大切なスーツにカビが!カビのクリーニングと対処方法
- 投稿:2014.07.30
- 更新:2020.10.03
- スーツのクリーニング

湿気が多い季節になると、頭を悩ませるのがカビの発生です。
クローゼットを開けたら、「大切なスーツにカビが!」とショックを受けた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
カビが発生しても諦めないでください!
こちらでカビ対策についてお伝え致します。
カビ対策~クリーニングと事前の対策~
カビについてのご依頼はクリーニング店でも多く受け付けている案件です。
カビが発生してしまったからといって諦めず、クリーニング店へご相談ください。
また、カビを発生させない工夫、対策も必要になってきます。
その対策についてはこちらをチェックしてください!
カビはクリーニングで落ちる?
当クリーニング店に持ち込まれる、カビが発生した衣類で一番多いのは、スーツor礼服です。
クローゼットにしまいこんでいて、着ようと思ったらカビが!というパターンが多いようです。
ご安心ください
スーツや礼服に多い白カビに関しましては通常のクリーニングでしっかり落ちてます。
(当社調べ:当社が実際にお受けしているスーツ・礼服に関してはキレイに落ちてます。)
ブラシなどで見た目的には払い落とすことができますが、臭いや生地の奥に入り込んだカビは落とせません。
また、そもそもご家庭で洗濯できないウールのスーツを、無理にご自身でカビ落としすることはオススメしません。
スーツの水洗いは単純なものではなく、洗浄~アイロンがけまで相応の技術と知識が必要となります。
ご自宅では表面上のカビをブラッシングで払い落とす程度でとどめておきましょう。
(ブラッシングの際にはもちろん屋外で。室内ですと部屋中にカビ菌が飛び散りますよ。)
時間が経つとよくありませんので、発見次第クリーニングをご検討下さい。
当サイトでは、カビ落としに有効な無料シミ抜き付きスーツのクリーニングメニューをご用意しております。
クリーニングついでに防虫加工を
また、「防虫・防カビ加工」というオプションを取り扱っているクリーニング店も多いので試してみてはいかがでしょうか?
※カビにも色々な種類があります。白カビで持ち込まれる方が多いですが、白カビは最も落としやすいカビです。
※繊維の奥に張っているカビの根まで除去できない可能性がありますが、外観、着用上は問題ありません。
黒カビは?
白カビは問題なくクリーニングで落とせるとお話ししましたが、黒カビや他の色のカビは難しくなってきます。
繊維の奥に入り込んだ根は除去不可能なので、方法としては漂白でカビの色を抜く作業になります。
当然、お洋服の色も抜けてしまうので、そこに着色していくのですが、これがとっても大変。
作業内容によっては数千円~数万円となり、新しく買い替えるのと変わらないという事態に・・・。
クリーニング店に依頼するときには、十分にお打合せするようにしてくださいね。
お任せで依頼するととんでもない金額になるかもしれませんよ・・・。
カビ対策について
一度カビが発生してしまうと、その後再発する可能性が高くなります。
そうならないよう、できれば事前に対策しておきましょう。
発生する条件
カビの発生には温度、湿度、養分などの条件があります。
この中、養分についてはスーツその物が養分ですので対処のしようがありません・・・。
温度は25度前後で活発に動きますが、これより高くなればなるほど動きは衰えます。
また、湿度は80%以上で発生するそうです。
これらの条件が整えば、一年中いつでもカビの危険性があるんです。
除湿剤や除湿機を利用して、湿度を調整。
また、お掃除、クローゼットの開閉による空気の入れ替えを行い対策しましょう。
汚れたままにしておかない
お洋服のカビ対策で意外と見落としがちなのが、着用中に付着した汚れ。
皮脂や食べこぼしなどが残っているとカビや虫食いが発生しやすくなります。
特に長期保管前、衣替えシーズンなんかは要注意です。
しっかりとクリーニング、水洗いできるものは洗濯してから保管するようにしましょうね。
今は衣替えしたお洋服をクリーニングしてから来シーズンまで保管してくれるサービスも人気です。
スーツをたくさん持っている方や、収納スペースが少ない場合には、このようなサービスを活用するのもいいですね。
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まとめ
それではまとめていきましょう。
スーツや礼服に発生しやすい白カビは、クリーニングで問題なく落とせるのでご安心を。
しかし、黒カビなど他の色のカビは、簡単には落とせませんのでご注意を。
このようなカビを(見た目上)落とすとなると、非常に高額な料金になります。
対策としては、温度、湿度、養分の3つの条件を揃えないこと。
スーツはウール素材自体が養分なので、温度と湿度を調整していきます。
温度は25度前後、湿度は80%ほどが活発に動きやすいので、それ以下に調整してあげましょう。
(実際は湿度調整がメインになるでしょう。)
カビの発生時期はオールシーズンです。
ちょっと大変ですが、前途の条件を揃えてしまわないよう、常に気遣いしてあげてくださいね。