ダウンプルーフ加工
- 投稿:2015.01.06
- 更新:2020.10.03
- ダウン
あんなに小さい羽毛が、なぜ生地から飛び出してこないか知ってますか?
それは、ダウン製品の表面に”ある加工”を施しているからです。
本当は繊維の隙間よりも小さい羽毛が、この加工のおかげで外に飛び出してこないんです。
ダウンプルーフ加工
ダウンプルーフ加工とは、ダウン衣類の中にある羽毛が外に出てこないようにする加工です。
ダウンの綿毛は、針を刺したような小さい穴でも簡単に通ってしまいます。
ダウンプルーフ加工は、生地を熱圧着することにより糸と糸の隙間を狭めている(あえて目を詰まらせる)ため、羽毛が外に出にくくなっています。
通気性があり水蒸気は通すが、羽毛は通さない状態です。
「羽毛が外に出ないようにする」だけでしたら樹脂などでコーティングしてしまえば簡単なのですが、同時に通気性も失われ衣類としての着心地が悪くなってしまうため、このような方法を採用しています。
羽毛が吹き出してくるようになった?
しかし、この加工も永久に持続するものではなく、着用や洗濯を繰り返していくうちに劣化し徐々に羽毛が出てくるようになります。
高価な羽毛布団では、定期的に布団の側生地を取り替え、羽毛を追加することにより長く使用することもありますが、ダウン衣類ではそのような習慣はなく「買い替えのサイン」としての認識が高いようです。
(厳密には同様の生地を貼り付けたりする補修もあるようですが、弊社でもお取り扱いしたことは無く、あまり一般的ではございません。補修したとしてもデザイン的には全く別の衣類になってしまいますよね。)
良いダウン製品ほど羽毛は細く生地の隙間から出やすいので、過度な洗濯、クリーニングは避け、着用時にも引っ掛けやタバコの火には十分注意しましょう。
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