主婦が抱える洗濯への疑問を、プロのクリーニング屋が解決します!
今回は「洗濯機のドライコースって、ドライクリーニングみたいに洗えてないの?」という疑問。
これ笑い話のようですが、結構間違えている人が多いんです。
洗濯機のドライコースは、クリーニング店のドライクリーニングと全く別物なんですよ!
そのネーミングがそもそも紛らわしいのですが、間違えて認識していると大変なことになりかねません。
しっかりと覚えておきましょうね!
洗濯機のドライコースって、ドライクリーニングみたいに洗えてないの?
お悩み主婦さん
洗濯機に気になる洗濯コースがあるんだけど・・・。ドライコースってドライクリーニングみたいな洗い方ができるってことなの?
お洗濯.net
そのような勘違いをされている方が多いんですが・・・。結論から言ってしまえばドライクリーニングしてるわけではありません!
お悩み主婦さん
やっぱりそうなのか?!そんなわけないと薄々感づいてはいたけど。
お洗濯.net
はい。(苦笑)これは洗濯コースのネーミングが紛らわしいですよね。まずドライクリーニングは水ではなく溶剤で洗っています。簡単に言えば油ですね。
お悩み主婦さん
えっ?!そんなの家庭でできるわけないじゃない!
お洗濯.net
そうなんです。ドライクリーニングする施設は、工場を建てる場所とか色んな規制があるので、そう簡単にできるものではないんですよ。
お悩み主婦さん
じゃあ、洗濯機のドライコースってどういう洗い方なのよ?
お洗濯.net
はい。ドライコースは手洗いに近い洗い方ができるプログラムです。具体的には洗濯中にドラムがほとんど動かず、漬け置きに近い洗い方になります。
お悩み主婦さん
それがなんでドライコースなの?
お洗濯.net
例えばドライクリーニング指定のウールのカーディガン。これを家庭で洗おうと思ったら専用の洗剤を使った手洗いになります。
お悩み主婦さん
あぁ、オシャレ着用洗剤を使った手洗いね。
お洗濯.net
そうですね。その時のコツとしてウールが収縮しないように、ほとんど負荷を掛けず優しく手洗いする必要があります。水を含んだ状態で揉み作用が加わるとウールは縮んでしまいますから。
お悩み主婦さん
それで漬け置きに近い洗い方になってるのね。
お洗濯.net
そうなんです。そのように本来ドライクリーニングすべきお洋服を洗うコースなので、ドライコースという名前がつけられたのでしょう。他にはデリケートコースや手洗いコースなんかも同じようなプログラムになります。
お悩み主婦さん
なるほど。そういうことだったのか。
お洗濯.net
はい。なので普段の洗濯の時には使わない方がいいですよ。しつこい汚れが落ちませんから。
お悩み主婦さん
そうよね!なんとなくドライクリーニングをイメージするから高品質な洗濯ができそうな気になるけど違うのよね。
お洗濯.net
本当にそのような勘違いをされている方が多いので気を付けてくださいね。
お悩み主婦さん
もう大丈夫よ!
お洗濯.net
洗濯機のコースも使いどころが大切です。デリケートなお洋服や色落ちさせたくないなど、特別な理由があるときはドライコースを使ってもいいでしょう。普段は絶対に標準コースでしっかり洗ってください。
お悩み主婦さん
わかったわ!
ポイントをおさらい
それでは、今回の”洗濯機のドライコースって、ドライクリーニングみたいに洗えてないの?”という疑問についてのポイントをおさらいしておきましょう。
ドライクリーニングできるわけじゃない
洗濯機のドライコースは、ドライクリーニングできるわけではありません。
家庭洗濯ではどんなに高価な洗濯機を使っても水を使うことには変わりありません。
ドライクリーニングは水ではなく溶剤を使って洗う技術なので、家庭で同じことができるはずもないのです。
さらに詳しくドライクリーニングについて知りたい方はこちらのページをご参考ください。
ドライコースを使った洗濯方法
ドライコースはドラムをほとんど動かさず、手洗いに近い状態で洗うことができるプログラムです。
洗うというよりは漬け置きに近いイメージです。
そのため洗濯物に掛かる負荷を少なくすることができますが、その反面汚れ落ちはあまり期待できません。
- デリケートなお洋服を洗いたい
- 色落ちさせたくない
- 新品の風合いを保ちたい
このような理由がなければ基本的には標準コースでしっかりと洗ってあげましょう。
ちなみに慣れてしまえばサッと手洗いする方が短時間で洗うことができるうえ、お洋服の状態を目で見ながら作業できるので安心です。
ウール製品の手洗いに興味がある方はこちらのページもご参考ください。