【ネットの情報それホント?】洗濯の際に起きた色移りの落とし方

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色移りの落とし方

ちょっとした不注意で起きてしまう洗濯中の色移り。
お気に入りのお洋服が染まってしまうのはとってもショックです。

慌ててネットで「色移り 落とし方」と調べても本当に落ちるか心配ですよね?
こちらではそんな情報をプロのクリーニング店が検証してホントに落ちるか調べてみます!

「ネットの情報それホント?」シリーズ、色移りの落とし方編です。

ネット上の情報まとめ

  • 50度ほどの温水で洗う
  • 通常の2~3倍の洗剤を使用する
  • 酸素系漂白剤を使うとさらに効果的

解説

とても理にかなった方法です。
クリーニング店でも基本的には同様の手順となります。

水温を上げたり、粉末洗剤を使ってアルカリを強くするという方法は、洗浄力を高めたい時に行います。

汚れ落ち重視なら、やっぱり粉末の弱アルカリ性洗剤が最強?!

洗浄力と色落ちの危険性は比例して上がっていくので、通常の洗濯ではあまりに洗浄力を上げすぎるのもよくありませんが、今回のケースでは”色落ちさせたい(移った色を落としたい)”のですから、そこを逆手に取った方法です。

注意点

色移りはすぐに対処しましょう。
できれば洗い上がった直後、濡れているうちに再洗いするのがベストです。

乾いたりすると色が落ちにくくなることがあります。
色移りしたまま乾燥機、アイロンがけなどは厳禁!

高い温度で熱が加わるとさらに色が定着してしまいます。

試してみる

色移りしたスウェット色の濃い衣類と一緒に洗って紫色に色移りしている白のスウェットです。

全体的に色移りしています。

こんな時は部分的に処理していくのではなく、漬け込み方式で全体的にしみ抜きします。

50度の温水

まずは50度まで上げた温水を用意します。

ここが重要です!
色移りを落とすには必ず50度以上の温水を使います。

洗濯機を使う場合には、その洗濯機が何度のお湯まで耐えられるようになっているか仕様を確認しましょう。

洗濯機の耐熱温度に関してはこちらのページが詳しいです。

漬け込みしたいお洋服が1~2着でしたら、バケツや洗面器、洗面台でも大丈夫です。

3倍の洗剤

そこに規定量の2~3倍ほどの洗剤を投入します。

間違っても洗浄力が弱い中性洗剤(デリケート衣類用など)は使用せず、弱アルカリ性洗剤を使ってください。

アルカリ性にして洗浄力を高めるのです。

酸素系漂白剤を入れる

さらに規定量の液体酸素系漂白剤を入れていきます。

これで洗浄液は完成です。

※画像では洗濯槽を使用していますが、本当は保温性の高い容器を使用する方が効果は高いです。
水温が下がってくると洗浄力、漂白力も低下してしまうからです。

漬け込んで漂白する

色移りを落としたい衣類を入れて、しばらく漬け置きます。

たまに、混ぜながら状態を確認しましょう。

30分ほど漬け込んだ後取り出してみると・・・。

漂白後のスウェット

キレイに落ちていました!

その後は(くれぐれも色の濃い衣類と洗わないように!(笑))普段通り洗濯すればOKです。

ちなみに、この洗い方(温水+弱アルカリ性洗剤+酸素系漂白剤)は色んな場面で使えますので、覚えておいて損はありませんよ!

黄ばみや黒ずみもコレで落とす!酸素系漂白剤の使い方をマスターしよう!

他のお洋服も

色移りした洋服

サンプルを変えてさらに見てみましょう。

色移りしてしまったベージュのハーフコートです。
本来ドライクリーニングする衣類ですが、濡れた状態で他のお洋服と重なり合い色移りしてしまったようです。

色移りは、洗濯だけでなくこのような事故にも気をつけましょう。

色移りしているお洋服も同様の方法で・・・、

色移りが落ちた洋服

このように落とすことができました。

画像のようなベージュや生成りのお洋服は、部分的にシミ抜きしようとするとその場所だけ白けてしまう恐れがあります。

その際にも今回のような漬け込み方式のシミ抜きが効果的です。

本来ドライクリーニングする衣類でも水を使いながら漂白していく方法は、プロのクリーニングならではの技術です。

当サイトお洗濯.netでは復元加工というメニューでご利用いただけます。

この記事で使った洗濯グッズ

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仕上げは酸素系漂白剤で真っ白に!

消臭ブルーダイヤ 洗濯洗剤 粉末 0.9kg消臭ブルーダイヤ 洗濯洗剤 粉末 0.9kg

一般的な粉末洗剤でしたら、どれでも構いません。

本体から色が出ている場合

ほとんどの場合は、濃色の衣類から淡色の衣類へ色移りしていると思いますが、本体そのものから色が移ってしまう場合があります。

例えば、腰から上が真っ白で、腰から下が真っ黒のワンピースなどです。
最近はこのような大胆な配色のお洋服が増えています。

染色がしっかりしていれば問題ありませんが、稀に洗濯表示通りに洗っても黒部分→白部分へ色が出る事があります。

このような衣類は水洗いだけでなく、ドライクリーニングでさえも色が出ます。
こうなってしまうと大変厄介です。

洗っても洗っても色は出続けます。

このように製品自体に問題がある場合には、製造メーカーさんが何らかの対応をしてくれると思いますので問い合わせしてみてください。
問い合わせ先は洗濯タグに記載されています。

詳しくは、メーカーさんへの問い合わせ手順はこちらのページを参考にしてください。

どうしても落としたい時は

平行輸入品や海外で購入した衣類には、日本での問い合わせ先が書かれていません。
そのような場合は同様のブランドでも国内正規代理店ではアフターフォローしてもらえないのです。

同様の理由でクリーニング店でも衣類を受け付けてもらえない場合もあります。
このような衣類は、本来でしたら事前にその後のリスク、メンテンス方法も検討してから購入したいものです。

このような衣類で色移りした場合には残念ですがクリーニング店などで落とす以外に手段はありません。
しかし、その場はしみ抜きで落ちても、次回の洗濯では再度色が出る可能性があります。

色移りさせないために

洗濯カゴ

今回の方法でキレイに落とす事ができましたが、本来色移りさせないように洗濯するのがベストですよね。

基本的な注意点をおさらいしておきましょう。

 

しっかりと仕分ける

当然ですが(笑)、色が濃いもの薄いものはしっかりと仕分けして洗いましょう。

これさえ間違えなければほぼ100%色移りは起こりません。
毎日の洗濯は重労働なので手間をかけたくないのはわかりますが、これは基本中の基本です。

水温に注意する

夏場は水道水も思ったより温かくなっています。

環境にもよりますが、蛇口を開けたばかりの水温には注意しましょう。
しばらく水を流して常温になったのを確認し洗濯します。

季節によっての水道水の温度についてはこちらのページが詳しいです。

ネットを使う

洗濯中の色移りは、衣類同士が絡み合って色が移る場合がほとんどです。
洗濯水自体が絵の具のような色になって染まることは少ないと思います。

洗濯ネットに入れて衣類同士が直接絡み合うことを防ぎましょう。

お持ちでない方は、いろんなタイプの洗濯ネットまとめのページもご参考ください。

まとめ

色移りは、ネットの情報どおりの方法でキレイに落とす事ができました。
温水と多目の洗剤、漂白剤の併用がポイントです。

しかし、今回の方法が全ての衣類に使えるわけではありません。

最後に注意点を確認して、ご家庭でチャレンジできるかご判断ください。

注意点

  • 今回の方法は洗浄力が高く衣類への負担も大きいため綿、ポリエステルなどの強い繊維しか使えません。
  • 全ての工程で水を使うため、ウール、シルク、レーヨンなど水洗いできない繊維では使えません。
  • その他、プリントや装飾などがある衣類は損傷の恐れがあります。

このようなお洋服はクリーニング店へご依頼ください。

今は近隣にクリーニング店がなくても大丈夫。
ネットで注文できる宅配クリーニングサイトでも、しみ抜き上手なクリーニング屋さんがたくさんあります。

しかも、しみ抜き無料でとことん処理してくれる業者さんもありますよ。
上の注意点にあったような難しい素材や、お気に入りのお洋服はプロに頼んじゃいましょう!

無料でとことんシミ抜きしてくれるクリーニング店はこちら

普段着はこの記事で紹介したしみ抜き方法を試してみてくださね。

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