【リヨセル・テンセル】指定外繊維とは?

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リヨセル・テンセルについてのお話

リヨセル・テンセルは「指定外繊維」といって家庭用品品質表示法で指定されている名称ではない繊維です。
また、リヨセルとテンセルは同じもので、リヨセルは一般的な呼び名、テンセルはイギリスの会社が持つ商標です。

組成表示には「指定外繊維(リヨセル)」もしくは「指定外繊維(テンセル)」と表記されています。

原材材料となる木材パルプを溶剤に溶かして紡糸する新しいタイプのセルロース系化学繊維となります。

リヨセル・テンセルの特徴

再生繊維の代表格レーヨンがもつ弱点、水に対する耐性が強化されています。

レーヨンと似たような特徴として柔らかくドレープ感が有り、光沢があります。

レーヨンの製造工程に比べて省エネ型で、環境汚染もなく、溶剤は回収&再利用ができるそうです。

しかしその特性上、湿気や摩擦などの影響を受けフィブリル化します。
フィブリル化とは繊維が裂けて細分化し、ささくれるような状態です。

そのため、製品となる前、生地の段階で各加工を行いフィブリル化させてしまいます。
(そのような仕組みを知らない消費者の方々が不良品と間違えてしまいますので、事前に外観を変化させます。)

デニムなどのカジュアル衣料、ニット類など幅広く使用されています。

リヨセル・テンセルのクリーニング

上記のとおり、毛羽立ちや白けるような特徴があるので、デリケートなクリーニングを行います。
基本的にはドライクリーニングでのお取り扱いとないます。

縮みにくいとはいえあくまで「レーヨンと比べて」というものなので水洗いでは負担がかかります。
なるべくご家庭での水洗い洗濯は避けてください。。

もしも家庭洗濯を実行するならば、処理は短時間で行ってください。
デリケート衣類用洗剤を使用し、手洗い短時間にて洗濯しましょう。

 

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