【ポリノジック】弱みを克服した強化素材
- 投稿:2014.12.22
- 更新:2020.10.03
- 繊維について知識

ポリノジックについてのお話
レーヨンと同じセルロース系繊維です。
紡績条件を改善してセルロースの重合度を高めるなどにより、水に濡れた時の強度低下の改善、同じく濡れた特の収縮性改善を行った繊維です。
※平均重合度が450以上のものだけがポリノジックと記載されます。
簡単に言うと、レーヨンの欠点と言われる部分を改良した繊維で、レーヨンよりもちょっとだけ水に強いよ!ということです。
そのため、改質レーヨンともよばれコシや張りも綿に近いものがあります。
(レーヨンはだらっとした風合いです。)
主に、婦人夏物衣類やブラウス、下着や衣服の裏地に使用されます。
他繊維との混紡が綿と同様な分野で使われています。
ポリノジックの特徴
シルクに似た光沢があり、高級感がある繊維です。
また、弾力性があり熱にも強く、丈夫な素材と言えます。
染色堅牢度も高く、鮮やかに発色良く染まります。
しかし、レーヨンよりも改良されているとは言え、水にはやはり弱く安易な洗濯では収縮の可能性があります。
ポリノジック製品のお手入れ
ポリノジック繊維を使ったお洋服は、基本的にこのような方法でお手入れします。
クリーニング
洗濯表示にはポリノジック以外にも「レーヨン」、「RAYON」と表記される場合があります。
基本的にはドライクリーニングで洗浄します。
水に弱く、シワになりやすいためドライクリーニングでデリケート衣類としての取り扱いとなります。
レーヨンよりも改善されているとは言え、簡単に水洗いできる素材ではないので、ご家庭でのお洗濯は避けましょう。
家庭での洗濯
それでも家庭で洗濯したい場合には、なるべく力を加えず短時間で洗いきる必要があります。
洗濯機は使わずに基本的には手洗いとなります。
- 洗剤をぬるま湯によく溶かして洗浄液を作る
- お洋服を入れて優しく押し洗いする
- 大判のバスタオルにで包んで水けを取る
- ハンガーに掛けて風通しの良い場所で陰干しする
洗剤は普通の粉末洗剤でもいいですが、デリケート衣類用のオシャレ着用洗剤の方がおススメですね。
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