アイロンがけが苦手?!それならプロがコツを教えます!
- 投稿:2017.06.14
- 更新:2020.10.03
- 洗濯ツールを安く買う!
”主婦の苦手(嫌い)な家事ランキング”なんてアンケートがあると、必ず上位に入ってくるのがアイロンがけです。
確かにコツをつかむまではなかなか難しい作業ですよね。
シワを伸ばそうと思っているのに、いつの間にか違うシワを自分でつくってしまうという無限ループ・・・。
そこで、アイロンがけに悪戦苦闘しているあなたのために、プロが上手にアイロンがけするコツを教えます!
最後の項ではアイロンがけが効率化するおススメのアイロン関連グッズもご紹介しますよ!
おさえておきたい3つのポイント
まずはじめに上手にアイロンがけするためのポイントをご紹介しておきます。
実はアイロンさばきや仕上げていくパーツの順番よりも、このようなちょっとしたところが重要だったりします。
適度に湿らせる
綿のシャツなどきついシワがある場合には、家庭用アイロンのスチーム量ではキレイにシワを伸ばせないことがあります。
効率よくシワを伸ばすためには適度な水分が必要です。
完全に乾く前(9割がた乾いた半乾きの状態)でアイロンがけしてもいいですし、霧吹きで水分を与えてあげるのもよいでしょう。
アイロンはゆっくりと動かす
ゴシゴシと力強く、そしてせわしなくアイロンを動かすのはNG。
キレイに整形できないだけでなく、余計なシワがついたり生地の表面がテカってしまうことがあります。
押さえつけるのではなく、基本的にはアイロンの重みでシワを伸ばしていきましょう。
片手だけで動かすのではなく、アイロンを持っていない方の手でシワを伸ばしながらアイロンがけしていくのもポイント。
空いている方の手でアイロンを誘導していくイメージです。
手アイロンする
個人的にはここが一番大切だと思います。
アイロンをかけ始める前に手でシワや縫い目を伸ばして整形しておくのです。
このアイロン台へのセットが上手にできれば、あとはアイロンをスーッと滑らせるだけでOK。
逆に最初のセッティングがしっかりできていないと、アイロンがけは非常に難しくなります。
手で触ることで重なっている生地にシワができていないか確かめられるので、余計なシワを作らない予防策にもなります。
シャツをアイロンがけする時のコツ
ご家庭でのアイロンがけでもっとも苦戦するのがシャツ類なのではないでしょうか。
確かに難しいですよね。
ちなみにクリーニング師という国家資格を取るための試験では、ワイシャツのアイロンがけが必須科目になっています。
でも、ワイシャツのアイロンがけには基本というべき要素がたくさん入っているので、これさえできれば色んなアイテムも上手に仕上げることができるようになりますよ。
ポイント1:各パーツごと順番に仕上げていく
上手になってくるとスピードアップするためにいくつかの工程を効率化したりしますが、苦手なうちは各パーツごと順番に仕上げていくのが簡単です。
ポイントとしては小さいパーツから仕上げていくということ。
襟やカフスなどですね。
これは身頃などの大きいパーツは取り回しの最中に新しいシワできやすいためです。
ただこれはあくまで基本の手順で、一番目立つ襟を重要視したい場合には襟を一番最後に仕上げる方法もあります。
ポイント2:アイロン台を最大限活用する
シャツをアイロン台に着せるようにセッティングしていくと上手に仕上げることができます。
首周りなど細かい作業の時には、アイロン台の丸まった方(舟型の先端部分)を活用しましょう。
ポイント3:縮みやすいところは手で伸ばしておく
- 襟台
- カフス
- 前立て(特にボタンがついていない方)
このようなパーツは着用→洗濯→アイロンがけを繰り返すことで縮んでしまうことがあります。
グイっグイっと手で伸ばすようにして整形してあげることでアイロンがけがしやすくなります。
基本のアイロンがけ
ポイントをおさえたところで、シャツの基本的なアイロンがけを見てみましょう。
1.襟
襟は裏表両側からアイロンがけしてビシッと整形しましょう。
コツとしては周りから中心に向かってアイロンを動かしていくこと。
安易に横方向へザーッと動かしてしまうと、生地のたるみが端へ寄ってしまうので不必要なシワができてしまいます。
2.カフス
カフスも襟同様ジャケットを羽織った状態でも見える部分なので丁寧に。
やはり裏表両側からアイロンがけします。
この時にタック部分のラインもとっておくと後の作業がしやすいです。
3.袖
袖はシャツのパーツの中で一番きついシワがつくのでたっぷりと霧吹きして水分を与えておきましょう。
縫い目を目印に折り返してセッティングします。
この時にカフス側から手を入れてからパーにした状態で抜いてくると縫い目のラインが出やすくなります。
4.肩周り
襟周りはアイロン台の先端を使って位置をずらしながらアイロンがけしていきます。
特に生地が重なっているヨーク部分はしっかりと仕上げておきましょう。
5.身頃と背中
正確には前身頃と後身頃(背中)ですね。
アイロン台に着せるようにセットして順番にアイロンがけしていきます。
上前身頃(左)→後身頃(背中)→下前身頃(右)と手前へ引いてくるよう順番に仕上げていきます。
縫い目は小じわが寄っていることがあるので丁寧に。
背中のベントは事前にラインを出してからアイロンがけします。
片方の手でヨークあたりを押さえてから、逆の手で裾方向に軽く引っ張るのがラインを出しやすくするポイントです。
その他のアイテム
続いてその他のアイテムについてもアイロンがけのポイントを見てみましょう。
ズボン・スカート
筒状のアイテムはアイロン台に穿かせてからクルクルと位置をずらしながらアイロンがけしていくのが基本です。
ポイントとしてはテカらないように工夫すること。
- 裏側からアイロンがけする
- 当て布をする
必ずどちらかの方法で対策しておきましょう。
ジャケット・コート
これらのアイテムもアイロン台を使って仕上げることは可能ですが、立体的なシルエットになっているので少々難易度が高いのも事実。
簡単な方法としてはハンガーに掛けたままスチームをあててシワを伸ばしていく方法。
片方の手で下方向に軽く引っ張りながらスチームをあてるとキレイにシワが伸びていきます。
(特にウール製品。)
また、この作業の時には普通のアイロンではなく、ハンディスチーマーと呼ばれるスチームをあてることに特化した機器を使うと非常に効率的です。
※ハンディスチーマーについては次項のおススメのアイロングッズで詳しくご紹介します。
作業が効率化するおススメのアイロン関連グッズ
ここからはアイロンがけが効率化する便利なアイロングッズをご紹介します。
良い道具を使うと作業もはかどるもの。
苦手なアイロンがけを手助けしてくれる相棒が見つかるかも?!
アイロン
まずはメインのスチームアイロンから。
ティファール:アルティメットスチームパワー
特に安価な家庭用のスチームアイロンは、蒸気の量が少なくシワが伸びにくいのが難点。
その点、こちらのアイロンは大量のスチームを噴射すること作業を効率化することができます。
DBK:ジ・アカデミック J80T
蒸気も十分、滑りも良い、とアイロン上手さんの間ではとても人気があるアイロンです。
置いておくだけでなんだか”デキる人”っぽいですね。
パナソニック:ハンディスチーマー
こちらはプレスではなく、スチームをあてることをメイン機能としたハンディスチーマーです。
簡単に洗濯できないスーツやコートなどにスチームをあてることでシワを伸ばし、消臭や除菌効果が得られます。
手軽にお洋服のお手入れができるということで人気急上昇中のアイロングッズです。
アイロン台
続いてアイロン台。
アイロン台の選び方はかなり大切です。
先ほどもお話ししたとおり、アイロン台へキレイにセッティングできていることが、上手なアイロンがけへの第一歩です。
山崎実業:スタンド式解決プレス
一般的なな舟型のアイロン台ですが、どんな衣類にも対応できる万能タイプで使い勝手◎。
ベストな体勢でアイロンがけするのは基本中の基本なので、高さ調節機能は必須です。
山崎実業:解決人体型アイロン台
こちらは人体のカタチをしたアイロン台。
一番難しいシャツのアイロンがけも、このようなアイロン台に着せてしまえば簡単に仕上げることができそうですね。