洗濯に関するお話の中でよく出てくる”中性洗剤”という言葉。
どんな洗剤のことかご存知ですか?
この中性洗剤、実はすごく使えるヤツなんです!
中性洗剤の使い方を覚えれば、いつもの洗濯の幅がグーンと広がりますよ!
まずは洗剤のお話を少し
家庭で使う洗濯用洗剤は、各メーカーから多くの種類が発売されています。
皆さんはその中からどのように選んでいますか?
値段がいくらか?、粉末か?液体か?、売れ筋商品か?
このような理由も大切ですが、弱アルカリ性か?中性か?という理由で選ぶのも一つの基準となります。
洗剤のPH
そうなんです。
洗剤には大きく分けて弱アルカリ性と中性のものがあります。
一般的な粉末洗剤は弱アルカリ性洗剤です。
基本的な考えとしてはアルカリ性に傾くほど洗浄力が高くなると覚えてください。
なぜ中性洗剤が必要?
日常的に付着するであろう皮脂や汗、食べこぼしなどを洗濯で落とすのには弱アルカリ性洗剤が有効です。
そのためメインの洗剤は弱アルカリ性の粉末洗剤になります。
しかし、その洗浄力が時としてデメリットになることもあるのです。
例えば、台所用洗剤は中性です。
それはなぜか?
弱アルカリ性洗剤を直接つけると肌荒れなど皮膚への影響が心配されるからです。
洗濯洗剤も、このように用途によって洗剤の種類を分ける必要があるのです。

中性洗剤とは
本題に戻ります。
中性洗剤とはPHを中性にして意図的に洗浄力を抑えた洗剤です。
容器の裏面にあるラベルにこのように記載されています。
中性洗剤というと馴染みがないかもしれませんが、デリケート衣類用洗剤やドライマーク用洗剤という名前で売られているものがそれにあたります。
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いつ使うの?
その名のとおりですが、デリケート衣類を洗う時に使います。
洗浄力よりも、色落ちや繊維への負担を考えた洗剤なのです。
デリケート衣類を手洗いするときなどに有効です。
間違ってもメインの洗剤として使用するものではありません。
普段着は弱アルカリ性洗剤、おしゃれ着は手洗いで中性洗剤、のように使い分けるものです。
ウールも洗えるらしいけど?
ウールやシルクなどドライマークになっている洋服も洗えると思っている方も多いですが、半分正解で半分間違いです。
確かにウールやシルクを手洗いするときには中性洗剤を使います。
しかし、単純に中性洗剤を使えばOKというわけではなく、洗い方にもコツが必要になってきます。
”ホームクリーニング”というキャッチフレーズが混乱する原因かもしれませんが、中性洗剤を使うといってもあくまで水洗い。
ドライクリーニングではありません。
洗い方を間違えると当然縮んだり、色落ちしたりします。
ご注意ください。

まとめ
このように中性洗剤は汚れ落ちよりも、色落ちの抑制、繊維への負担軽減を重視した洗剤です。
普段着を洗う弱アルカリ性洗剤と使い分けて、おしゃれ着を洗う時に使います。
また、おしゃれ着だけでなく普段着でも色落ちさせたくないTシャツや、汚れていない衣類を洗う時につかうと洋服を長持ちさせることができます。
目的によって使い分けるのがベストと言えます。
是非お試しください!