浴衣についての豆知識をご紹介!
これらの特殊な浴衣のメンテナンスは、クリーニング店とよくお打ち合わせください。
有松絞り 成海絞りとは
「有松・鳴海絞り」は、国の伝統工芸品にも指定されている、絞り染めの名称です。
木綿布を藍で染めたものが代表的な、とても美しい模様が生まれる技法ですね。
但し、とても取り扱いが難しい浴衣です。
まず、汚れてしまっても、しみ抜きが非常に困難です。
しみ抜きの工程中に、絞りがつぶれたり、ゆるんだりする可能性があります。
素材や状態によっては、クリーニング店でも難しい場合があるので、着用の際には充分注意してください。
また、絞りの浴衣は基本的にアイロンがけはいたしません。
特徴であるシボ(凹凸)がとれてしまうからです。
クリーニング店との打ち合わせが不十分で、「アイロンでシボがとれてしまった!」というお話も聞きます。
クリーニング店からの確認が当然ですが、お客様からのご要望を一言添えてトラブルを未然に防ぎましょう。
ご家庭でのお洗濯
普通の浴衣と違って、きっちりプレスするものではないためご家庭での洗濯も可能です。
1.たたんでネットに入れてください。
2.デリケート衣類用の洗剤を使用し、手洗いコースで短時間洗ってください。
※洗剤は漂白剤が入っていない物を使用し、必ず単品洗いをしましょう。
3.すすぎはしっかり行ってください。
4.短時間、弱脱水を行ってください。
5.着物用ハンガーに掛け、パンパンと軽く叩きながら整形し、陰干ししてください。
上記の工程でも、製品自体の縫製、染色堅牢度などの関係上、変形や色落ちの可能性が
ありますのでご注意ください。
でも、着用を繰り返す事で起こる、シボの戻り具合や色の変化も一つの味、これを楽しむのが
粋というものではないでしょうか。
アンティーク浴衣とは
「大正ロマン」や「昭和モダン」と呼ばれる、独特の模様やデザインが昨今のレトロブームで再評価されて人気が出ているそうです。
また、日常的に着物を着ていた時代の物ですから、染めや縫製が非常にしっかりしているとの事。
(↑ これは納得。確かに作りはよさそうですね。)
このアンティーク着物(浴衣)ですが、状態のいいものですと古着とは言え、当然値が張ります。
いい物を見抜く、目利きも必要となるでしょう。
黄ばみ(しみ)や、ほつれ、穴などもあるかもしれません。
このような物はクリーニング屋さんのリフォームサービスを利用すれば、直せるかもしれませんが「ニオイ」には注意してください。
「ニオイ」は結構強敵で、丸洗いしても落ちない場合が多々あります。
お店の人に不思議がられるかもしれませんが(笑)しみ、穴に加えて、ニオイチェックも忘れずにした方がいいと思います!
アンティーク着物(浴衣)のクリーニングについて
和服のしみ抜きは、状態によっては驚く程の料金になる場合がございます。
(究極の工程では、しみ抜きで色を抜いた部分に再度絵入れをする技術まであります。)
後々のクリーニング代が高くつく事にならないよう、購入前のチェックを念入りにお願いします。
また、ほつれがある場合には、その弱っている部分がさらにほつれてしまう恐れがあります。
クリーニング店にご依頼の際には、アンティークであることを伝え、適したクリーニングを行うようお打ち合わせください。