「クレヨン 落とし方」で検索するとたくさん出てくるネット情報。
でもその方法でちゃんと落ちるの?
情報通りの方法をクリーニング店が試してみますよ!
「ネットの情報それホント?」シリーズ、クレヨン編です!
ネット上の情報まとめ
ネットでクレヨンの落とし方を調べてみると、3つの方法が紹介されていました。
それを1つずつ検証していきたいと思います。
消しゴムを使う
- クレヨンを消しゴムでこする
- 薄くなってきたら固形石鹸で洗う
これはどうなんでしょうか?
消しゴムでこすると生地の中へ入り込んで余計落としにくくなる気がするんですが・・・。
まぁ消しゴムで落とせたら凄く簡単ですけどね。
お湯と固形石鹸
- 40度~50度のお湯を用意してしばらく漬ける
- 固形石鹸をつけて歯ブラシで擦る
- 1と2を薄くなるまで繰り返す
これは基本中の基本ですね。
どんな汚れに対しても、まずこの方法を試してからその後の対応を考えるくらいベーシックな方法です。
クレンジングオイルを使う
- クレンジングオイルと台所用洗剤を混ぜてつける
- 歯ブラシで擦る、もしくは揉み洗いする
- ぬるま湯ですすぎながら1と2を繰り返す
これは期待大です。
クレヨンの成分を考えれば明らかに効果がありそうですが、どうでしょうか。
それでは一つずつ実際に試してみましょう。
消しゴム編
クレヨン部分を消しゴムで擦ってみます。
クレヨンが広がらないように端の薄い部分から始めるのがコツみたいです。
端の方からスタートして全体的に擦っていきました。
消しゴムのカスが赤く染まっているので、確かに落ちているのでしょう。
でも・・・、
薄くなっていますでしょうか?
見た目はあまり変わらないような気がします。
しかも注意して作業したにも関わらずクレヨンが大分広がってしまいました・・・。
消しゴムで薄くするという行程は省いてしまってよいかもしれません。
しかし、何故このレベルで”クレヨンには消しゴムが効果的!”となってしまったのでしょうか。
恐るべしネットの情報。(汗)
お湯と固形石鹸編
次は40度~50度ほどの温水と固形石鹸を使って落としていきます。
しみ抜きするお洋服の大きさにもよりますが、お湯の用意や給排水も簡単な洗面台で作業すると効率てきですよ。
まずは約40度の温水に漬け置きします。
しばらく漬けおいた後、固形石鹸をつけて洗っていきます。
汚れ部分を歯ブラシで擦っていきます。
お湯ですすぐ→固形石鹸をつけて歯ブラシで擦る、という手順をしばらく繰り返していくと・・・、
ほぼキレイに落ちました!
うっすらクレヨンが残っていますが合格点ではないでしょうか?
洗濯用の固形石鹸がなければ台所用洗剤でも代用可能だと思いますよ。
結果としてはかなりキレイになりましたが、40度まで温度を上げたお湯を用意したり、固形石鹸を塗り込んで擦ったりと少し手間がかかるかな?とは感じましたね。
個人的には漬け置きまでする必要はないかと・・・。
ぬるま湯で濡らしてから固形石鹸で揉み洗いする→落ちるまで繰り返す
このような工程でも十分落ちると思います。
クレンジングオイル編
次はクレンジングオイルを試してみます。
クレヨンの成分を考えるとこれが一番効果がありそうな気がしますがどうでしょうか?
クレンジングオイルと台所用洗剤を同じ割合で混ぜて洗浄液を作ります。
その洗浄液を汚れ部分につけて歯ブラシで擦っていきます。
順調に落ちてきていますね。
ぬるま湯くらいに調整した水を蛇口から出しながら、すすぎと擦り洗いを繰り返していきました。
そうすると・・・、
こんなにキレイに落ちました!
完璧と言ってよいのではないでしょうか。
クレヨン落としはクレンジングオイルで決まり!ですね。
まとめ
ご覧のとおりクレヨンを落とすのにはクレンジングオイルが最も効果的ですね。
クレヨンの色の元になる顔料は石油からできています。
なので付着したクレヨンは油性の汚れと言えます。
そのような理由で(同じく油性の)化粧品を落とすクレンジングオイルがクレヨン落としに効果的なのです。
実際に試してみた感想としては、消しゴム編、お湯と固形石鹸編は省いて、いきなりクレンジングオイルを使用したほうが手っ取り早いと思います。
さらに作業中に気づいた注意点を書いておきますので参考にしてください。
汚れが広がらないように注意
画像を見ていただけるとわかると思いますが、クレンジングオイルと台所用洗剤で洗い始めるとクレヨンが一気に流れ出てきます。
その際にすすぎと洗いを手早く繰り返さなければ汚れが広がってしまう可能性があります。
広がった汚れが定着しないようスピーディーに作業しましょう。
※作業途中で中断し、長時間放置するようなことがなければ最終的にはキレイに落ちると思いますが、念のためご注意ください。
全てのお洋服に使えません
今回の方法は、ほぼ全ての行程に水を使用します。
水洗い出来ない衣類にはリスクが高い方法なのでご注意ください。
その他、色落ちしやすそうな衣類、デリケートな素材の衣類にも注意が必要です。
不安な場合はご家庭でチャレンジせず、プロのクリーニング店にご相談ください。
補足事項
- 様々な種類のクレヨン、消しゴム、固形石鹸、クレンジングオイルを試した訳ではございません。種類によっては違う結果になるかもしれません。
- 今回の方法は全てのお洋服に適用できる訳ではございません。ご注意ください。
- クレヨンが付着してから数分後に作業しています、長時間放置されていた場合には違う結果になるかもしれません。