【手作り廃油石鹸】をプロのクリーニング屋が使ってみた!

【手作り廃油石鹸】をプロのクリーニング屋が使ってみた!

手作り廃油石鹸

手作り廃油石鹸って知ってますか?

処分に困る、家庭で出た廃油を使って作る石鹸です。

”廃油を再利用する”という観点から、幼稚園や自治体などで推進しているところも多いですね。

そんな廃油石鹸を、ちょっとしたご縁からサンプルとして頂いたので、クリーニング屋的なレビューを書いてみます!

この廃油石鹸を使います

液状の廃油石鹸

今回の廃油石鹸は液状のものでした。

作り方によっては、お馴染みの固形石鹸タイプもあるようです。

この無骨で業務用っぽい見た目が、「なんかすごい落ちそう。。」と思わせます。(笑)

ちなみにPHを計ってみると・・・

廃油石鹸のPH

かなり強いアルカリ性です。

一般的な弱アルカリ性粉末洗剤よりも強いのではないでしょうか?

汚れ落ちが期待できる反面、取り扱いには注意したほうがよさそうです。

特に女性は手荒れが心配されるので、ゴム手袋を着用したほうが安心ですね。

こんなところに期待!

当然ですが、油性汚れの落ち具合に期待できそうです。

また、皮脂や手垢など日常生活で付着する汚れの大半が酸性なので、廃油石鹸の強いアルカリ性も効果的なはず。

さらに予備知識としてこんな事も知っておくといいかも。

シミの構造

実はシミってこんな構造になっているんです。

一番上の層が油性

油性汚れをしっかり除去しておかないと、その下の汚れも落ちにくいですし、漂白剤も効きません。

水洗いで落ちにくい油性汚れは、下洗いして落としておくことが大切なんです。

石鹸は襟汚れなどの下洗いでも活躍してもらいましょう。

使ってみる!

少々前置きが長くなりました。(汗)

それでは廃油石鹸を使っていろんな汚れを落としてみます。

ちなみに、幼稚園で廃油石鹸を購入したママさんの使い方を想定しています。

泥汚れ

はい、いきなりきました、手強い汚れの代名詞泥汚れ

油にも水にも溶けない不溶性汚れです。

この汚れ落としに裏技的なものはなく、石鹸+手洗いの王道コンビで落とすしかありません。

泥のついたポロシャツ

広範囲に泥汚れが付着した白いポロシャツ。

見ただけで洗うのがイヤになりますが・・・、廃油石鹸を使って洗ってみます。

泥汚れに石鹸をつける

廃油石鹸をつけて・・・

泥汚れをブラッシング

ひたすらブラッシング!

泥汚れを揉み洗い

アーンド揉み洗い!

ただひたすらこの繰り返しです。

ぬるま湯を使って泡立てながら、泥汚れの粒子をひたすら叩き出していきます。

手洗いしたポロシャツ

こんな感じに洗いあがりました。

”廃油石鹸だから”という特徴は感じられませんでしたが、結果としてはよく落ちました

洗う前と比較してみると・・・

before&after

このようにキレイになりました。

それにしても泥汚れはホントに大変ですね・・・。

もうちょっと汚れの少ないサンプルで試せばよかった。(泣)

世の中のママさん、いつもご苦労様です。。

襟・袖汚れ

続いて、お子さんの白シャツや旦那さんのワイシャツで頭を悩ませる襟・袖汚れ。

これらは普通の水洗いでは落としにくいので、洗濯前の下洗いが効果的。

シャツの襟汚れ

襟汚れは、ちゃんと洗濯しててもこのように残ってしまいます。

廃油石鹸をブラシにつける

歯ブラシなどに廃油石鹸をとり、襟に塗りこんでいきましょう。

(手で塗る場合にはゴム手袋必須!)

ブラシで塗りこむ

黄色く見えるところを重点的に石鹸を塗りこんでいきます。

しっかりと浸透するように作業していくと・・・

下洗い後の襟

皮脂汚れはキレイに取れました!

家庭では台所用洗剤で前処理するのが簡単でおススメなんですが、明らかに廃油石鹸のほうがよく落ちました

ここまでしっかり落とせていると、漂白剤の効きがよくなります。

せっかくなので漂白処理までいってみましょう!

漂白剤を塗る

液体酸素系漂白剤をつけて・・・

アイロンの蒸気を当てる

アイロンの蒸気で温度をかけていきます。

※酸素系漂白剤は熱をかけると大幅に効果がアップします。

何度か同じ工程を繰り返していくと・・・

漂白後の襟

かなりキレイになりましたね!

廃油石鹸は前処理剤としてもかなり効果的みたいです。

さらにアイロン掛けすると・・・

アイロン掛けしたワイシャツ

おおっ!クリーニングに出したみたい。(笑)

しみ抜きしてみる

廃油石鹸は思っていたよりも強力でした。

そして思いました、「これならしみ抜き剤としても使えそう。」

ということで、油性汚れのしみ抜きにもチャレンジ!

クレヨン

洋服の内側にタオルを入れる

しみの下にタオルを敷きます。

このタオルにしみを移しとっていくんです。

クレヨンをしみ抜きする

”クレヨン”と書いたクレヨンの汚れをしみ抜きします。

歯ブラシなどに廃油石鹸をとり、トントンと軽く叩きます。

下のタオルにシミが移る

そうするとこのように下のタオルへクレヨンが移ります。

再付着しないようタオルをずらしながら、ひたすらトントンします。

 

3分後・・・

 

消えたクレヨンのシミ

”クレ”まで完璧に落ちました!

残っている部分と比べると、どれだけキレイに落ちたかがわかると思います。

うーん、廃油石鹸すごいかも。

ボールペン

さらに難易度を上げていきます。

お次はボールペン。

家庭ではクレンジングオイルなどを使って落とすのですが、完全に落とすのはなかなか難しいです。

大抵の場合、うっすらと残ってしまいます。

ボールペンのシミ

”ボールペン”と書かれたボールペン汚れ。

先ほどと同じく、タオルを下に敷きトントンと叩き出していきます。

廃油石鹸をつけて叩き出すと・・・

薄くなったボールペンのシミ

すぐにインクが滲んできました。

タオルの位置を変えながら、ひたすらトントンします。

 

5分後・・・

 

消えたボールペンのシミ

なんと落ちちゃいました!

す、すごい・・・。

一つだけお願い

今回のレビューで手作り廃油石鹸に興味をお持ちになったとしても、安易に手作りするのは少し待ってください

作り方自体はネット検索するとすぐに出てきますが、廃油石鹸を作る過程では苛性ソーダという劇薬を使いますし、ちゃんとした設備と知識で作らないと、正しい石鹸を作ることができません。

ある調査では複数の手作り廃油石鹸を調べたところ、石鹸として優良な品質だったのは全体の3割ほどという結果も残っています。

興味のある方は、詳しい知識を持った経験者にアドバイスを受けてくださいね。

まとめ

廃油石鹼を使ってみた感想としては、かなり強力です

洗濯前の前処理剤としても、しみ抜き剤としても優秀。

今回は文房具をしみ抜きしましたが、油を含んだ食べ物汚れ(カレーやミートソースなど)にも有効でしょう。

でも、強力ゆえに色柄物に使うと色落ちなどの心配もありそうです。

綿やポリエステルなどの強い繊維、無地のTシャツやワイシャツ、体操服などで使うのがいいと思います。

※本記事に記載の洗濯方法は、自己責任の範囲でお試しくださいますようお願いいたします。