ワイシャツの嫌な臭いを消す!段階的に洗浄力を上げる3つの方法
- 投稿:2016.10.27
- 更新:2020.12.09
- オーダーシャツ&スーツ

ちゃんと洗濯しているつもりなのになんか臭う!(泣)
そんな方は、いつもの洗濯を見直して一工夫してみましょう。
ワイシャツに付着している汚れはなかなか落ちにくいものなので、普通に洗うだけでは落としきれずその汚れが蓄積していっている恐れがあります。
その汚れが臭いの原因です。
洗浄力を上げて臭いの元をやっつけましょう!
臭いの元を絶つ洗濯方法
臭いの元が残っているということは、普段の洗濯方法をもう一度見直す必要があります。
段階的に洗浄力は上がっていくので、ひとつずつ確認してみてください。
洗剤を見直してみる
皆さんは普段どのような洗剤を使われていますか?
実は洗濯洗剤にも色んな種類があって、洗浄力を重視したもの、使い勝手がいいもの、香りづけできるもの・・・、などなど特徴が様々なんです。
しかし、多くの方は「こんな汚れを落としたいから、この洗剤を選ぼう!」なんてことはしていないと思います。
陳列棚の目立つところにあった、CMが印象的だった、安かった。
こんな理由で洗剤を選んでいませんか?
そうではなく、ちゃんと落としたい汚れに合わせて洗剤を選んでみましょう!
■ワイシャツに付着している汚れ
ワイシャツに付着している汚れは主に皮脂や汗です。
水洗いで汗は落とせるとして、問題は皮脂。
皮脂は油性の汚れなので、水洗いでそう簡単に落とせるものではありません。
特に洗浄力を重視した洗剤を使わなければ落とせないのです。
デリケート衣類用中性洗剤<柔軟剤入り中性洗剤<コンパクト中性洗剤<弱アルカリ性粉末洗剤
大まかに言うとこのような順番で洗浄力が高くなっていきます。
■弱アルカリ性粉末洗剤を使おう
ワイシャツの汚れをしっかり落としたいなら、もちろん洗浄力の高い弱アルカリ性粉末洗剤を使いましょう。
除菌・消臭や漂白剤入りなど特に洗浄力を重視した粉末洗剤を使うとさらに効果が期待できます。
ワイシャツの臭いが気になったら、まず今どのような洗剤を使っているかを確認して洗浄力が高いものに変えてみてはいかがでしょうか。
温水で漬け置きしてみる
家庭洗濯とクリーニングの違いはいろいろありますが、その中でも決定的に違うのは洗濯水温です。
家庭では基本的に常温の水道水を使いますが、クリーニング店では様々なプログラムを組んで微妙に洗濯水温を調整しながら洗浄します。
洗濯水温を上げるメリットとしては・・・
- 洗剤の効きが良くなる
- 漂白剤の効きが良くなる
- 汚れが落ちやすい
- 油が分解しやすい
などが挙げられます。
まずは多くの洗剤に含まれる酵素を活発に働かせるため、40℃弱のぬるま湯で漬け置きしてみましょう。
酵素は温度が高すぎても効果は低下するので、人肌くらいのぬるま湯が目安になります。
また、時間をかけて漬け置きするほど効果が高まりますので1時間ほど(場合によってはさらに長く)漬け置きしてみてから普段通り洗濯してみましょう。
酸素系漂白剤を入れてみる
最後は酸素系漂白剤を使った漂白処理です。
先ほども少し触れましたが、漂白剤も温水を使うことによって効きが良くなります。
目安としては先ほどよりも少し高い、40℃~50℃ほど。
こちらも30分~1時間ほどを目安に漬け置きしていきます。
この方法は黄ばんでしまった襟汚れなどにも有効です。
蓄積してしまった汚れは臭いを発するだけでなく、いずれ変色してしまうので、そのような場合にはこの方法で一度リセットしましょう。
詳しくはこちらのページでもご紹介しています。
関連記事:【保存版】ワイシャツの襟汚れの落とし方と、その後の予防方法
じっくり浸け置きして漂白したい時には液体よりも粉末の酸素系漂白剤がおススメです。
こちらも注意!
基本的には、洗浄力を上げて臭いの元を絶てば、臭いの発生も抑えられるはずです。
さらに細かいポイントをチェックしてみましょう。
生乾きみたいな臭いがするときは?
一口に”臭い”といっても、皮脂などから発生する動物的な臭いもあれば、生乾きのような臭いもありますよね。
後者は主に雑菌の仕業だと思われます。
菌というのはそれ自体は無臭だそうで、あの嫌な臭いは菌が繁殖するときに起こるといわれています。
厄介なところはシャツが乾いている状態では無臭なのに、着用してしばらくすると臭いが発生すること。
これは着用中に汗などの水分が増えることにより菌の動きが活発になり臭いが再発するものと思われます。
こちらも対処方法は上記のような洗浄力を上げた洗濯で解決するはずです。
とにかく洗浄力を上げて汚れを残さずキレイにしてあげましょう!
効率よく乾燥する
上記のような生乾きのような臭いは、洗濯物が乾きにくく、そのあいだに発生してしまうことも多いです。
雨続きなどで部屋干しすると、このようなトラブルが起きやすいですよね。
そのような環境だとしても、少しでも早く乾燥させるためには、このような点に注意しておきましょう。
- 洗濯もの同士の感覚を空けて空気に触れやすくする
- 扇風機やサーキュレーターなど、使える道具はどんどん使う
- フードや襟付きの場合には、なるべく広い面積が空気に触れるよう工夫して干す
意外と乾きやすいのはリビングです。
空調管理されているので洗濯物が乾きやすい環境が整っています。
関連記事:洗濯物の干し方を知りましょう!乾燥効率をアップするコツ!
夏場の臭い対策
特に夏場に関しては、単純に汗をかくことにより嫌な臭いを発生することが多くなります。
汗に関しては洗濯すれば落とすことができますが、着用中に起こる臭いに関しては何らかの対策が必要です。
真昼間にワイシャツを脱いで洗濯するわけにはいかないですものね。(苦笑)
そんな時には制汗剤や汗取りパットなどの便利グッズを活用してみましょう!
関連記事:【夏スーツの汗対策!】便利グッズやお手入れ方法を総まとめ
まとめ
いかがでしたでしょうか?
まず意外と見落としがちなのは、最初の項目でご紹介した洗剤の選別です。
特にこだわりなく購入している方も多いので、この機会に洗剤それぞれの特徴なんかを知っておくと上手に洗濯できるようになりますよ。
そして最大のポイントは水温を上げることです。
常温の水道水では汚れ落ちには限界があります。
洗剤や漂白剤の本当の力を引き出すためには、温水は必要不可欠なんです。