クリーニングに出すとお洋服についてくる数字の書いたタグ。
これどんな意味がわかりますか?
・・・普通わからないですよね。(苦笑)
実はこれ預かったお洋服をちゃんとお返しするための、とっても大事なタグなんですよ。
クリーニングタグは超重要!
他業種の方とお話ししていると、「あんなにたくさんの洗濯物をどうやって管理しているの?」とよく聞かれます。
当然のことなんですが、自分が出したお洋服がちゃんと間違わずに返ってくるのが不思議みたいです。
それには、このクリーニングタグが大きく関わっています。
上の画像を見てください。
同じ数字が2列並んでいてミシン目のところで切り取れるようになっているのがわかりますか?
そのタグの片方をお預かりしたお洋服につけます。
さらにもう一方をお客様の名前や受け付けた内容が記載された伝票に貼り付けます。
クリーニング後にそのタグの番号を照合していくことで”このお洋服がどのお客様のものか”がわかるという仕組みです。
お店から工場への伝言役
そしてこのクリーニングタグは店舗でお客様から頂いた要望を、工場の担当者に伝える役割もあります。
例えば・・・
- ここのシミが目立つから落としてほしい!
- このズボンにはセンターラインを入れないで!
- このアウターには撥水加工して!
皆さんもこのような要望をお店の人に伝えたことがあるかもしれませんね。
その情報は、ほとんどの場合このクリーニングタグを使って伝達されるんです。
そのために数字だけじゃなく、いろんなタグを用意しています。
もちろん電話などで情報共有することもありますが、全てをそのような方法でやりとりするのはあまりに非効率的です。
クリーニングタグに記載があれば確実に工場スタッフへ伝わりますからね。
すごく高機能な紙を使ってます
ということは、このタグはお洋服にくっついたまま、洗濯→乾燥→仕上げ、と最後まで行動を共にします。
そのため普通の紙では耐えられません。
- 濡れても破れない
- 多少の力が加わっても破れない
- 色落ちしない
- 文字が消えない
このような性能が必要とされます。
これら全ての条件を満たしているのがクリーニングタグなんです。
さらに細かい要望なんかはタグに手書きで書きこんで知らせる場合もあります。
その時にはクリーニング用のペンを使います。
これはクリーニングしても字が滲んだり色落ちしたりしない便利なペンなんです。
クリーニング店が書き込んだペンのインクが他のお洋服に色移りしたなんて、あってはならないトラブルですからね。
耐洗紙を使った面白い商品も
このように高機能なクリーニングタグですが、その耐洗紙を使った面白い商品もあるんですよ。
石井文泉堂さんというクリーニングタグを販売している会社さんでは、その技術を活かした耐洗紙折り紙という商品があります。
お風呂で折り紙ができるなんて、お風呂嫌いの小さいお子さんも喜んで入ってくれそうです。
折り紙で作った船を川で走らせてみたり、雨にも負けない店頭POPなんかにも使えそう。
いろいろと面白いことができそうですよね。
凄い!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
クリーニングタグのことを少しでもわかっていただけたでしょうか?
謎の数字にはお客様のお洋服をちゃんとお返しするという深い意味があったんです。
そのために高機能な耐洗紙を使ってるんですね。
さらにあなたが伝えた要望はこのクリーニングタグに書き込まれて伝達されているんです。
今度クリーニングに出したら、ちょっと気にしてご覧になってみてはいかがでしょうか。