”汚れやシミは時間が経つと落ちにくくなる”、コレは間違いなく本当です。
ついたばかりなら水で洗うだけで落ちたのに、放っておいたせいでクリーニング屋でも厄介なシミへ変身してしまうなんてこともよくあります。
何事も早めの対応が大切なんです!
こちらでは、そんな汚れの落としやすさと時間の関係について詳しくお話ししたいと思います。
なんで時間が経つと落ちにくくなる?
これには様々な理由があります。
ひとつずつ見ていってみましょう。
酸化する
特に起こりやすいのは襟や袖に付着した皮脂汚れ(脂肪酸)です。
このような汚れは長時間放置されることにより、空気と触れて酸化し黄ばみや変色が起こります。
「衣替えしたお洋服を次のシーズンに着ようと思ったら見覚えないシミが浮き出てた!」なんてトラブルも酸化が原因。
目に目ていなかった汚れが酸化して、シミとして浮き出てくるというのはよくある事です。
このような黄ばみや変色も、一度起きてしまうと非常に落としにくく、普通に洗濯しただけではまず落ちません。
対処方法
黄ばみや黒ずみ、変色が起きてしまった場合には、洗濯だけでは落とすことはできません。
酸素系漂白剤を使った漂白処理が必須になります。

固まる
特に厄介なのがタンパク質。
時間の経過や熱が加わることによって、タンパク質が固まってしまうんです。
母乳やミルク、血液には要注意。
こちらも一度固まってしまうと非常に落としにくく、キレイにするためには手間も時間もかかります。
対処方法
なによりも先に、固まってしまったタンパク質を分解するのが先決。
ココを解決しなければ、どんな洗い方をしても落とすことはできません。
酵素入りの洗剤を使って漬け置き、時間をかけてタンパク質を分解していきます。

繊維に定着する
”汚れが繊維の上に乗っているだけ”という状況ならば、これほど落としやすいことはありません。
しかし、これが時間の経過とともに繊維の奥へと入り込み、そこに定着してしまうことで落ちにくくなってしまいます。
そしてこれは、泥汚れやインクなどの文房具類、墨汁や食べこぼしなど、ほぼ全ての汚れに言えることです。
また、色素の強い野菜や果物、ワインなどは、繊維自体を時間が経つと繊維自体を染めてしまうので、非常に落ちにくくなります。
(落ちる、落ちない、というよりも、すでにその色に染まってしまっているということです。)
対処方法
汚れの種類が様々なので、コレ!という方法はありません。
特にインクなどの油性汚れは家庭では完全に落としきるのは難しいかもしれません。
墨汁なんかもかなり厄介。
洗濯→漂白、と基本的な手順で落ちなければクリーニング店に相談しましょう。
早めの対応を
このように汚れを放置して時間が経ってしまうと、間違いなく悪いことばかりが起こってしまいます。
前項では落ちにくくなる理由にあわせて対処方法も記載しましたが、ホントはその前に落としてしまった方が効率的。
早めの対応を心がけましょう。
水洗いできるお洋服は
早めにお洗濯しましょう。
付着したばかりの汚れは非常に落としやすいものです。
ポイントは油性汚れを前処理で落ちやすくしておくこと。
そのためには台所用洗剤を使って下洗い、その後洗濯機で洗濯するのが簡単で効果的です。
水洗いできないお洋服は
基本的には何も触らずにクリーニング店へ相談するのが無難です。
安易にしみ抜きしようとすると、汚れが広がったり、生地を傷めたりする可能性も。
それが間違った方法だったら、逆に落としにくくしてしまうこともあります。
濡らしたハンカチや布を固く絞り、それをあてがって汚れを吸い取る程度の応急処置に止めておきましょう。
外出先での応急処置についてはこちらのページが詳しいです。
衣替え前は
いつものお洗濯よりも気合を入れて、しっかりメンテナンスしておきましょう。
汚れがそのままで長期収納してしまうと、上記のように汚れが落ちにくくなったり、元々見えていなかった汚れが浮き出てきたりします。
さらには虫食いの危険性も高まってしまうことでしょう。
衣類の虫食いについてはこちらを読んで対策してください。
自分で落としきれなかった汚れは、クリーニング店に相談して必ず落としておきましょう。
まとめ
いろいろと詳しく書いてきましたが、とにかく汚れやシミを放置していいことなんて一つもありません!
汚れたものはすぐ洗う!
これにつきます。
ぜひ実践してくださいね!