お洋服に使われている繊維の種類によって、取り扱いのしやすさや注意点が違います。
お気に入りのお洋服がトラブルにあわないよう、その特徴を知っておきましょう!
種類と特徴
洋服に使われる繊維の種類と特徴は以下のようになっています。
一覧表でサクッとチェックしてください!
繊維の名前 | 特徴 | 洗濯は簡単? | 乾燥機使える? | アイロンかけやすい? |
---|---|---|---|---|
綿 | 吸水性が良く普段着に最適。強い繊維なので簡単に洗濯できるが、色落ちしやすく、乾きにくく、シワになりやすい。 | ○ | ○ | △ |
麻 | 涼しげな風合いが夏物にピッタリ。色落ちしやすく、シワができやすい上に伸びにくい。 | △ | △ | × |
シルク | 独特な光沢があり肌触りも滑らか。収縮、色落ち、風合い変化の恐れがあるため水洗いはNG。 | × | △ | △ |
ウール | 吸湿性、保温性に優れている。水に濡れて力が加わると収縮するので洗濯はなるべく避ける。 | × | △ | ○ |
カシミヤ | ウールよりも風合いが良く柔らかい手触り。風合い変化、収縮の危険があるため水洗いは不可。 | × | × | △ |
アンゴラ | カシミヤ同様上品な風合い。水洗いも絶対に避ける。 | × | × | △ |
ポリエステル | 丈夫で洗濯しやすく、吸水性が小さく乾きやすい。しかし、黒ずみや熱による変形の心配もある。 | ○ | ○(高温は×) | ○ |
ナイロン | 負荷に強く、乾きやすい。変形するため熱には注意。 | ○ | ○(高温は×) | ○ |
アクリル | 洗濯は比較的簡単。しかし静電気が発生しやすく毛玉もできやすい。 | ○ | △ | ○ |
レーヨン | シルクに似た上品な光沢を持つ。水に濡れると強度が下がり縮むので水洗いはNG。 | × | △ | △ |
キュプラ | 光沢があり高級裏地に使われる。水に弱く縮みやすい。 | △ | △ | △ |
テンセル | 独特の光沢があり婦人衣料に使われることが多い。擦れなどが発生しやすく取り扱いは難しい。 | △ | △ | △ |
アセテート・トリアセテート | 除光液で溶けたり、排気ガスで変色したりとなかなか気難しい繊維。 | △ | × | × |
ポリウレタン | ストレッチ素材に使われる。熱に非常に弱く経年劣化が激しい。組成100%だったら要注意。 | ○~△ | △ | △ |
合成皮革 | 気軽に皮革製品のファッションを楽しめる。熱や摩擦に弱く、経年劣化が心配される。 | △ | × | × |
皮革 | 取り扱いは非常に難しいため極力クリーニングへ。 | × | × | × |
洗いやすい繊維
○がついている繊維は家庭で問題なく洗えます。
綿、ポリエステル、ナイロン、アクリル、ポリウレタン(組成が数%の場合)ですね。
△や×がついているものはクリーニングへ出しましょう。
手洗いで洗える繊維もありますが、相応の知識と技術が必要になるので、基本的には家庭洗濯は避けたほうが無難です。
普段着のほとんどは綿かポリエステルが使われていますが、最初は必ず組成表示を見て”何の繊維が使われているか”を確認しましょう。