皆さん洗濯のりって使ってますか?
実はパリッとさせるだけでなく、様々な使い方ができるのです。
いつもクリーニングに出しているワイシャツが白く美しいのは、洗浄力が高いだけでなく糊剤の効果もあるんですよ。
こちらでは、洗濯のりの基本的な使い方と、様々な応用をご紹介いたします。
洗濯のりについて
それでは早速洗濯のりの使い方を見てみましょう。
恐らく普通の方は洗濯のりがどこで売っていて、どのような種類があって、いくら位なのかもわかりませんよね。
その初歩の初歩からご説明していきます。
種類と価格
洗濯のりは天然糊と合成糊がありますが、特別なこだわりがなければ安価で手に入りやすい合成糊で十分です。
100円ショップでもおいているところがありますし、ドラッグストアなどでも100円前後で購入できます。
製品によって違いがあるかもしれませんが、こちらの洗濯のりは水10:のり1の割合で使用しますのでワイシャツ1枚約5円で糊付けできる計算ですね。
週に5枚のワイシャツを着ると考えると、1か月で123円ほどになります。
この位のお金で、毎日気持ちの良いシャツを着られるのならば、検討してみる価値はありそうです。
ネットで買える洗濯のり
洗濯のりというとこちらの商品を思い浮かべる方も多いかもしれませんね。
花王さんのキーピングです。
意外と?ドラッグストアやスーパーでは売っていないようなので、キーピングがいい!って方は、ネットショッピングがおススメ。
こちらはオーソドックスなタイプ。
とってもリーズナブルですが、問題なく糊付けできますよ。
本ページで使っている洗濯のりもこのタイプです。
【まとめ買い】 カネヨ石鹸 カネヨノール 本体750ml×3個
洗濯のりの風合いが気に入った方は、このようなまとめ買いも便利。
基本的な使い方
続いて洗濯のりの使い方です。
基本となる方法は漬け込み方式なります。
詳しく見てみましょう。
入れるタイミング
柔軟剤と同様、洗濯後に衣類へ残すものなので最後のすすぎに入れてそのまま脱水します。
当然ですが、すすぎの途中などで入れてしまうと最終的に残らなくなってしまうので注意してくださいね。
必要分だけつくる
当然ですが、柔軟剤と同じように洗濯機にセットしてしまえば自動で糊付けされます。
しかし、1枚あたりのコスト(おそらく1回の洗濯で1本近く使ってしまうでしょう・・・)を考えると、洗濯機を手動で操作するか、洗面器や桶などで必要最低限の水量で作ったほうが経済的です。
よく浸透させる
撹拌してよく混ぜた後、衣服を投入します。
2~3分ほどかけて手で馴染ませていきましょう。
繊維の奥までしっかりと浸透させるのがポイントです。
脱水は洗濯機で
最後の脱水は洗濯機の脱水機能を使いましょう。
脱水時間は通常通りの時間でOKです。
仕上げる
乾いたらアイロンがけしてあげましょう。
カジュアルなシャツも薄めに糊付けしてアイロンをかけるとキレイに仕上がります。
可能であれば9割方乾いた状態、ほんの少し湿っているかな?くらいでアイロンがけすると糊立ちもよくシワも伸びやすくなります。
アイロンがけの前に霧吹きするのと同様ですね。
特にシャツの命である襟がビシッと仕上がっていると全体的なシルエットも美しくなります。
柔軟剤で仕上げてしまうとこのような風合いにはなりません。
「アイロンは苦手だよー」って方はポイントだけをおさえた時短アイロンをお試しください。
それでも、やるとやらないのとでは仕上がりが大きく違いますよ。

固さを調整する
最初は使用方法通りの分量で試し、次回から好みの固さにしていくため入れる糊の量を調整していきましょう。
ちなみに、今は薄めの糊付けが主流です。
クリーニング店のワイシャツも”固くする”というより”ハリを出す”というニュアンスに変わりつつあります。
もうちょっとお手軽に
漬け込みするほどでなく、もうちょっと手軽に糊をつけたいという方はスプレータイプもよいでしょう。
アイロン用キーピング ハンディスプレー
ただし、全体に均一に糊付けできる漬け込みと違い、スプレーですとムラができやすくなります。
その点に注意すれば、かなり手軽に糊付けできます。
他にもこんないいところが
- 糊付けしておくことで汚れが繊維の奥に入り込まず、洗濯で落としやすくなります。
- 着古してヨレヨレのTシャツなども糊付けしてあげると新品の時のようなハリとコシが再現されます。
- アイロンがけの際にシワが伸びやすくなる
糊といえばパリッとさせるイメージだと思いますが、実は大きな特徴として汚れが落としやすくなるというポイントがあるんです。
必ずクリーニングに出しているワイシャツは、エリ汚れが目立たなくなります。
それは、クリーニングで糊付けされる→次のクリーニングのときに汚れが糊ごと落とされる→また、糊付けされる、というサイクルを繰り返すためです。
これは、意外と知られていない洗濯のりの利点なんですね。
応用編
さらに一歩踏み込んで様々な使い方を見てみましょう。
霧吹きする
お好みの固さになる分量が見つかったら、霧吹きボトルに作り置きします。
こうしておくことで漬け込みではなく、スプレーで糊付けすることができます。
シャツの襟、カフスなど部分的に糊付けしたい時に便利です。
洗濯の度に準備するのが面倒な方は、洗い上がって濡れた状態の時にスプレーすると簡単です。
ただし、その際にはムラができないよう均一にスプレーするようご注意ください。
ちなみに合成糊でしたら腐敗することはないのでご安心ください。
柔軟剤と混ぜる
洗濯のりは柔軟剤と併用も可能です。
柔軟剤と糊のいいところを持ち寄った仕上がりとなりますので、ハリやコシがありながらしなやかな風合いとなります。
どちらを際立たせたいか?により比率を調整していきましょう。
特にクールビズなどで着用するキレイ目なポロシャツには効果的です。
糊付けすればだらしなく見えがちなポロシャツも見栄えよく着用できます。
ビジネスシーンで着用するためには”ふんわり”よりも”シャキっと”仕上がっている方が好感度アップです!
おまけ
最後に洗濯とはぜーんぜん関係ありませんが、洗濯のりを使った遊び方をご紹介します。
それは大きくて割れないシャボン玉づくり。
作り方はぬるま湯と洗濯のり、台所用洗剤を5:4:1で混ぜるというもの。
実は私も試してみたんですが、なんかうまくいきませんでした。(苦笑)
それなりに大きくはなるんですが、シャボン玉の輝きが明らかに市販のそれとは違くなってしまいまして・・・。
汚い排水の泡みたいな濁ったシャボン玉になってしまいました。(汗)
その他に、グリセリン、ラム酒、ガムシロップ、炭酸水・・・etcを入れる方法もあるようです。
凄いですね。
皆さんも色々と試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
洗濯のりは使いこなすと色々な風合いを出すことができます。
基本的な糊付け+柔軟剤との併用を覚えれば仕上げの幅がグーンと広がります。
あとは固くするというよりもハリを出すという程度に糊の強さを調整するのがポイントです。
バリっと糊を効かせるのは一昔前の方法。
今は薄めの糊付けが主流です。
確かにちょっと一手間はかかりますが、コスト的にもハードルは低いですし、お気に入りを長く着続けられるコツでもありますので是非お試しください!