ランドリーとは?おウチ洗濯よりもクリーニング屋さんの方がキレイに洗える理由

ランドリーとは?おウチ洗濯よりもクリーニング屋さんの方がキレイに洗える理由

ランドリークリーニング

クリーニング屋さんが洗うとなんでキレイになるかわかりますか?
同じ水洗いなのに家庭洗濯とは洗い上がりが全く違います。

「洗濯機が大きいから?」

もちろんそれもありますが、他にも色んな理由があるんですよ。

そのクリーニング方法を業界では”ランドリー”と呼んでいます。

ランドリーとは?

ランドリーはワイシャツやシーツなど、耐久性があるアイテムを洗浄力の高い洗剤と温水を使って洗うクリーニング方法です。

特に温水を使うところがポイントで、繊維の種類や汚れによって洗濯水温を自在に操りながら洗うことで高い洗浄力を発揮します。

洗浄力を上げたいなら【お湯洗濯】がおススメ!のページでも詳しくご紹介していますが、洗濯水温が上がるとこんなメリットがあります。

  • 汚れが落ちやすくなる
  • 洗剤の効果が高まる
  • 漂白剤の効きが良くなる

家庭では水温を操作して洗濯するのはかなりハードルが高いので、これこそクリーニング屋さんの真骨頂といえます。

 

汚れ落ちを良くしているポイント

それではランドリークリーニングについて、さらに詳しく見てみましょう。

水温

洗濯水温

先ほどからご紹介していますが、高品質な洗浄と洗濯水温は密接な関係にあります。

しかし、水温を上げれば上げるほど良いというわけではないのが難しいところ。

例えば、水温が高くなりすぎると繊維に与える負荷も大きくなりますし、タンパク質汚れなどは固まってしまうので逆に落ちにくくなるのです。

ポリエステルなんかの化学繊維も温度が高すぎると変形して風合いが変化してしまいます。

  • 血液などのタンパク質汚れは40℃以下
  • 洗剤や漂白剤の効果を高めるためには40~50℃
  • 油汚れを落としやすくするためには70℃以上
  • ウィルスを死滅させるためには80℃以上

これらは一例ですが、このように細かく温度設定しているのです。

機械力

業務用洗濯機

業務用の洗濯機はとにかく大きいです。

家庭用洗濯機では容量が一番大きいものでも10kgほど。

一般のクリーニング店では18kg~25kg。
シーツなどを大量に取り扱う専門業者では50kg~100kgとその大きさも桁違いになります。

これが洗浄力とどのような関係があるかというと、機械力(洗濯中の力強さ)が変わるのです。

業務用洗濯はドラム式ですが、ドラム式は洗濯物が上から下に落ちるときの負荷を利用した叩き洗いになります。

当然ドラムの径が大きいほど落下したときに加わる力も大きくなるので汚れ落ちがいいんですね。

水量

前項の機械力にも関係しますが、洗濯中の水量も大切なポイントです。

先ほども言ったとおり、ドラム式洗濯機は洗濯物が落下するときの衝撃を利用した叩き洗いです。

そのため、基本的には水量が少ないほど叩きつけられる力も大きくなるので汚れ落ちが良くなります。

ただし、色ものを洗う時には水量が少なすぎると色移りの危険性が高まるので微調整が必要。

濯ぎなんかはたっぷりの水で洗剤成分を取り除いてあげるなど、状況に応じて水量も変化させます。

洗剤

粉洗剤

家庭用のワンショット洗剤と違い、クリーニング店ではベースとなる洗剤(または石けん)に助剤を加えて洗浄します。

特にランドリーでは、洗剤にアルカリ剤(メタ珪酸ナトリウム)を加えて強いアルカリ性で洗うのが特徴。

そこに漂白剤を入れることにより、より白く洗い上げます。

また、糊付けもクリーニング店ならではのメリット。

家庭でもできなくはないですが、(一度に糊付けするお洋服が少ないと特に)コストも手間もかかるのでなかなか難しいのが現状です。

この糊付けはお洋服にハリを出すだけでなく、糊でコーティングされることによる防汚効果も期待できます。

糊付けする➡クリーニングしたときに糊ごと汚れを落とす➡また糊付けされる

このような良いサイクルになるんですね。

そのため、クリーニングに出しているワイシャツはいつもキレイな状態を保つことができるのです。

ランドリー工程の一例

最後に実際に行っているランドリー工程をいくつかご紹介します。

例1

水温 時間(分) 水量 洗剤・助剤
洗い 60℃ 10分 低水位 洗剤、アルカリ剤、漂白剤
すすぎ1 40℃ 3分 高水位
すすぎ2 常温 3分 高水位
糊付け 常温 3分 低水位
脱水 5分

こちらは主にワイシャツやシーツを洗う洗浄力の高いランドリー工程になります。

さらに丁寧に洗っていくなら洗いの前に予洗いを追加したり、すすぎを3回に増やします。

また、ワイシャツへのダメージを考えて水温をもう少し低く設定する場合も。

このような微調整でクリーニング屋さんそれぞれのこだわりが表れてくるんですね。

例2

水温 時間(分) 水量 洗剤・助剤
洗い 50℃ 10分 低水位 洗剤、漂白剤
すすぎ1 40℃ 3分 高水位
すすぎ2 常温 3分 高水位
すすぎ3 常温 3分 高水位 柔軟剤
脱水 5分

ポリエステル製品を洗う時には水温を低めに。

化学繊維は水切れもいいので、脱水時間をもう少し短くする場合も。

脱水を短めにするとシワもできにくいので、このようなテクニックは家庭でも使えます。

 

まとめ

最近は一部上位機種の家庭用洗濯機もお湯洗濯ができるようになっています。

しかし、ここまで複雑にプログラムを組めるのは、やはりクリーニング店最大の特徴といえます。

その他の代表的なクリーニング方法、ドライクリーニングウェットクリーニングは別ページで詳しくご紹介しているので、興味のある方はそちらもあわせてご覧ください。