春になったらボトムスも衣替え!
冬に大活躍したウールのパンツも、しっかりとお手入れしてから収納しましょう。
汚れが残っていたら収納中に虫食いが起きちゃうかも・・・。
そんな悲しいトラブルが起きないよう、ウールのパンツを家庭で洗ってアイロンまでする方法をご紹介しますよ!
ウールのパンツについて
これからご紹介する方法は、家庭での洗濯=水洗いとなるのですが、素材がウールである以上ドライクリーニングがもっとも適した方法であることは間違いありません。
そのため、買ってから数回のお手入れはクリーニングに出されることをおススメします。
その方がウールの上品な風合いを保つことができますよ。
それでは洗濯してみましょう
ウールは水に濡れた状態で力が加わる(揉み作用など)と縮んでしまいます。
そのため基本的な洗い方は手洗いとなります。
まずは洗濯表示をチェック
こちらのパンツはほとんどがウール。
ストレッチ性を出すため2%ポリウレタンが入っています。
裏地はポリエステルですね。
当然ですが、水洗い不可、ドライクリーニング指定となっています。
メーカーさんは「水洗いしないでね!」と言っているので、万が一トラブルがあっても対応してくれません。
自己責任で水洗いしなければならないんですね。
さらに万が一を考え、元のサイズを採寸しておくとよいですね。
多少の収縮はアイロンがけで補正できます。
洗濯する
使うのはデリケート衣類用の中性洗剤。
ウールが縮まないように工夫された洗剤です。
一般的な弱アルカリ性粉末洗剤ではないのでご注意を。
よくかき混ぜて、洗剤がしっかりと浸透した洗浄液を作りましょう。
ウールのパンツは裏返して軽くたたんでおきましょう。
最後までこの状態をキープして洗いきります。
ウールのパンツをゆっくりと洗浄液に落とし込んでいきます。
ここから手で優しく押し洗いします。
手の平で押す→浮き上がる→また押す・・・を20~30回ほど繰り返せばOKです。
前途のとおり、ウールは揉んだり擦ったりすると縮んでしまいます。
力を加えないよう優しく洗うのが鉄則です。
洗いが終わったら濯ぎ工程へ。
水を入れ替えながら泡がなくなるまで濯ぎましょう。
最後に柔軟剤で仕上げて洗濯作業は完了です。
脱水は洗濯機の脱水機能を使います。
高速回転に入ったら30秒ほどで手動ストップします。
乾燥する
高温で強制乾燥すると縮みやすくなるので乾燥機の使用は控えましょう。
基本的には風通しのよい場所で陰干しします。
ポケットや裏地が表に出ていると乾燥スピードも早まりますので、裏返した状態のまま干しましょう。
画像はズボン用ハンガーを2本使って筒干ししています。
ピンチハンガーを使うのもよいでしょう。
このように干すと型崩れも起きにくく、風通しもよくなるため早く乾きます。
アイロンがけしましょう
ウールのパンツを手洗いした後はアイロンがけが必須になります。
全体的な粗ジワを伸ばすことはもちろん、センターラインをしっかり入れ、縮んでいる場合には元のサイズに補正してあげましょう。
まずはポケットから
裏返しのままポケットからアイロンがけしていきましょう。
水洗いした後はヨレヨレになっていることが多いのでしっかりとアイロンがけしておきます。
続いて腰周りを。
パンツをアイロン台に穿かせて、ずらしながらアイロンをかけていきます。
右前→お尻部分右側→お尻部分左側→左前・・・といった具合です。
ウエスト部分がヨレヨレっとなっていたら縮んでいる証拠。
そのような時には少し引っ張りながらアイロンをかけることによって元のサイズに戻してあげます。
重要なセンターライン部分
続いてセンターラインを入れていきます。
テカりを防ぐため、必ず当て布をしてアイロンがけしましょうね。
横の縫い目同士を合わせてセンターラインを出します。
アイロンがけのポイントはスチームとドライを使い分けること。
スチームを出しっぱなしはNGです。
ふわっとした風合いになりシャープなラインを作ることができません。
スチームを出した後にドライモードでアイロンがけすることにより、ビシッとラインが入るのです。
髪の毛をスタイリングするときも、ドライヤーの温風を使った後に冷風を当てることで形が崩れなくなりますよね。
それと同じです。
右足→左足、と片方ずつアイロンがけしていきましょう。
最後にセンターラインの高さを揃えて完成です。
いかがでしょうか?
ラインもビシッと入ってキレイに仕上がりましたね!
まとめ
このようにやり方を間違えなければウールのパンツも洗えます。
もう一度ポイントを確認しておきましょう。
洗うときは・・・
- 揉まない!擦らない!
- デリケート衣類用中性洗剤を使う
アイロンがけするときは・・・
- 当て布してテカりを防ぐ
- スチームとドライを使い分ける
こんなところを注意しましょう。
ウールの家庭洗濯はテクニックと経験が必要です。
心配な方はクリーニングをご利用くださいね!