ニット類の悩みの種といえば、洗濯や着用によって発生する毛玉ですよね。
例にもれず、私も毛玉ができやすいニットを持っていて大変苦労しています・・・。
着用の度に毛玉取りしていたら、なんとなく着るのも億劫になってしまいます。
そこで、そんな悩めるニット好きさんのために、毛玉ができにくい洗濯方法をご紹介しますよ!
毛玉が発生する原因
何か対策を立てるためには、どの原因を知らなければなりません。
まずは、ニットに毛玉ができる理由を知っておきましょう。
原因は摩擦
毛玉が発生する原因は、着用や洗濯の時に起きる”摩擦”です。
摩擦はどんなに注意しても少なからず起きることなので、毛玉の発生を完全に抑えることはできないんです。
厄介ですね・・・。
それでは摩擦によって繊維にどのような変化が起きているのかを詳しく見てみましょう。
毛玉が発生するメカニズム
繊維は何も起きていなければこのような状態になっています。
そこに摩擦が起きると、最初の段階としてこのように変化します。
繊維の先が毛羽立ってきます。
ただ、この時にはまだ毛玉にはなっていません。
毛玉予備軍が徐々に増えていっている段階です。
後に、毛羽立った繊維同士が絡まり集まってきます。
そして最終的には・・・
このように毛玉になります。
そしてさらに時間が経つと・・・
毛玉が脱落します。
このサイクルを繰り返し行っているわけですね。
えっ、最後に脱落するの?
実はそうなんです。
ただ次から次へと毛玉が発生するので、見た目的にはわからないんです。
ただ、このような動きになるのはウール素材の場合。
アクリルのニットなどは毛玉が脱落することはありません。(もしくは脱落しにくい。)
毛玉ができたら、ずっとそのままです。(汗)
繊維自体が強いので、一度毛玉になるとそのままの状態を保持してしまうのです。
毛玉になりにくい洗濯方法
それでは、本題の”毛玉ができにくい洗濯方法”をご紹介していきます。
原因がわかれば、その対策方法も見えてきます。
デリケート衣類用中性洗剤を使う
毛玉ができにくい洗剤としては、ウール製品を手洗いするためのデリケート衣類用中性洗剤があげられます。
ここで詳しい説明は割愛しますが、ウールは水に浸けると繊維の表面にあるスケールが開き、それが収縮する原因の一つになります。
デリケート衣類用中性洗剤ではシリコンを入れることで、スケールが開かないような工夫がされているのです。
そして、そのシリコンが平滑剤の役目を果たすので、摩擦による影響が少なくなると考えられます。
花王さんからはエマール。
エマール 洗濯洗剤 液体 おしゃれ着用 リフレッシュグリーンの香り 本体 500ml
LIONさんからはアクロンという名称で販売されています。
アクロン おしゃれ着洗剤 ナチュラルソープの香り 本体 500ml
特にアクロンは毛玉ができにくいと謳われた洗剤です。
詳細は不明ですが、成分表を見るとシリコン以外の平滑剤が入っているようですね。
LIONさんのウェブサイトでは、シルキータッチ成分と呼ばれています。
手洗いする
洗濯中の負荷を抑えるためには、手洗いが一番です。
水の中を泳がすように押し洗いするのがベスト。
洗濯ネットを使うのも効果的ですが、やはり手洗いの方が安心ですね。
柔軟剤は必ず使う
毛玉を抑えるためには柔軟剤も効果的です。
柔軟剤を使うとお洋服がコーティングされたような状態になるので、繊維の滑りが良くなり摩擦が軽減されるんです。
使う種類はどのようなものでもかまいませんが、使用量だけは既定の分量を守ってくださいね。
ファーファ ファインフレグランス 濃縮柔軟剤 ボーテ (beaute) 香水調プライムフローラルの香り 本体 600ml
毛玉のケアは毛玉取り機で
できてしまった毛玉のケアにもコツがあります。
それは引っ張るのではなくカットしてあげること。
毛玉を無理に引っ張ると、毛先が毛羽立って次の毛玉ができやすくなります。
その際には、電動の毛玉取り機が安全、かつ効率的です。
それほど高価なものではないので、一つ持っておくと便利ですよ。
まとめ
それでは要点だけまとめていきましょう。
まず、毛玉の原因は着用や洗濯の際に起きる摩擦です。
その摩擦によって繊維の先端が毛羽立ち、毛羽立った繊維が集まって束になることで最終的に毛玉になります。
そのため摩擦を軽減してあげることが、毛玉を抑えることにつながります。
- デリケート衣類用中性洗剤を使う
- 手洗いする
- 柔軟剤を使う
このような工夫が毛玉ができにくい洗濯のポイント。
とにかく負荷をかけずに洗うことが大切なんです!