意外と簡単!?法被(はっぴ)の洗濯方法、アイロン掛けとたたみ方!
- 投稿:2020.11.25
- 和服

自治会のお祭りで使った法被なんかは、その年の役員さんたちが分担して洗濯しているところもあるそうですね。
法被なんて洗濯したこともないし、ましてやアイロン掛けやたたみ方なんか想像もつかない!なんて方も少なくないでしょう。
そこで、稀な事例かもしれませんが、法被の取り扱いについて詳しくご紹介してみます。
洗濯方法
法被は、基本的に水洗いできるので、比較的簡単に洗うことができます。
注意点は以下のとおり。
- とても色落ちしやすいので、他の洗濯物と一緒に洗わない
- 色落ちを抑えるために弱アルカリ性粉末洗剤を使わない
- 洗濯時間をできる限り短めにして色が出ないようする
このように、洗うこと自体は問題ありませんが、注意すべきは色落ちしやすいということ。
それさえ注意すればOKです。
法被のアイロン掛け
続いてアイロン掛け。
先入観で「法被なんてアイロン掛けできないよ!」と思われるかもしれませんが、これが意外と簡単。
洋服のように立体的なつくりになっていないので、基本的には縫い目を目印に形を整えていけば、きれいにアイロン掛けできます。
まずは前立てから。
横にずらしながら、首回りを経て、一直線にアイロン掛けしてしまいましょう。
続いて袖。
脇下の縫い目を目印にして形を整えると、キレイに整形できます。
縫い目が縮んでいるようなら少し引っ張りながら整形し、縫い目が無い方へアイロンを逃がしていくと上手に仕上げられます。
同じ方法で両袖アイロンを掛けてしまいます。
続いて背中部分。
アイロンの広い面を使って効率よく仕上げていきます。
両端は、次の行程で前身ごろと一緒に仕上げてしまうので、背中前面をアイロン掛けする必要はありません。
中心のラインを仕上げるイメージです。
続いて前身ごろ。
こちらも、脇下の縫い目を目印に形を整えます。
左右両方の身頃を仕上げれば完成です。
法被のたたみ方
たたみ方も非常に簡単。
法被を仰向けの状態に置き、ますは袖を内側に折り込んでいきます。
こちらも、脇下の縫い目が目印です。
左右の袖を内側に折りこむと、長方形のような形になります。
そして、さらに内側へ折りこんでいくのですが、「襟の端から指三本分」など指を使って幅を決めておくと、たたみ終わったときに左右対称になり、見た目がきれいになります。
反対側も同様に。
袖を折り込んだ時点よりも、さらに細長い長方形になります。
これが最終的な横幅となります。
最後に縦に折り込んでいきます。
裾が肩と同じ位置に来るようにすると、見た目が綺麗になります。
完成系はこちら。
横幅を決めるときがポイントで、指をスペーサー替わりにすることで、何枚たたんでも同じようなサイズに仕上げることができます。
最後に
このように法被の取り扱いは、意外と簡単です。
アイロン掛けもワイシャツなんかに比べると、比べ物にならないくらいラクですね。
これで自治会のお祭り担当役員さんになっても大丈夫。(笑)
数が多すぎて手に負えない場合には、業者さんの大量クリーニングサービスを活用しましょう。
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ただ…この記事の方法をマスターすれば、一人でも全ての法被を洗濯~アイロン掛けできてしまうと思いますよ!
(にしても大変かとは思いますが。笑)