古着デニムジャケット(Gジャン)の襟、袖汚れを落とす洗濯方法
- 投稿:2016.03.12
- 更新:2020.12.07
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古着で買ったり、しばらく着ていなかったデニムジャケット(Gジャン)の汚れを落としたいと思いませんか?
それが雰囲気ある”味”としての劣化だったらいいんですが、薄汚れたような状態だったら着用するのも恥ずかしいですよね・・・。
気持ちよく着ることができるよう、清潔感のあるデニムジャケットに復活させましょう!
デニムジャケット(Gジャン)基本の洗濯方法
今回は、古着のデニムジャケットを洗うので、かなり洗浄力を上げる方法をご紹介しますが、通常時の洗濯では極力洗浄力を抑えないと激しく色落ちする危険性があります。
まず最初に、基本的な洗濯方法はこちら。
- 桶や洗面台に水を張り、オシャレ着用中性洗剤を溶かす
- 軽く折りたたんだデニムジャケットを投入
- 洗浄液の中で上下に押し洗いする
- 水を入れ替えて濯ぐ
- 洗濯機の脱水機能で水を絞る
- 形を整えて幅広のハンガーに掛ける
- 風通しの良い場所で陰干しする
目立つ汚れが無いならば、洗濯機を使うよりも、手洗いした方がアイテムへの負担が抑えられるのでおすすめです。
それでは本題に入っていきましょう!
洗うのはこのデニムジャケット
クローゼットに放置されていた私物のデニムジャケットです。
中学生くらいで買ったはずなので、なんと20年もの・・・。
何度か着ようと思ったんですが、かなり薄汚れていてとても着られる状態じありませんでした。
こいつを洗ってみます!
まずは下準備
戦をするなら、まず相手の事を知らなければなりません!
このデニムジャケットがどのような状態か洗濯前にチェックしておきます。
汚れをチェック
全体的に薄汚い・・・といえばそうなんですが(汗)、特に汚れている場所を確認しておきます。
まずは袖口。
ここはかなりひどいですね・・・。
黄ばんでいるというか、泥汚れというか、なんとも汚らしい状態です。(笑)
次に襟元。
ココもやはり黄ばんでます。
襟と袖は特に汚れやすいので要注意ですね。
採寸しておく
中学生の時に買ったのに、なぜか一回り大きいこのデニムジャケット。
今はタイト目に着るのが普通なんで、このままではちょっと不恰好です。
ついでなんであえて縮ませてみたいと思います。
着丈、身幅、袖丈と主なところを採寸していきます。
デニムは縮みやすいので、今回のような理由がなくても洗濯前に測っておいた方がいいと思いますよ。
洗濯する!
それでは洗濯していきましょう!
今回は20年分の汚れと黄ばみが相手なので、かなり厳しい戦いになりそうです。(笑)
浸けおき
汚れがひどいので、最初に浸けおきして汚れを落としやすくしてみたいと思います。
このデニムジャケットは何度も洗濯しているので、すでにほとんど色落ちしません。
思い切って洗濯水温を上げてみます。
40度ほどのぬるま湯に洗剤を溶かします。
手っ取り早く洗浄力を上げたいなら、洗濯水温を上げるのが効果的です。
そこにデニムジャケットを入れてしばらく浸け込むと・・・。
うわーっ、汚れがたくさん出てきたー!
これインディゴ染料じゃないです。
20年分の汚れです・・・。
この状態で長く浸けておくのは危険!ということで、予定よりも早く取り出します。
関連記事:洗浄力を上げたいなら【お湯洗濯】がおススメ!その驚きの効果とは?!
部分洗い
いやー、さっきは焦りました。
あんなに汚れてたとは・・・。
気を取り直して作業再開です。
浸けおき後のデニムジャケットはこんな感じ。
全体的な汚れはキレイになってましたが、やはり袖口や襟は汚いまま。
洗剤を直接つけて部分洗いしていきます。
本来はデニムの色落ちに差が出る恐れがあるため、部分洗いは控えたほうが無難です。
本当に落としたい汚れがあるときだけにしましょうね。
ブラシで部分洗いしていきます。
強く擦りすぎるとよくないので、洗剤を浸透させるつもりで丁寧にブラッシングします。
・・・と、そんな感じで作業していると、ある事に気付きました。
パッチの文字が消えてきてるー!
あれー?洗濯表示に”40度で洗える”と書いてあったんだけどな・・・。
まぁ、仕方ないですね。
漂白する
ここまで念入りに汚れを落としたら最後に漂白です。
40度ほどのぬるま湯に酸素系漂白剤を入れていきます。
漂白の最大のポイントは、この40度以上の温水を使うというところです。
常温では、せいぜい除菌作用くらいしか期待できません。
目に見える黄ばみや変色をキレイに落としたいなら温水が必須です。
さらに洗剤を入れて洗浄液は完成。
関連記事:黄ばみや黒ずみもコレで落とす!酸素系漂白剤の使い方をマスターしよう!
ここにデニムジャケットを入れてしばらく浸けおきます。
30分ほど漂白したデニムジャケットがこちら。
なかなかいい感じに洗いあがってます。
おかしな色落ちもしてないみたいです。
よかった、よかった。
と思ったら・・・
パッチの文字が完全に消えてた!
そうなんですね・・・。
というかこの文字って消えるんですね。(汗)
これが古いものだからなのか、違う理由なのかはわかりません。
洗濯表示には洗えるって書いてあったのに・・・。
乾燥する!
漂白後、一度普通に洗濯してから乾燥工程に入ります。
縮みやすいデニムは、本来熱をかけず風通しの良い場所で陰干しが適しています。
しかし、今回はあえて縮ませたいという目的もあるので、乾燥機を使って一気に乾燥します!
上手くいきますように・・・。
乾燥後、こんな感じになりました。
身幅 | 着丈 | 袖丈 | |
---|---|---|---|
元のサイズ | 55cm | 65.5cm | 62.5cm |
乾燥後 | 52cm | 63cm | 60.5cm |
全体的に2~3cmほど縮んでますね。
上手にワンサイズくらいダウンしたようです。
裏を返せばこれくらいすぐに縮んでしまうということ。
普段の洗濯では気をつけたいところです。
軽くアイロンをかけて完成!
それでは仕上がりを見てみましょう!
仕上がりをチェック!
ひどく色落ちした部分は無く、いい風合いに洗いあがりました。
写真では若干わかりにくいですが、”薄汚さ”が消えて良い意味での使用感が出ています。
デニム系のお洋服は、やっぱりこの使用感がカッコいいですね。
襟の黄ばみも消えました。
(同時にパッチの文字も消えました・・・。)
さらに並べて見てみましょう。
左が洗濯前、左が洗濯後です。



まとめ
いかがでしたでしょうか?
かなりキレイに洗いあがったので、個人的には満足です。
特別な道具や薬品は使っていないので、ご家庭でも同様の手順で洗うことができます。
ただし、デニムにとってはかなり洗浄力が高い方法なので、チャレンジする時にはよくご検討ください。
- パッチの文字が消える可能性がある
- やはりデニムは縮みやすい
こんなところにも注意が必要です。
”薄汚い”と”味”は紙一重。
デニムジャケットだって、ある程度の清潔感は保ちたい!ってかたは是非お試しくださいね。
※繰り返しになりますが、かなり洗浄力が高い方法なので、色落ちに少しでも不安がある方はやめた方がいいかもしれません。よくご検討ください。