あなたはどっち派?オーダーシャツの胸ポケットの有りor無しについて
- 投稿:2016.11.01
- 更新:2020.12.08
- オーダーシャツ&スーツ

オーダーシャツを作るとなれば、自分のこだわりをふんだんに取り入れたいもの。
襟のカタチはこれにして、ボタンはこれで・・・と考えるのも楽しいものです。
そしてふと思うのが、「胸ポケットってどうしたらいいのかな?」という部分。
オーダーなら胸ポケットの有りor無しを必ず聞かれます。
既製品では圧倒的にポケット有りが多いので、無しにするパターンもあるのか?!と戸惑う方もいらっしゃるかもしれませんね。
こちらでは、そんな胸ポケットについてアレコレ考えてみましょう!
胸ポケットは本来あるべき?
まずはそもそもワイシャツに胸ポケットは必要か?という部分があります。
この手の話になると必ず出てくるこの概念。
- ワイシャツは元々下着から派生したもの
- ジャケットを脱いで下着(ワイシャツ)一枚になることはありえない
はい、来ました。
よく見るフレーズですね。
これを胸ポケットと関連して考えると、”下着にポケットなんてあるはずもない”ということになります。
実際に海外ではこのような考えが深く浸透しているようで、肌着なんかも着用する習慣がないようですね。
(下着の下に下着を着るはずない、という考え方。)
確かに理屈的に言えばこれらの考え方が正しいのでしょう。
しかし、ワークウェアとしての実用性を考えたときには?マークが浮かびます。
普通にポケットがあった方が便利じゃん!という方がいても当然でしょう。
このようにワイシャツ(ドレスシャツ)については色んな人が色んな考えをもって着用しているのが現状なんですね。
有り派の意見
- 普通に便利
- 日本のビジネスシーンに合っている
- 携帯電話を入れたい
- タバコを入れたい
- 社員証をつけたい
- もう何かいろいろ入れたい!
シャツの歴史とか関係なくて普通に使い勝手がいい。
そんな意見が多いですね。
特にクールビズが浸透してジャケットを着ないスタイルで一年の大変を過ごす日本では、確かにポケットがついていた方が便利かもしれません。
そのような風潮も日本独自のもの。
日本で着るんだからワイシャツも日本仕様でいいじゃない!という考え方ですね。
無し派の意見
- だからワイシャツは下着なんだってば!
- 西欧スタイルが好きだから絶対にポケットはつけない
- ポケットはジャケットにもスラックスにも沢山ある
- 普通にいらないでしょ?
- ポケットがあるとカッコよくない
- モノを入れるとさらにカッコよくない
こちらも、「なるほど!」と思う意見も多いです。
やはり機能性よりもスタイリッシュに着こなすことを重視している方が多いような気がします。
確かに二つを並べて見るとポケット無しの方がシャープな印象です。
個人的には”物をいれる場所は胸ポケット以外にも入れる場所は沢山ある”というのがしっくりきました。
ちなみに私は・・・
胸ポケット無し派です!
理由は・・・
カッコいい気がするから
ただカッコよさのためには色んなものを犠牲にしていい!と思っているわけではないんです。
私は毎日ワイシャツを着ている訳じゃありません。
だから機能性を追求する必要もないんですよね。
ただ、私がもしも毎日ワイシャツを着て社員証を首から下げなきゃいけないような状況でしたら、間違いなくポケット有りを選ぶでしょう。
それはもうあっさりと機能性を選択します。
胸ポケットの有りor無しは、どちらが正しいというものではありません。
個人的には自分の考えで自由に選べばいいんじゃないかな?と思っています。
クリーニング屋的にいうと、無しの方がいい?
ちょっと論点からはズレるかもしれませんが、クリーニング屋的にいうとポケットは無しにした方がいいような気もします。
先程も書きましたが、ポケットがあると何かしら入れたくなるのが人間の性。
そして、本来そんなところに入れる必要もないのに、当然のように入れてしまうのがボールペンではないのでしょうか。(笑)
実際に、ワイシャツに付着する代表的な汚れは、襟袖の皮脂汚れと、ポケットの底に溜まったインク染みです。
で、このインク染みが厄介で、油性のペンは水洗いでは落ちず、ゲルインクなどは不溶性で非常に落としにくい汚れとなります。
これらが通常の洗濯(クリーニング)だけでは落ちるはずもなく、最終的にはしみ抜きを依頼しなければ落とすことはできません。
インクのしみ抜き料金は、ワイシャツ本体のクリーニング代よりも割高になりますので、ぜひ注意していただきたいポイントです。
(いや、ポケットにボールペンなんか挿さなければいいのですが。。)