主婦が抱える洗濯への疑問を、プロのクリーニング屋が解決します!
今回は「洗濯物が型崩れしないように干し方ってないの?」という疑問。
お洋服の型崩れは様々な要因があるので、なかなか難しい問題ですね。
着用時の身体の動かし方で変なクセがつくこともありますが、やはり洗濯や乾燥方法によって型崩れが起きることが多いのも事実です。
間違えた方法で洗濯すると、ビックリするくらい型崩れすることもありますからね。
そんなトラブルが起きないよう、対策方法をしっかりマスターしておきましょう!
洗濯物が型崩れしないように干し方ってないの?
お悩み主婦さん
たまーに感じるんだけど、洗濯物がなんだか型崩れしてるような気がするのよね・・・。干し方が悪いのかな?
お洗濯.net
型崩れさせないためには干し方も大切ですが、洗濯方法や乾燥方法なんかも関係してくるのでなかなか難しい問題なんですよ。
お悩み主婦さん
そうか、お洗濯全体を通して気を付けなければならないのね。
お洗濯.net
そうですね。順を追って説明していきますね。まずは洗い方からいきましょう。
お悩み主婦さん
型崩れさせない洗い方なんてあるのかな?
お洗濯.net
まず、お洋服を100%収縮させない方法はありません!
お悩み主婦さん
えっ、そうなの?!クリーニング屋さんでも?
お洗濯.net
そうなんです。普段着によく使われる綿なんかは、水に濡れると繊維が膨張しするため糸同士の間隔が狭くなり、その結果縮んでしまいます。その他にも様々な理由で繊維が縮む可能性があるんです。そもそも生地がお洋服になるとある程度のテンションがかかってしまうので、何もしていなくても生地は元に戻ろうとして縮もうとしています。(苦笑)
お悩み主婦さん
うわーっ。そうなのね。
お洗濯.net
もちろん洗い方を工夫することでその程度を軽減できるのですが、絶対に縮ませないのは困難で、多少の収縮はあり得ることだと認識しておくことが必要です。
お悩み主婦さん
その”洗い方を工夫する”っていうのはどんな方法なのかな?
お洗濯.net
はい。洗濯するときの負荷が大きければ大きいほどお洋服は型崩れしやすくなります。洗濯機から手洗いにするだけでも型崩れの可能性は軽減されます。洗濯機を使う時も、洗濯ネットに入れるだけでもかなり効果はありますよ。
お悩み主婦さん
手洗いはさすがに面倒だけど、洗濯ネットに入れるくらいだったらできるかな。
お洗濯.net
次は最初の疑問にあった、干し方や乾燥方法についてです。
お悩み主婦さん
よろしくお願いします!
お洗濯.net
ちなみに洗濯物はどのように干していますか?
お悩み主婦さん
どのようにって・・・普通にハンガーに掛けてるけど?
お洗濯.net
そうですよね。特に意識されたことはないかもしれません。ただここで一手間加えることで、洗い上がりが断然キレイになるんですよ。
お悩み主婦さん
そうなのね。
お洗濯.net
まず収縮していることを考慮して、縫い目を引っ張りながら整形してあげましょう。キュッキュッと伸ばしてあげるイメージです。
お悩み主婦さん
なるほど。
お洗濯.net
全体的な粗ジワはパンパンと手でたたいて伸ばしてあげます。業界では”手アイロン”なんて呼ぶ人もいますが、これらの一手間でかなりキレイになるんですよ。カジュアルなお洋服ならそのまま着られる洗いざらしの良い風合いになりますし、アイロンも掛けやすくなるのでおススメです。
お悩み主婦さん
ただ干すだけじゃなくて、形を整えながら干すのね。
お洗濯.net
そうです。またハンガーの選び方にも注意しましょう。
お悩み主婦さん
ハンガーの選び方?
お洗濯.net
はい。お洋服のサイズに合ったハンガーでないと型崩れの原因になります。
お悩み主婦さん
言われてみればそうね。これも意識してなかったなぁ。テキトーに選んでたよ。
お洗濯.net
ポイントは肩の縫い目がしっかりとハンガーに乗るようにすることです。お洋服に対してハンガーが小さすぎるとダラーンと肩が落ちてしまうので型崩れの原因になります。
お悩み主婦さん
そうだね。逆にハンガーが大きすぎても形がおかしくなりそう。
お洗濯.net
その通りです。さらにパーカーなど大きくて重たいものは幅広の頑丈なハンガーを使いましょう。重みでハンガーが変形してしまいますからね。
お悩み主婦さん
うん。でも幅広ハンガーなんて持ってないな・・・。
お洗濯.net
そんな時は同じ種類のハンガーを何本も重ねて簡易幅広ハンガーにして使うといいですよ。
お悩み主婦さん
なるほど!一本の矢なら折れやすいけど・・・の話と一緒ね。
お洗濯.net
はい。これらの注意点を守れば型崩れもかなり軽減されると思いますよ。
お悩み主婦さん
わかったわ!試してみる!
ポイントをおさらい
それでは、今回の”洗濯物が型崩れしないような干し方ってないの?”という疑問についてのポイントをおさらいしておきましょう。
絶対に縮ませない方法はない
お洋服は様々な理由で収縮の可能性があります。
これを完璧に防ぐ方法は無いと思っておいた方がよいでしょう。
実は「○%以内で収縮の可能性があります。」と、お洋服の品質表示タグにも書いてある場合が多いんですよ。
そのような事実も踏まえて、”なるべく縮ませない”方法で洗濯や乾燥を行いましょう。
洗濯物を縮ませないポイントまとめ
それでは本文で出てきた型崩れや収縮を抑える方法をまとめてみましょう。
- 手洗いする
- 洗濯ネットに入れて洗う
- 高温で乾燥させない
- 干した時に縫い目を引っ張って整形する
- 洋服の肩幅に合ったハンガーを使う
このようなところがポイントになります。
ぜひお試しくださいね。