洗濯とは”汚れを落とす”こと。まずは汚れの種類を知りましょう!
- 投稿:2016.01.12
- 更新:2020.10.12
- 洗濯の基本

”洗濯”とはそもそも何なのでしょう?
洗濯機にポイッと入れてスイッチオン!が全てではありません。
実は色々と奥が深いんですよ!これを機に”洗濯”についてもっと考えてみましょう。
洗濯とは?
当然ですが、お洋服についた汚れを落とすことです。
そうなんです、汚れを落とさなければ洗濯とはいえません。
しかし、冒頭にもありましたとおり洗濯はとっても奥が深いんです。
洗濯機に洗剤を入れてスタート、これだけでしっかりと汚れを落とせるほど簡単ではありません!
汚れの種類や度合いも様々ですし、それを落とすための洗剤の選別、水温、洗濯機の性能などいろんな要素が関わってくるのです。
これらを知ることで、より効率よく汚れを落とすことができます。
汚れを落とせていなければ、その行為は洗濯とは呼べないんです!
汚れの種類
まずは汚れの種類に注目してみましょう。
基本的にはこの3つに振り分けられます。
油性の汚れ
身体から分泌されるものとしては皮脂、外部から付着するものとしては料理(食べ物)などが油性の汚れです。
油性の汚れは基本的に水では落としにくいのが難点です。
「毎日洗濯してるのに黄ばんできた(泣)」なんていうのは、落としきれない皮脂汚れが蓄積していった結果起こることがほとんどです。
もちろん洗剤メーカーさんもこのことはわかっているので、頑固な皮脂汚れを落とせるように日々研究しています。
■下洗いで落とす
家庭でできる対応としては、固形石鹸や台所用洗剤で下洗いしてから洗濯する、というのが簡単でありながら効果的な方法です。
油汚れを落とす台所用洗剤のパワーは、毎日食器を洗っている皆さんもご存じのことだと思います。
関連記事:台所用洗剤(食器用洗剤)は、洗濯を助ける優秀な前処理剤!
■温水で洗う
また、皮脂汚れに関しては、温水で洗うことも効果的。
皮脂汚れは、人の体温以上…..40度ほどの温水で洗うと格段に落ちやすくなります。
お風呂の残り湯や、差し湯で、洗濯時の水温を上げてあげましょう。
ちなみに我が家では、洗面台と洗濯機がほぼ隣同士に配置されているので、洗面台からシャワーを伸ばして直接洗濯機の中にお湯を入れています。
水溶性の汚れ
普段の洗濯物に一番付着しているであろう水溶性の汚れは、汗ですね。
これは読んで字のごとく、水に溶けますから余程のことがない限り、いつもの洗濯で落とせるはずです。
むしろ、水だけで洗ってもかなりの汚れを落とせることでしょう。
不溶性の汚れ
水にも油にも溶けない汚れです。
普段の生活で付着するのは、主に泥、土などでしょうか。
手ごわい汚れの代表格とされる墨汁なんかも不溶性です。
何にも溶けないので物理的に叩き出していくしかありません。
効果的なのは固形石鹸でゴシゴシ洗いですね。
関連記事:頑固な泥汚れの落とし方!やっぱり王道の洗い方が一番?!
さらに細分化すると
さらに細かく見てみると、代表的なものにはこのような汚れがあります。
色素
しっかりと洗濯しても最後に色素が残ってしまう場合があります。
家庭で付着する可能性が高いのはカレー、ワイン、紅茶などでしょうか。
洗濯で残った色素を落とすためには上手な漂白処理が必要になります。
タンパク
実は厄介なタンパクの汚れ。血液やミルク、食品では牛乳や卵がこれにあたります。
時間が経ったり熱が加わったりすると落ちにくくなるので早急に適正な対処が必要になります。
どうしても落ちないものは、酵素入りの洗剤と漂白剤で漬け込む必要があります。
色素もタンパクも同様の方法で落とすことができます。
40度ほどの温水に、酵素入り粉末洗剤と酸素系漂白剤を入れた溶液に、30分~1時間ほど漬け置きます。
この方法は、普段の洗濯で落とすことができなかった汚れを落とすテクニックとしては、非常に効果的。
慣れてしまえばそれほど難しい方法ではないので、ぜひマスターしておいてください。
全てを一度に落とす方法はありません!
挙げ続けるとキリがありませんのでこの辺りで止めておきますが、これほど色々な種類の汚れがあるんです。
そしてほとんどの場合これらの汚れは混ざり合って付着しています。
しかしこれら全ての汚れを一度で洗い落とす魔法の洗剤は存在しないのです。
(できる限り落ちるよう作られてはいますが。)
汚れはこのような構造になっています。
全ての汚れを落とすためには、それぞれに合った方法で洗濯(しみ抜き)していかなければなりません。
それはプロのクリーニングでも同じで、上の層から順番に除去していくことで、最終的に汚れやシミを落とすことができるのです。
このように、汚れを落とすためには、汚れの種類を知ることがとっても大切なんです。