衣服の収納方法でお困りではありませんか?
長期収納する場合には、虫食いやカビ、変色を防ぐためにいくつかの注意点があります。
このようなポイントをおさえて収納しないと、来シーズン着ようよ思ったら大変なことになっているかもしれませんよ・・・。
こちらではお洋服を上手に収納する3つのコツをご紹介いたします。
収納のコツは?
衣替え時の衣類収納にはコツがあります。
少し間違えると虫食いや、カビの原因となるので注意してください。
こちらをご覧になって、上手に衣替え&収納してくださいね!
(目次)
保管前の準備
さて、まずは収納前のお洋服のお手入れについてです。
いきなりですが、ここはとっても大切ですよ。
しっかり手入れしてから収納しなければ、トラブルが起きる可能性がグンと上がってしまうので注意が必要です。
湿気対策
洋服の収納保管において、湿気は大敵です。
秋の衣替えで収納している期間は湿気が少ないとはいえ油断せず注意しなければなりません。
いざ着ようと思ったら嫌なニオイがしたり、カビが生えていたりで結局クリーニングへ・・・。
なんて事態を防ぎましょう。
基本は仕舞う前に1日干す事です。
干すことで、ニオイや湿気を飛ばしてしまいます。
しっかりと完全乾燥するのです。
その際、しっかりと生地が空気に触れるよう、キレイにハンガー掛けしてください。
また、除菌効果、消臭効果のあるスプレーを使うのも効果的です。
ただし、スプレー後の水分もしっかりと乾かしてから仕舞いましょう。
前途の通り、湿気には要注意。
雨の日では、湿気まで一緒に収納してしまいます。
洋服を長期間仕舞う準備は、晴れの日を選びましょう。
洗濯とクリーニング
収納前の洗濯やクリーニングはとっても大切です。
汚れが残っていると、虫食いやカビ、変色の原因になります。
注意しなければならないのは、洗濯していても落としきれない汚れがある、ということ。
お洋服の素材や付着している汚れによっていつもの洗濯を一工夫してあげましょう。
ポイントはこちら。
- 襟や袖口など汚れやすい部分は台所用洗剤で下洗いしよう
- 汚れをしっかり落としたいなら弱アルカリ性粉末洗剤を使おう
- さらに洗浄力を上げたいなら40℃ほどの温水でお湯洗濯しよう
- それでも残る汚れは酸素系漂白剤で漂白しよう
家庭洗濯でここまでできればかなりハイレベル。
それでも落とせない汚れや取り扱えないお洋服はクリーニング店へお任せください。
保管中の注意点
衣替えが終わっても油断は禁物です。
収納されている時間の方が長いのですから保管中も定期的にメンテナンスが必要です。
クローゼットの使い方や保管中の注意点を確認しておきましょう。
収納方法に注意
お洋服を収納するときにはクローゼットの使い方がポイント。
まず覚えておいてほしいのは湿気は下の方に溜まるということです。
- これから長期収納するお洋服や湿気に弱いウール製品などは最上部へ
- 今着たいお洋服は取り出しやすいようにハンガーにかけて中央部へ
- 頻繁に使う下着類やシャツ、湿気に強い繊維(綿やポリエステル)のお洋服は最下部へ
このように使い分けましょう。
さらに中央のハンガーかけ部分を一工夫すると、スペースを効率的に使うことができます。
お洋服同士の間隔を拳一つ分くらいずつ空けながら、丈の長さを揃えて収納しましょう。
こうすることで湿気が溜まりにくく、スペースを有効活用することができます。
湿気に注意
- 洋服はしっかり乾燥しましょう。(消臭、除菌スプレーなどの水分も!)
- 仕舞う洋服の量には余裕を持たせましょう。
- 晴れの日に空気の入れ替えをしましょう。
- 市販の湿気取りを活用しましょう。
光に注意
- 日光は勿論、蛍光灯の直射にも注意しましょう。(色落ちの原因になります。)
虫食いに注意
- 市販の防虫剤を活用しましょう。
- 防虫剤の使い方に注意しましょう。
ワンポイント
皆様はクリーニング店に出すと仕上がり品に付いてくるビニールのカバーはどうされていますか。
店員さんからは「お持ち帰りになったら外してください」と言われていると思います。
このビニールは、運搬時と店舗保管時に、お洋服を埃や傷から守るために使用しています。
なぜ「必ず取り外してください」と言われるかというと溶剤の乾燥不足による皮膚障害、ビニールの酸化防止剤による黄ばみ、湿気によるカビの発生などの可能性を心配しているからです。
しかし、実際は黄ばみはほぼ起きませんし、そもそも湿気が異常に多い場所へ保管する事はありません。
溶剤の残留に関しては、万が一を考え、一度ビニールを外し乾燥しましょう。
その後のビニールは保管カバーとして使うのも一つのアイデアです。
ビニールを外し、しっかりと乾燥させた後
もう一度ビニールを被せます。
裾を紐で縛ります。
(実際には写真よりも下の位置で縛ってください)
この中に、乾燥剤や防虫剤を入れると
さらに効果的です。
虫食い対策
衣替えの長期収納時には虫食い対策が重要です。
こちらでお洋服にトラブルを引き起こす害虫の種類や、防虫剤のことについて詳しく知っておきましょう。
衣類を食べる虫
衣類を食べる虫とはどんな虫でしょうか?
ヒメカツオブシムシ、ヒメマルカツオブシムシ、イガ、コイガなどです。
主にウール、カシミヤ、シルクなど動物繊維を好みます。
さらに、綿や麻、ポリエステルなどの合成繊維まで食べてしまうので要注意です。
シミや汚れ、汗などが付着してると虫食いの被害にあいやすいので
キレイに洗ってから収納するようにしましょう。
防虫剤の種類
■パラジクロルベンゼン
ネオパラコーナー 和服用
防虫剤の中で最も早く効果があります。
ただし、効果が早い分、効果が無くなるのも早くなります。
■ナフタリン
スーパーナフタリンぼたん雪
効果はゆっくりと持続します。
出し入れの少ない衣類や、雛人形などの保管に適しています。
■しょうのう
きもの しょうのう
古くからある防虫剤。
一般衣類から和服まで幅広く使用できます。
■ピレスロイド系
(まとめ買い)ゴンゴン アロマ 洋服ダンス用 リッチフローラルの香り 4個入×5セット
防虫剤独特のニオイがなく、他の防虫剤との併用もできます。
防虫剤の使い方
防虫剤を使っているのに虫食いされた!なんていう経験ありませんか?
防虫剤の使い方にもコツがあるんです。
市販されているほとんどの防虫剤は、ガス化して収納場所に充満し虫が近づかなくするタイプです。
ということは、ガスが充満している状態なら効果を発揮しますが濃度が薄くなると効果は半減します。
クローゼットの開け閉めや、タンスのちょっとした隙間から、ガスは逃げているんです。
また、防虫剤がガス化した気体は、空気より重く、下へと溜まっていきます。
このため、防虫剤は必ず衣類より上へ配置しなければなりません。
ワンポイント
クリーニング店の防虫加工をご存知ですか?
防虫加工は、ガス化ではなく衣類そのものに防虫処理を施すため大変効果的です。
また、次回のクリーニングまでは半永久的に効果が持続します。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ちょっとした工夫でお気に入りのお洋服が長く着られますよ!
ポイントは収納前には汚れを残さないよう、いつもの洗濯に一工夫して洗浄力を上げること。
そして収納の際には湿気や虫食いに注意し、対策を立てておくことです。
「衣替え面倒だな・・・。」という方は保管サービスが一緒になったこちらのメニューをどうぞ!
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