酸化窒素ガスによる変色
- 投稿:2015.01.22
- 更新:2020.10.03
- ダウン
モンクレールやデュベティカなどのブランドダウンにはナイロンという素材素材が使用されています。
ある条件が整うと、このナイロンが変色する事故事例があります。
それには酸化窒素ガスというものが関係しています。
酸化窒素ガスとは車や工場の排気ガスに含まれていたり、湯沸かし器や石油ストーブの燃焼によって発生します。
(簡単にいえばいつも身近に存在している物質という事です。)
酸化窒素ガスは水分に吸着して酸化、結果的に染料を分解して色を変化させます。
この変色は染料の分子構造が変わってしまっているため、再洗い、シミ抜きなどで落とすことはできません。
ベージュなどは顕著にピンク色へ変色します。
ダウン衣類の素材だけでなく、アセテート、綿、ウールも影響を受けやすく注意が必要です。
衣替え時に収納してから長期間に渡り保管、次のシーズンに着ようと思ったら変色していた、という状況が多いようです。
対処方法
ただし、「水分に吸着」という部分がポイントです。
水分さえ注意すれ変色を防ぐ事ができます。
ダウンクリーニング.netでは、ダウンのボリュームを復元するため十分に乾燥しております。
お客様側では保管中の湿気にご注意いただくことで、変色の危険を回避する事ができます。
定期的に収納場所を換気したり、ダウンを取り出して虫干しするように心がけてください。
また、クリーニング後に通気性の無いビニールによって包装されている場合には必ず外してから保管しましょう。
(ダウンクリーニング.netの包装資材は通気性のある不織布包装なのでそのままお仕舞いいただけます。)
繰り返しになりますが、モンクレールやデュベティカでの事故報告があがってきております。
是非、ご注意いただきこだわりのダウンを変色からお守りください。
コメントを書く