良いクリーニング店を見つけるのは難しい?!
確かにクリーニングって一般の人にはわからないことがたくさんあります。
しかも、ほとんどのお店は取次店といわれる洗濯物の受け渡しだけを行うもので、実際に洗っている人たちや工場は見たことないお客様も多いことでしょう。
そんなクリーニング店について、よくわからない評判やおすすめの情報に惑わされず優良店を判断するポイントをご紹介しますよ。
個人店もしくは工場併設店舗を選ぶ
お客様にとってはあまりよくわからない部分かもしれませんが、いわゆるクリーニング店って2種類あるのをご存知ですか?
- 洗濯物の受け渡し”のみ”を行う取次店
- 受付~クリーニングまで一貫して行う併設店
この2種類です。
そして、この2種類ではどちらが多いと思いますか?
全国に11万店舗あるといわれているクリーニング店の内、実に70%以上8万店舗が受け渡しのみを行う取次店になります。
そうなんです。
ほとんどのクリーニング店は、この取次店なんです。
何か問題あるの?
その取次店が「絶対に悪い!」と言いたいのではありません。
むしろ、このスタイルが確立されたために、リーズナブルでスピーディーな現在のクリーニングが可能になった、といっても過言ではないのです。
しかし、店舗の運営はほぼアルバイト店員さんでまかなわれるため、知識や経験にバラつきがあります。
例えば大切なお洋服に原因のわからないシミを作ってしまい、それを落としたくてクリーニング店に行ったとしましょう。
「このシミ落ちますか?」
こんな質問に対する返答は、おそらくこの2つのどちらかです。
「一度お預かりして工場へ送ってから返答します。」
「しみ抜きしてみなければわかりませんので、一度お預かりさせてください。」
このように、その場で求めているような説明が受けられない場合が多いんです。
工場併設店なら
国家資格クリーニング師という専門スタッフが常駐しています。
技術的な質問にもその場で答えてくれることでしょう。
(”しみ抜きしてみなければわからない”というのはあり得ることですが。)
店舗のスタッフは受付のプロであり、しみ抜き(クリーニング)のプロではありません。
特に専門的な知識は工場の責任者や個人クリーニング店の職人さんを頼るのが一番ですよ。
適正料金を知る
まずはじめに、高いから良い、安いからダメ、という意味ではありません。
ただ、明朗会計であるべきだと思うのです。
よくわからないコースをすすめられたり、意味不明な追加料金はお客様も不安になります。
クリーニング料金が高いか安いかに関しては、ご自身の求めるクリーニング内容によって決めればいいのです。
例えば、何万円もしたオーダーシャツを、1枚90円の格安クリーニング店に出しますか?
または、1枚2000円くらいのファストファッションブランドのシャツを数百円かけて高級クリーニングしますか?
このように、着用シーンに合わせて購入する洋服屋さんを変えるのと同じように、クリーニング店も使い分けるべきなのです。
デラックス料金
「こちらは上等なお洋服ですからデラックスコースをおススメします。」
もしかしたら、店頭でこのような案内を受けた方もいらっしゃるかもしれませんね。
もちろん、良いお洋服はお金をかけてでも安心で高品質なクリーニングをしてもらいたいもの。
でも、そのデラックスコースって、普通のコースと何が違うのでしょう?
- 洗う機械や溶剤がレギュラーコースとは違う
- 個別で洗ってくれる
- プレス機ではなく全て手仕上げ
- どんなレベルのしみ抜きもすべて込み
- クリーニング前後で採寸チェックしてくれる
ここにも書ききれないような色んなサービスが追加されるのならデラックスコースで出す価値がありますね。
必ず店頭で「デラックスとレギュラーでは何が違うんですか?」と聞いてください。
納得できるよな説明がない場合には要注意。
高いけど本当の高品質を提供してくれるところでは、このようなクリーニング店もあるんですよ。
【品質が気に入らなかったら返金保証?!高品質クリーニングサイトはこちら】
割り増し、追加料金
前項にも関連してきますが、クリーニング店で「こちらのお洋服は○○なので、追加料金(もしくはデラックスコース)になります。」と案内されたことはありませんか?
- 素材がカシミヤ(高級繊維)だから
- スーツではなく礼服だから
お洋服自体が高級な場合、このように案内されることがあります。
でも、カシミヤや礼服だから洗い方が変わるのでしょうか。
いえ、基本的にはドライクリーニングになるはずです。
常識的に管理されているドライクリーニング機ならば、カシミヤだろうと礼服だろうとドライクリーニングして問題になるはずがありません。
こちらも、先ほどのデラックスコースと同様、”追加料金を払ったら何をしてくれるのか?”を必ず確認しましょう。
店舗対応をチェックする
「はい、できます!」と、どんな依頼にも気持ちよく答えてくれると一見親切なクリーニング店のようにも思えますが、一概にそうとは言い切れません。
今どきのお洋服は多種多様で、繊維や汚れに合わせたクリーニング方法も無数に存在します。
それをすべて理解した受付スタッフは、そう多くはありません。
また、受付時はクリーニング店、お客様、双方でお洋服の状態を確認しあえる唯一のタイミング。
受付スタッフがどのような対応をしているか、注目すべきは以下のポイントです。
- 預けたお洋服の取り扱いは丁寧か
- 1着ずつシミや破損など、お洋服の状態をチェックしているか
- 洗濯表示を確認しているか
- 的確にアドバイスや確認事項を示してくれているか
- しっかりとこちらの要望を受け止めているか
このようなところがポイントになります。
しみ抜きを依頼してみる
しみ抜きはそのクリーニング店の技術がわかるだけでなく、そのお店の姿勢のようなものまでわかります。
しみ抜きは段階的に進めていくもので、基本と言われる一通りの手順を踏んでも落ちない場合には、途中段階でお客様に問い合わせすることになります。
簡単に言うと、「これ以上しみ抜きを続けると生地が傷む可能性があります。」という確認をとらなければならないのです。
まず、この時点で問い合わせがあれば、良いクリーニング店である可能性が高いです。
普通なら「これ以上落ちません!」と張り紙されてあっさり返却されます。
また、問い合わせに対して、「大丈夫です。できる限りやってください!」と返答したとします。
そこで、「わかりました!」と(その後も相互で連絡を取りながら)しみ抜きを続行してくれる場合は、技術に自信があるクリーニング店でしょう。
やりたくない(もしくはできない)クリーニング店は「生地が傷みますよ?!いいんですか!」と、絶対にしみ抜きしてくれません。(笑)
とことんしみ抜きしてくれるお店は、大々的にそのこだわりをアピールされていたりします。
【無料しみ抜きでもとことんやる!職人気質なクリーニング店はこちら】
仕上がりを見てみる
続いていわゆるアイロンがけ、仕上げの技術に関するチェックポイントです。
多くのクリーニング店は、専用のプレス機を使って作業効率を上げることでコストダウンを図り、結果的にクリーニング料金を抑えています。
簡単に計算してみるとわかりますが、職人さんが1枚のワイシャツを手仕上げした場合、1時間に何枚仕上げれば利益が出るでしょうか。
6分で1枚仕上げられるとしても1時間で10枚。
これでは1枚当たり数百円いただかなければ、健全にお店を運営していけないことは明白です。
それでは専用のプレス機ではどのくらいのスピードで仕上がると思いますか?
なんと1枚1分以下です!
だから、ワイシャツ1枚100円以下でクリーニングできるんです。
それ自体は消費者としては嬉しいことです。
しかし、画一的な仕上げ方では昨今のデザイン性に優れたお洋服に対応することはできません。
ちょっと意地悪ですが、そのお店の技術を知るためにはプレス機で仕上げられないお洋服を出してみることです。
例えば、レディースのブラウスやデザイン性の高いドレスシャツ。
これらは、プレス機で仕上げにくいため、手作業でアイロンをかけることになります。
よくクリーニング店のチラシに”まずはワイシャツでお試しください”と書かれていませんか?
しかし、これは”技術や品質を見る”という意味ではあまりあてになりません。
プレス機に着せてしまえば、どんなに経験が浅いスタッフが仕上げてもそれなりの品質になってしまうからです。
まとめ
ここまで読んでいただいた方はお気づきかもしれませんが、良いクリーニング店を見極めるためには実際に使ってみないわからない部分が多いんです。
誰かのおすすめや評判を聞いてお店に足を運ぶのもいいでしょう。
しかし、本番はそこから。
本ページのようなポイントをチェックしながら、自分に合っている良いクリーニング店かどうかを判断していきましょう。
また奥が深いのが、”技術があるからといって、あなたにとっていいお店とは限らない”ということ。
毎日着るワイシャツは、とにかく安くてスピーディーに仕上がるのが一番!という方も間違いではないからです。
(長々と技術のい極め方について書いてきたのに申し訳ありませんが・・・。)
要は、自分に合ったクリーニング店を探そう!ってことです。
近隣にクリーニング店がない場合には、今ならネットで注文できる宅配クリーニングも人気です。
早朝6時から深夜24時まで集荷!とか、気に入らなかったら全額返金!など、店舗型ではあまり見かけないサービスもあります。
いろんなサービスを使ってみて、あなたにピッタリのクリーニング店を見つけてくださいね!