ダウンを洗濯して失敗?!その復活方法
- 投稿:2015.02.17
- 更新:2020.10.03
- ダウン
「ダウンジャケットの家庭洗濯にチャレンジして失敗・・・」
そんな事態でお困りではありませんか?
こちらではその失敗事例と復活方法をご紹介します。
ご自身でダウンを洗濯されて失敗する事例の多くは「無かったはずのシミが発生」するか、「ダウンのボリュームが無くなった」のいずれかが多くなります。
しかし、適正な方法で処理すれば復元可能な症状も多いので、諦めずに読みすすめてみてください!
無かったはずのシミが発生
ご家庭ではダウン衣類を洗うのに十分な設備は整っていないはずです。
家庭用洗濯機では洗いきれないため、代替え案として「お風呂で洗う方法」などが色々なところで紹介されています。
こちらもやり方を間違えなければ問題ない場合もありますが、安易にチャレンジすると失敗の原因となります。
まず、ダウン衣類には様々な種類の汚れが付着しています。
皮脂などの油性汚れ、ホコリなどの不溶性汚れなどです。
しかし、油性汚れは水洗いだけでは落ちにくいですし、しっかりと洗う力をかけてあげないと不溶性汚れは叩き出せません。
例えば、お風呂場に水を溜めて押し洗いするという行為を中途半端に行うと、汚れが落ち切らないばかりか、一度離れた汚れが再付着して無かったはずの汚れを作ってしまう(これを再汚染といいます。)ことになります。
また、キルティングの縫い目にシミが浮き出る(際つき)場合もあります。
これは、ダウン衣類は表面から羽毛が飛び出さないよう生地の目を潰している(ダウンプルーフ加工といいます。)ため、その部分から水分を発散しにくく、その結果汚れ成分を含んだ水分が縫い目に集中して残るために起こります。
リカバリー方法
再汚染などは適正な方法で再洗いをすることにより汚れは落ちることがほとんどです。
もちろんプロのクリーニングでしたら、多くの場合修正することが可能です。
もしも一度失敗されているのでしたらご自身での再挑戦はおすすめしませんが、汚れに適した洗剤を使用し、十分な水量と十分なすすぎ回数で再洗いすることにより対処可能だと思われます。
ボリュームが無くなった
乾燥方法を間違えると、ふっくら感が無くなり全体のボリュームがダウンしてしまいます。
さらにひどい状態では、ボリュームが無くなるどころか羽毛が団子状になり着用が困難になる場合もございます。
ダウン衣類の乾燥は、絡み合った羽毛をほぐして開かせることにより本来のボリュームを取り戻すために行います。
ハンガーにかけて干しながら手で叩いて羽毛をほぐす程度ではボリュームは出ません。
乾燥設備が整っていないご家庭では難しいのが実情です。
リカバリー方法
原因は乾燥不十分、乾燥方法の間違いにより起こります。
羽毛を傷めないようしっかりと乾燥し、ボリュームを復元しなければなりません。
プロのクリーニング店ならば乾燥設備も整っており、羽毛に適した乾燥手順を心得ているので安心です。
ご自身で行う際には1日~2日自然乾燥し、コインランドリーの乾燥機を仕上げに使うのがよいでしょう。
乾燥時間の目安は10分~20分ほどです。