界面活性剤とは?洗濯洗剤に欠かせないその働きについてご紹介!

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界面活性剤って何?

洗濯や洗剤について語る上で界面活性剤は欠かせません。

皆さんもその言葉自体はよく耳にするのではないでしょうか。

でも、その働きについてはあまり知られていません。

恐らく、「汚れを落とすために必要なものなんでしょ。」くらいの認識の方が多いと思います。

こちらではその界面活性剤についてより詳しくご紹介していきます!

界面活性剤とは

溶けあわない性質の違う2つの物質の間(界面)に存在して作用するものです。

一番わかりやすいのは、水と油ですね。

これらは、普通の状態では決して溶け合わないのですが、界面活性剤が働くことにより、溶け合うことができるようになります。

この働きでよく引き合いに出されるのがマヨネーズを作る仕組みです。

卵の卵黄が界面活性剤の役割を果たし、サラダ油と酢が混ざり合うことでマヨネーズを作ることができるのです。

分子の話

ここからさらに踏み込んで界面活性剤の働きを説明するには、少々難しいお話になっていきます。

界面活性剤の分子は、一方が親水基、もう一方が親油基になっています。

界面活性剤の分子

マッチ棒みたいな形ですね。

これが界面活性剤の分子です。

これがどのように動くのかというと・・・

界面に存在する

親油基が油側に、親水基が水側に配置し、油と水の間に並びます。

本来ならば油が上に、水が下にという二つの層になっているところへ作用していくのです。

水中に分散する

最終的には油を水の中へ分散させてしまいます。

界面活性剤が表面張力を下げてしまうので、水側よりも油側の表面張力が大きくなると、図のように油は水に包まれた粒子となってしまうのです。

 

さらに詳しく見たい方はこちらから

水中に界面活性剤の量が多くなると、界面活性剤分子はミセル(界面活性剤分子の集合体)を形成します。

このミセルが形成されると、その中に油を取り込むことができるので、あたかも水の中に溶け込んだようになります。

これを可溶化といいます。

逆に、界面活性剤が油を抱えきれず(界面活性剤の方が少ない)細かい粒子として水の中に存在すると、光が乱反射して白く見えます。

これを乳化といいます。

界面活性剤の種類

このような働きをする界面活性剤ですが、その種類も様々なものがあります。

実はどの洗剤にも界面活性剤の割合と名称が記載されているんですよ。

主な界面活性剤をご紹介していきます。

~イオンなど見慣れない言葉がでてきますが、あえてその説明はしません。

多分つまらないと思うので・・・。(苦笑)

興味のある方はこちらからどうぞ。

クリックすると開きます

界面活性剤を溶かすとイオン化し、その種類によって特性も異なってきます。

  • アニオン(陰イオン)
  • カチオン(陽イオン)
  • 両性(陰イオンと陽イオンの両方を併せ持つ)
  • ノニオン(非イオン)

このように大きく分けて4つ。

主に洗濯洗剤に使われるのがアニオン、ノニオンで、柔軟剤などには繊維に吸着しやすいカチオンが使われます。

これからご紹介する洗剤はアニオン(陰イオン)とノニオン(非イオン)です。

陰イオン型

  • 直鎖アルキルベンゼンナトリウム
  • ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩

難しくなるのであえて~イオン型などの意味は説明しません。(苦笑)

「ふーん、そうなんだ。」くらいに思っておいてください。

いわゆる洗浄力を重視した一般的な洗濯洗剤にはこちらが入っています。

特徴としては、万能薬的にどんな汚れにも高い洗浄力を発揮してくれるので使いやすい反面、油汚れやタンパク質が落としきれない場合があります。

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例えばこちらの粉末洗剤には、直鎖アルキルベンゼンナトリウム。

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こちらには、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩が入っています。

非イオン型

  • ポリオキシエチレンアルキルエーテル

続いてはデリケート衣類用中性洗剤に使われる界面活性剤です。

油汚れに強く、刺激性もないのでお洋服に負担をかけず洗い上げることが可能です。

そのため、食器用洗剤なんかにも使われています。

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デリケート衣類を手洗いするための洗剤には、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが使われています。

石鹸

  • 純石けん分
  • 脂肪酸ナトリウム

今は洗濯に使う方は少ないかもしれませんが、石鹸も界面活性剤の仲間です。

洗浄力が非常に高く、油分、タンパク質などの汚れにも高い洗浄力を発揮します。

水質に左右されたり使い方にコツがあることから、一般的には合成洗剤が使われますが、こだわりの洗濯上手さんにはファンも多いです。
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まとめ

このように界面活性剤は、洗濯や洗剤にとって欠かせない存在です。

洗浄力を左右する要素として、機械力の強さや、液性(弱アルカリ性か?中性か?)などに加えて、界面活性剤も大きな役割を担っています。

前途の通り、洗剤には必ず界面活性剤が入っていて、その製品には詳細を記載するよう義務付けられています。

これを機に、いつも使っている洗剤のパッケージをご覧になってみてはいかがでしょうか?

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