「洋服が縮んじゃった・・・。」
そのような経験皆さんもありますよね。
こちらでは何で洋服が縮むのか?その理由をご紹介します。
ウール製品は水洗い厳禁
ウールの表面はスケールというウロコ状になっています。
このスケールは水を含むと開きます。
※特にお湯になると、その影響は大きくなります。
スケールが開いた状態の時に揉んだりして力が加わると絡み合って固まり縮みます。
これを「フェルト化現象」といいます。
こんな理由でウール製品は水洗いできないんですね。
元に戻りたい!
生地は、製造中や仕上げた時に引っ張られる歪みを受けています。
常にテンションがかかっていて緊張している状態ですね。
ここに水分が加わったり、熱がかかったり、もっと言えば放っておいても元の緊張しない状態に戻ろうとします。
これらの影響で元の寸法に戻ろうとするため縮みます。
繊維が膨らむ
綿などによく見られる現象ですが、水分を含むと繊維が膨張し、太くなります。
このため糸同士の間隔が狭くなり縮みます。
熱がかかる
合成繊維はその製造工程の中で熱で伸ばされ、仕上げも熱でセットされます。
その繊維がどれくらいの熱でセットされたのかにもよりますが、その時以上の熱が加われば分解され縮みます。
ワイシャツの芯地
ワイシャツにはエリやカフスに固い部分がありますよね。
エリやカフスを形作っているその固い部分の事を芯地といいます。
高温のアイロンがけにより、芯地の接着剤が溶ける&生地も元に戻ろうとする作用により縮みます。
※クリーニング店ではアイロンがけ、プレスの際にこのような理由で縮まないようにするため全体的に引っ張りながら仕上げます。
最後に
このような様々な理由で洋服は縮みます。
もはや、絶対に1mmたりとも縮ませない!!というのは不可能です。
クリーニング店でのアイロンがけはシワを伸ばすだけでなく、元のサイズに復元するという意味もございます。
洋服の縮みでお困りでしたら、一度クリーニング店に相談してみてはいかがでしょうか?