繊維によるクリーニング方法の違い

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いろいろな繊維

皆様のお洋服には様々な繊維が使われています。

その素材によって最適なクリーニング方法を選択するのが我々の役目です。
こちらでは、繊維についてお話し、それぞれに適したクリーニング方法とお手入れ方法をご紹介します。

天然繊維

遥か昔(数千年前)から人間が利用してきた麻や木綿は、天然の植物に繊維の形で存在しているものをそのまま使いました。

シルク(絹)は蚕が口から出した糸を、ウールは動物が体を守るために生えている獣毛を刈り取ったものです。
このように、自然のまま繊維の状態となっているものを天然繊維といいます。

植物繊維

主に家畜の利用が進まなかった(獣毛が利用できない)地域で衣服用の繊維として使われました。
水と相性がよく吸湿性に優れています。

丈夫で熱や洗濯による負荷にも強く、取り扱いやすい繊維と言えます。
ただし、縮みやすくシワになりやすいためクリーニング後のアイロンがけには手間がかかります。

植物繊維の種類

動物繊維

空気を抱き込む効果があるので断熱性に優れ、主に防寒着としての衣服に使用されます。
ただし、動物性タンパク質でできているため、虫食いにあいやすく(虫にとってはごちそうです。)ご家庭での水洗いにも適していません。

風合いを損なわないためには、ドライクリーニングが最も適しています。

動物繊維の種類

化学繊維

化学繊維は「科学的手段によってつくられらた繊維」と定義されています。
繊維質の形で自然界に存在する材料とは全く異なる製造過程で得られる繊維です。

再生繊維

天然のセルロース原料を化学薬品で溶解したあとにノズルから押し出して固め、繊維に再生したものです。
主成分は、綿、麻と同じくセルロースです。

再生繊維の種類

半合成繊維

植物や動物から取り出した天然繊維の原料を使って合成した繊維です。
そのため天然繊維の長所をあわせ持っています。

半合成繊維の種類

合成繊維

植物や動物とは全く異なる有機物質で、石油、石炭を原料として合成した化学繊維です。
合成繊維は強く、洗濯もしやすい日常の衣服にとても適した繊維です。

合成繊維の種類

無機繊維

無機物から出来た繊維です。

無機繊維の種類

  • ガラス
  • 炭素繊維
  • 金属繊維

 

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