子供が大好き!でも汚しやすい!
そんな食べ物の代表格がカレーではないでしょうか?
普通に洗濯しただけではシミが残ってしまうのでとても厄介です。
インターネットで落とし方情報を収集している方も多いのではないでしょうか?
その情報で本当に落ちるか検証する「ネットの情報それホント?」シリーズ、カレーしみの落とし方編です。
ネット上の情報まとめ
- 台所用洗剤で揉み洗いする
- 残ったしみを酸素系漂白処理する
解説
カレーは油分や香辛料を含んでいたりして落としにくく、色素も残りやすいため大変厄介なシミです。
普通に洗濯しただけではまず落ちません。
台所用洗剤は油分を落としやすいので効果的ですが、おそらくそれだけで落としきることはできないでしょう。
漂白処理しても落ちるかどうか・・・?
それでは試してみましょう!
カレーのシミを落としてみる
まずはシミ部分を濡らします。
この時に冷水ではなくぬるま湯を使うとさらに効果的です。
台所用洗剤をつけていきます。
台所用洗剤はカレーだけでなく様々なシミに有効な万能前処理剤です。

綿やポリエステルの普段着でしたら揉み洗いしても大丈夫です。
濯ぎと洗いを繰り返しながらしっかりと汚れを落としましょう。
最初は順調に汚れが落ちていきますが、ある時点から変化が見られなくなります。
洗剤で洗っただけではこの程度までしか落ちません。
まだかなり濃くカレーの色が残っています。
さらに漂白処理してみましょう。
漂白する
そのまま酸素系漂白してみます。

カレーのシミ部分に漂白剤をつけてアイロンの蒸気(またはドライヤー)で熱をかけて漂白力を高めていきます。
数回繰り返していくと・・・、
落ちませんでした・・・。(泣)
かなり薄くはなりましたが、ネットの情報ではここまでが限界でした。
裏ワザで落とす!
念入りに洗浄から漂白処理まで行いましたがキレイに落としきることはできませんでした。
しかし、ここまでしっかりと処理しておけば残った色素を落とすだけなので”もうひと押し”です!
カレーの黄色い色はターメリックに含まれるクルクミンという成分です。
クルクミンは紫外線に弱く、日光に当てると分解されシミが消える可能性があります。
カレーのシミが落なくて困った場合には日光に当たるようにして干してみてください。
※直射日光自体は繊維を傷める可能性がありますので、心配な方は気長に陰干ししましょう。
実際に試してみる
このように日光を当ててみます。
漂白後に残っていたカレーのシミが・・・、
1日後すでに薄くなってきています。
2日後にはほとんどわからなくなりました。
1日目は曇りだったので紫外線の量が少なく分解するスピードが遅かったかもしれません。
諦めずに時間をかけていけば効果は現れてくるようです。
お洋服へのダメージを考える場合には、直射日光を避け数日に渡って紫外線を当て続けてもよさそうです。
シミが赤くなった?
クルクミンは通常黄色ですがアルカリ性では赤色に変わります。
一般的な洗濯洗剤はアルカリ性なので洗浄液をつけると赤色になりますが、濯いで流してしまうと黄色に戻ります。
ついているシミが何のシミかわからない場合にもこの反応を見ればカレーのシミだと特定することができます。
まとめ
通常の洗濯では落ない上に、漂白処理を行っても完全に落とすことはできませんでした。
やはり、カレーののシミはなかなか曲者ですね。
しかし、(なんか都市伝説的ですが)日光に当てるというのは効果的で、私自身もどうしても落ちきらなかったカレージミを紫外線を当てることで落としたことがありますので本当です。
(カレーを落とすときには濡らさずにいきなり日光に当てる、という情報もありましたが本当でしょうか?クリーニング屋的ではないので試してません・・・。)
カレーのシミが落ちずにお困りでしたら是非お試しください!
注意事項
- 全工程で水を使うので、水洗いできない素材の衣類は避けてください。
- カレーが付着してからの時間や状態によっては同じ結果になるとは限りません。
- この方法は全ての衣類に適用できる万能な方法ではございません。不安な場合はクリーニング店へお任せください。