レーヨンについてのお話
原材料の木材パルプから人工的に作った再生繊維です。
シルクのような連続した長繊維であることから「人造絹糸」とも呼ばれます。
長繊維よりも、カットした短繊維を紡績したステープルファイバーが主に使われます。
レーヨンは光沢が強く、その独特な風合いがファッション衣料に好まれ婦人衣類に使われることが多い繊維です。
レーヨンの特徴
シルクのような風合いを持つ繊維です。
染色がよく、肌触りも滑らかで、吸湿性が高いです。
しかし、強度は綿、絹よりも弱く、水にも弱いため濡れると著しく強度が低下します。
コシや張りがなく(それも特徴の一つなのですが)それを補うために、他の繊維と混紡した製品も多いです。
ベルベット、フロック加工製品のパイルなどファッション性の高い生地の原料としても使用されます。
レーヨン製品のクリーニング
前途のとおり水に弱く、安易に水洗いすると縮んだり、スレが起きたりますので家庭洗濯には不向きです。
このあたりがレーヨン製品の悩ましいところで、シルクのような風合いで低価格という理由で購入されると、家庭で洗濯できないため後のクリーニング代が高くつくことがあります。
購入の際には、その後のメンテナンスまで視野に入れて検討してみてください。
事前に洗濯表示、組成表示を確認し、どれくらいレーヨンが入っているか、どのような方法で洗濯するのか、などを確認しましょう。
基本的にはドライクリーニングによる洗浄となりますが、製品によっては光沢、風合いの変化、毛羽立ちや型崩れの恐れがあります。
着用中の状況(特に水分の含有率)によってその変化が左右されます。
とてもデリケートな繊維ですので、着用、保管には十分注意してください。
(繰り返しになりますが、特に水分には要注意です!)