文房具(ボールペン、マジックなど)のシミ汚れを落とす洗濯方法
- 投稿:2016.01.28
- 更新:2020.11.04
- 洗濯の基本

文房具はもともと”落ちない”ように作られているものがほとんどなので、実はかなり難しい汚れです。
しかし、シミ汚れを薄くすることは家庭でも可能。
そんな洗濯方法をご紹介します。
一般的な文房具汚れの落とし方
それでは、一般的に使用する機会の多い文房具をメインに見てみましょう。
油性ボールペン
油性ボールペンは、インクを根気よく叩き出していく作業になります。
何かの薬品をつければ魔法のように消えてしまう、というわけではないんです。
プロのクリーニング店でも時間と手間をかけて落とします。
また、時間が経つと非常に落ちにくくなるので、早めにシミ抜きしましょう。
消毒用エタノールで落とせるとの情報が多いですが、実はクレンジングオイルの方が効果的。
汚れてもいいタオルを生地の下に敷き、クレンジングオイルをつけて叩いていきます。
インクを下のタオルに移していくイメージです。
シミが薄くなったら普段通り洗濯しましょう。
ゲルインクボールペン
ボールペンの中でも、もっとも落としにくいのがゲルインクボールペンです。
ゲルインクは、不溶性の細かい粒子が繊維の奥に入り込んでしまうため、非常に落としにくいシミとなってしまいます。
クリーニング店でも対処が難しいシミのひとつなので、家庭で落とすことはかなり難しいと思ってください。
イメージとしては、落としにくい汚れの代表格でもある墨汁のようなシミになります。
ゲルインクは、耐水性やインクの乗りが良くボールペンとしては高性能ですが、反面汚れとして扱うことになると非常に厄介なものとなってしまいます。
ゲルインクは墨汁と似ている….と書きましたが、落とし方も同じ方法を試しましょう。
シミの下にタオルを敷き、クレンザーをつけて歯ブラシなどで叩いていきます。
不溶性=何にも溶けない汚れなので、物理的に叩き出していく作業となります。
生地への負担も大きいので、大切なお洋服の場合には、クリーニング店に相談しましょう。
クレヨン
クレヨンは家庭でも比較的キレイに落とせる汚れです。
是非落とし方をマスターしておきましょう。
クレヨンの色の元になる顔料は石油からできているので、油性汚れを落とすイメージで、油汚れに強い洗剤を使用します。
家庭にあるもので油性汚れに強いのは、台所用洗剤(料理の油汚れを落とす)やクレンジングオイル(化粧品を落とす)です。
クレンジングオイルと台所用洗剤を混ぜて洗浄液を作ります。
その洗浄液を使って擦り洗いしていきましょう。
シミ抜きを始めるとクレヨンの汚れが滲んで広がりますが、手早く作業すれば色が定着することはないのでご安心を。
油性マジック
油性マジックは、はっきり言ってかなり難しい汚れです。
落ちないからといってしつこくシミ抜きすると、生地を傷めてしまう恐れがあるので、落とすのではなく”薄くする”程度の気持ちで作業しましょう。
ここでもクレンジングオイルが効果的です。
エタノール、除光液など様々な情報がありますが、クレンジングオイルが一番効果的です。
クレンジングオイルをシミ部分につけて、インクを叩き出していきます。
汚れてもいいタオルを下に敷いて作業しましょう。
墨汁
”ついてしまったら諦めるしかない”と言われる墨汁のシミ。
家庭で落としきることは、まず不可能と思ってよいでしょう。
無理してもシミを落とせないばかりか、生地を傷めてしまうだけなので、大切なお洋服の場合にはなるべく早くクリーニング店に相談しましょう。
薄くするためにはクレンザーが効果的です。
墨汁は不溶性(水にも油にも溶けない)なので、クレンザーの研磨作用を利用して落としていきます。
また、墨汁が付着してからの時間の経過によって落ちやすさにかなりの差がでますので、なるべく早めにシミ抜きしてください。
絵の具
絵の具は”アクリル”か”水彩”かで難易度が変わってきます。
水彩絵の具よりもアクリル絵の具の方が落としにくくなります。
種類によって落とし方も変わるので、まずは何の絵の具がついたのかをしっかりと確認しておきましょう。
完全に落とすことも可能なので、早めにシミ抜きしてしまいましょう。アクリル絵の具はクレンジングオイルで落とします。いずれも完全に乾いてしまうと非常に落ちにくくなるので、乾く前に対処することが大切です。関連記事:【ネットの情報それホント?】アクリル絵の具の落とし方