ニット衣類を着用するうえで一番頭を悩ませるのが毛玉の発生です。
こればかりはその特性上仕方がないことで、例えどんなに高価なニットだとしても毛玉は発生してしまいます。
そんな時に活躍してくれるのが電動毛玉取り機。
ニット好きなら必ず持っておきたい、必携の便利グッズです。
電動毛玉取り機とは?
とは?なんて大袈裟なモノでもないんですが・・・、その名の通り電気で動く毛玉取り機です。
見た目はこんな感じです。
この画像は業務用に近いタイプなので若干サイズが大きめですが、大体似たような形状になっています。
仕組みとしては男性用の髭剃りシェーバーのイメージです。
中にクルクル回るカッターがついていて、網目から入り込む毛玉をカットしていきます。
カットされた毛玉は下のケースに溜まっていく仕組みです。
ちなみに毛玉を手でむしると繊維が毛羽立つので、次の毛玉ができやすくなってしまいます。
そのような観点からも電動毛玉取り機はおススメです。
あなたはどのタイプを選ぶ?
電動毛玉取り機はどのメーカーも同じような形状になっています。
そして何か特殊な付加価値がついている機種も見かけません。
主な分類としては電池式とコード式に分かれます。
電池式
一番手軽なのは、コンパクトな電池式です。
コード式に比べて安価で、取り扱いしやすいのが特徴です。
ちなみに、このようなタイプは100円ショップでも買えちゃいます。
ダイソーやセリアでは売っていることを確認しているので、「試しに買ってみようかな。」という方は探してみてください。
ポイント
- コンパクト
- コードレスで使いやすい
- 低価格
- 機能的には問題なく毛玉取りできる
- 電池の状態によってパワーが安定しない
電池式の一番大きなメリットはコードレスのため、取り扱いしやすいというところですね。
その反面、電池の状態でパワーが安定しないところが欠点。
使いたいときに電池切れ、なんてこともありえます。
コード式
IZUMI 毛玉取り器 毛玉カット とるとる ブラウン KC-NW84-T
こちらはコード式の毛玉取り機です。
コード式の中には充電池を組み込んである機種もあるので、コードレスでも使えます。
魅力はやはり安定的なパワー供給でしょう。
また、価格が上がってくると残す毛先の長さが調節できる機能がついている機種も出てきます。
イメージとしては散髪用のバリカンに装着する長さ調節のスペーサーと同じです。
カッターに当たるまでの長さを調節することで、全体の風合い(繊維の長さ)を保つことができます。
(カッターまでの距離が長くなるほど毛玉が取りにくくなるので一長一短ですが・・・。)
ポイント
- 安定的なパワー供給
- 充電池との併用が可能な機種もある
- 上位機種になってくることが多いのでカッターの質などが上がってくる
個人的にはコード式がおススメです。
やっぱり安定感が違います。
実際はコードの取り回しも気にならないと思いますよ。
メーカーさんもわかっているので2メートルほどの長さは確保されています。
失敗しない使い方のコツ
電動毛玉取り機は普通に使えば安全なんですが、ちょっと使い方を間違えるとニットが傷んだりします。
穴が開いた!とか、風合いが悪くなった!なんて方もいらっしゃるようですよ。
優しくゆっくりと
よくある失敗は毛玉を取りたい気持ちが強すぎるあまり、生地の裏から手でグイグイと毛玉取り機に押し当てたり、力強く押さえつけたりすることで風合いを損なってしまいます。
最悪なケースでは穴が開いたりすることもあるでしょう。
- 平らな場所にニットを寝かせて作業する
- 絶対に押さえつけず撫でるようなイメージで
- 動作はゆっくりと
このような使い方がポイントになります。
ゴシゴシと荒っぽく動かしても逆に効率が悪くなるだけです。
優しくゆっくりと作業しましょう。
アンゴラ、カシミアには使わない
元々の毛先が長いアンゴラやカシミアなどの高級獣毛には使わない方がよいでしょう。
なぜなら長い毛先が上品な風合いを演出してくれているのに、その必要な毛先までカットしてしまう恐れがあるからです。
上質なウールでは毛玉が定着せずに脱落していってくれる特徴があります。
アンゴラやカシミアは安易に毛玉取り機を使わず、優しいブラッシングでお手入れしましょう。
まとめ
電動毛玉取り機は本当に便利です。
安いものでは100円~、高いものでも2000円~3000円ほどで購入できます。
ニット衣類が好きな方は、必ず一台持っておきたい便利グッズです。