主婦が抱える洗濯への疑問を、プロのクリーニング屋が解決します!
今回は「粉洗剤と液体洗剤って、どっちを選んだらいいの?」という疑問。
これ実は奥が深い質問なんです。
一概に「こっちの方がいいよ!」というものではないので、それぞれのメリットとデメリットを理解して選ばなければなりません。
しかし、ここを理解しておくと、洗濯物の状態に合った洗剤を使って効率よく汚れを落とすことができます。
この機会に洗剤について、少し詳しくなってみましょう!
粉洗剤と液体洗剤って、どっちを選んだらいいの?
お悩み主婦さん
最近の洗剤って色んな種類があるよね。正直どれ買ったらいいのかわからないよ。(汗)
お洗濯.net
そうですよね。もはや選ぶ決め手といったら”CMが印象に残ってる”とか、”陳列棚の一番目立つところに置いてある”とかじゃないですか?(苦笑)
お悩み主婦さん
あぁ、そうかも。(汗)違いなんて粉末か液体かくらいしかわからないし・・・。これってどっちを選んだらいいの?
お洗濯.net
はい。実はそこがかなり重要なんです。まずは粉洗剤と液体洗剤の違い、特徴を把握しておきましょう。
お悩み主婦さん
うん!ちなみにウチは粉洗剤を使ってるよ。
お洗濯.net
それでは粉洗剤の方から説明します。凄く簡単に言ってしまえば、汚れ落ちを重視するなら粉末洗剤です。なのでお洋服を汚しやすい小さいお子さんがいるご家庭で粉末洗剤を使っているのは正解ですね。
お悩み主婦さん
そうなのね。でもなんで粉洗剤は汚れ落ちがいいの?
お洗濯.net
色々と理由はあるんですが、まず一つとして液性が弱アルカリ性ということ。
お悩み主婦さん
弱アルカリ性?
お洗濯.net
そうです。パッケージの裏にちゃんと書いてあるんですよ。日常的に付着する汚れのほとんどは酸性の汚れと言われています。そのため反対の弱アルカリ性を使って洗うと落ちやすいんです。中和して落ちやすくするということですね。また、弱アルカリ性の方が油性汚れも落としやすくなります。
お悩み主婦さん
なるほどね。
お洗濯.net
それに加えて、界面活性剤や漂白剤、蛍光増白剤などが入っていて汚れ落ちを強化し、白いものがより白く洗いあがるよう工夫されています。
お悩み主婦さん
漂白剤はわかるけど、他のは聞いたことないなぁ。
お洗濯.net
そうかもしれませんね。ここでは簡単に説明してしまいますが、界面活性剤は油汚れを落とすため、蛍光増白剤はお洋服を白く見せるためのものです。
お悩み主婦さん
そうなのね。とにかく汚れ落ち、洗浄力の高さを重視していることはなんとなくわかったわ。それじゃあ液体は?
お洗濯.net
先ほどの液性の話からすると、液体洗剤のほとんどは中性です。まずここで粉末とは大きく違ってきます。
お悩み主婦さん
いきなりですか?!でもさっきの話だと中性じゃ汚れが落ちないんじゃない?
お洗濯.net
一概にそうとはいえません。汚れ落ちは液性だけで決まるわけではないからです。例えば台所用洗剤は肌に優しい弱酸性や中性。でも油汚れがとーってもよく落ちますよね?
お悩み主婦さん
そういえばそうだ?!
お洗濯.net
それは界面活性剤の力を使って汚れを落としているからです。洗濯洗剤にも同様のことがいえます。
お悩み主婦さん
なるほど。
お洗濯.net
最近の液体洗剤は”すすぎ1回でOK”なんていうキャッチフレーズでも人気ですね。現代の家庭に合った洗剤ともいえそうです。
お悩み主婦さん
そうなのね。液体洗剤も汚れ落ちはいいんだ。
お洗濯.net
ただ、液体の中性洗剤の中にはデリケートな洗濯をするためのオシャレ着用洗剤も含まれます。こちらは汚れ落ちよりも、色落ちを抑えたり風合いよく洗い上げることに重点を置いています。
お悩み主婦さん
そうなのね?!価格が高いから汚れ落ちが良い高級洗剤かと思ってたよ・・・。
お洗濯.net
(笑)いや、そのように勘違いされている方も大勢いらっしゃいますよ。このように、とにかく汚れ落ち重視、部屋干しのニオイ対策したい、そのような場合には粉末洗剤がいいですね。そして、汚れも落としたいけど、時短洗濯も捨てがたい!なんて方は中性のコンパクト洗剤を。ウールも手洗いしちゃうよ!という洗濯上手さんはデリケート衣類用中性洗剤も用意しておきましょう。
お悩み主婦さん
なるほど。なんとなくイメージが沸いてきたわ。
お洗濯.net
本当はこれらの洗剤を一通り持っておいて状況に応じて使い分けるのがベストです。ちなみに私のウチでも普段はコンパクト洗剤、雨続きで部屋干しが多くなる季節は粉末洗剤、色落ちさせたくないものや手洗いしたいものはデリケート衣類用中性洗剤、と使い分けていますよ。
お悩み主婦さん
よし、私も洗剤を使い分けて上手に洗濯できるように頑張るわ!
ポイントをおさらい
それでは、今回の”粉洗剤と液体洗剤って、どっちを選んだらいいの?”という疑問についてのポイントをおさらいしておきましょう。
洗剤のことを詳しく話し始めるとこのとてつもない文量になるので(汗)、詳細はそれぞれのページをご参照ください。
汚れ落ち重視なら弱アルカリ性粉末洗剤で
ドラッグストアなどでは陳列棚の隅に追いやられている粉末洗剤ですが、やはりその洗浄力は信頼できます。
- とにかく汚れものが多い
- 部屋干しのニオイが気になる
- より白く洗い上げたい
こんな時は迷わず粉末洗剤です。
流行りのコンパクト洗剤もやっぱり優秀
中性のコンパクト液体洗剤も汚れ落ちは確かです。
さらにドラム式洗濯機でも使いやすく、時短、節水などまさしく現代仕様の洗剤ですね。
・・・というよりも日本製の洗剤はどれも優秀なので、「まったく汚れが落ちないよー。」なんてことはありませんのでご安心を。
デリケート衣類用中性洗剤も常備しよう
最後はデリケート衣類用の液体中性洗剤。
これホントに便利です。
- 色落ちを抑えたい
- 風合いよく洗い上げたい
- ウール製品を手洗いしたい
こんな時に活躍してくれます。
常に使うものではありませんが、一つ持っておくと、とっても便利ですよ。
まとめ
表題の”どっちがいいの?”に対しての明確な答えがなくて恐縮ですが(汗)、それくらいそれぞれに良いところがあり使い分けることで上手に洗濯することができるんです。
それぞれの詳細についてはこちらのページで詳しくご覧いただけますので、ぜひ参考にしてみてください。