秋の衣替えシーズンになると、収納する夏服とこれから着たい秋冬服がクリーニング店へ持ち込まれます。
そして特に多いのが、カビが発生してしまったスーツや礼服。
秋とウール。
これらの条件が揃うとカビが発生しやすくなるんです。
それはなぜか?
こちらではそのような条件でカビが発生する理由と、対処方法をご紹介します。
カビが発生する条件
カビが発生する条件は3つ。
- 温度(25℃前後)
- 湿度(80%以上)
- 養分
これらの条件が整うとカビはアッという間に発生します。
そして、夏~秋にかけては、これらの条件が揃ってしまう事情があるんです。
秋の衣替え時期にカビの発生が見つかる理由
まず夏場は気温も湿度も高くなるのでお洋服にとっては厳しい季節です。
そこから秋に入っても長雨でパッとしない天気が続きます。
この辺りの季節は気温、湿度ともにカビが発生しやすい条件が長期間続く環境になってしまうのです。
さらに養分としては、スーツのウール素材そのものが養分になるので避けようがありません。
そのため10月に入って衣替えを意識し始めるころには、すっかりカビが生えてしまっていることが多いのです。
対処方法
それでは、そんな厳しい時期にカビを発生しないようにするにはどうしたらよいのでしょうか。
カビが発生してしまった後の対処も含めてご紹介していきます。
収納前にはしっかりお手入れ
スーツはウール自体が養分になるとお話ししましたが、着用時に付着している汚れも養分の一つです。
そのため、長期収納前にはしっかりとお手入れしておかなければなりません。
洗えるものはちゃんと洗濯し、洗えないものは必ずクリーニングに出しましょう。
収納中も定期的にチェック
前途の通り、夏~秋にかけてカビが発生する条件が整ってきます。
仕舞いっぱなしではなく、途中で状態を確認してみましょう。
- クローゼットの空気を入れ替える
- 風通しの良い場所で陰干しして湿気を飛ばす
- 除湿剤をチェックする
カラっと晴れた日を狙って、このような作業を定期的に行いましょう。
白カビなら一安心
ウールのスーツに発生するカビで圧倒的に多いのは白カビです。
この白いカビは他の種類に比べて落としやすいのでご安心を。
クリーニングで丸洗いすれば、キレイに洗い流せます。
応急処置としてはブラッシングするだけでも、表面の白いカビを払い落とすことができます。
(その際には、マスク着用のうえ屋外でブラッシングしてくださいね!)
他の色のカビは難しい
黒や赤、黄色などのカビは、プロでも落とすのが難しいのが現状です。
落とす手段はどれも強力な方法になるのでお洋服へのダメージも大きいです。
そして、そのような方法でも落としきれる保証はありません。
家庭では触らずに、とにかくクリーニング店へ相談してみてください。
まとめ
夏~秋だけでなく、カビは条件さえ整えば一年中発生する可能性があります。
まずは発生する条件が揃わないような環境を作ることが大切です。
実際はそれが難しいんですが・・・。
収納前のお手入れと保管中の管理がポイントですよ!