新型コロナウィルス感染対策!マスクや衣服、下着などの家庭洗濯について
- 投稿:2020.02.29
- 更新:2020.10.03
- ウィルス対策

世界的にコロナウィルスの拡大が止まらず、日本でも過去に例を見ない事態になっています。
マスクは品切れ、学校やイベントは休止、などなど…..。
そこで、クリーニング屋としては何か発信できる情報はないのかと思い、コロナウィルスと洗濯について書いてみることにしました。
コロナ対策の洗濯方法
コロナウィルスに感染した….という当事者になっている人はまだ少ないかもしれませんが、疑いがある、できる限り予防したい、という方は多いのではないでしょうか。
その対策については、専門的な知識を持った方々から情報が発信されていました。
基本の洗濯
まずは日本医師会から。
『廃棄物の取扱いとリネン・⾐類などの洗濯』
廃棄物の取扱い、リネン類・⾐類などの洗濯は通常通りで良いことになっています。
ただ、タオルなどは共⽤しないようにしましょう。
出典:⽇本医師会~新型コロナウイルス感染症の正しい理解のために~
ウィルスというと殺菌処理などを行わなければならないようなイメージですが、意外にも普段通りの洗濯で大丈夫なんですね。
タオルなど家族で共用していたものは、それぞれの専用タオルを決めておくのがいいようですね。
なるほど。
『汚れたリネン、衣服を洗濯する』
新型コロナウイルス感染症は下痢がみられることがあり、糞便から検出されることがあります。体液で汚れた衣服、リネンを取り扱う場合は、手袋、マスクを使用し、一般的な家庭用洗剤を使用した洗濯機を使用して、洗濯し完全に乾かします。
出典:厚生労働省~新型コロナウイルスの感染が疑われる人がいる場合の家庭内での注意事項~
体液が付着したものも洗い方自体を変える必要はないようですね。
洗う前、体液が付着している状態の洗濯物を取り扱う場合には、手袋&マスクの対策が必要なのはわかりますね。
殺菌・消毒について
ちょっと驚きでしたが、洗濯そのものは普段通りの方法でいいみたいですね。
とはいえ、殺菌処理をしていないのも何だか不安じゃないですか。(苦笑)
やはり万全を期すなら殺菌処理は必要になってくるでしょう。
法人向けのクリーニング工場で、医療関係や福祉関係のクリーニングを行うときの、殺菌方法は主にこの2つが採用されています。
- 次亜塩素酸ソーダを使った殺菌処理
- 80度以上のお湯を使った熱湯洗濯
家庭で見かける塩素系の漂白剤はハイターが有名ですね。
ただ、色柄物に使うと一瞬にして色が抜けてしまうので、使えるのは白物のみとなります。
(「色抜けても関係ない!とにかく殺菌したい!」という方は色柄物にもどうぞ。笑)
熱湯洗濯は、家庭では”煮洗い”なんて呼ばれたりしていますね。
こちらも非常に有効ですが、家庭の洗濯機はそのような水温で洗うように作られていないですし、台所を使って煮るといっても、鍋などには物理的にお洋服が入りません。
せいぜい、ふきん程度の大きさのものしか煮洗いすることはできません。
このようなことから家庭では、そもそも殺菌するための環境が整っていないといえます。
関連記事:【プロが解決!】ノロウィルス感染時の嘔吐物がついた洋服はどのように洗濯するの?
アイテム別に見てみる
それではアイテム別に適した洗濯方法を見てみましょう。
マスク
マスクはウィルスの流行がはじまると、長期間において品薄・欠品状態が続きます。
基本的には”使い捨て”という概念ですが、どうしても手に入らないときは洗濯&消毒するのもいいですね。
使用したマスクにはウィルスが付着している可能性がある、ということで使い捨てになっているので、ウィルスを除去できれば継続して使用することも可能なはずです。
- 中性洗剤で手洗いする
- 十分に濯ぐ
- 濃度1.5~2%ほどで塩素系漂白剤と水を混ぜて溶液を作る
- 10分程度漬け置きする
- 十分に濯ぐ
- タオルで挟み込み水分を取り除く
- 干して乾かす
マスクなら鍋で煮洗いもできますね。
ただ、いずれの方法も負荷は大きいので、マスク自体が著しく劣化してきた場合には、やはり交換が必要になるでしょう。
洋服・リネン品
洋服やリネン品は通常通りの洗濯になりますが、洗剤量や洗濯物量など、洗濯に関する基本的な決まり事を守るように注意しましょう。
洗濯物の詰め込み過ぎたりすると、汚れはとても落ちにくくなります。
適量を守って、しっかりと洗濯しましょう。
下着類
体液が付着しやすい下着類は、取り扱いにも注意してしっかりと洗濯するようにしましょう。
また、白物でしたら塩素処理や煮洗いも可能です。
心配な方は、洗濯に加えて殺菌処理も行うといいですね。
最後に
今はコロナウィルスが流行っていますが、ここで書いた洗濯方法や殺菌処理の方法は、他のウィルス対策にもなるはずです。
マスクの洗濯&殺菌処理はなかなか役に立つのではないでしょうか。
これを機に是非マスターしておきましょう!