春や秋のコーディネートに欠かせない薄手のセーターやカーディガン。
洗濯上手さんはおウチで手洗いしちゃう方も多いと思います。
そんな時に便利なのが”平干しネット”です。
普段の洗濯では登場する機会が少ないので、初めて耳にする方もいらっしゃるかもしれませんね。
でもこれ、あると超便利ですよ!
手洗いのコツをおさらい
平干しネットの効果を知るために、ウール製品(カーディガンやセーター)の手洗い方法について、軽くおさらいしておきましょう。
ウールが縮む理由や洗い方がわかれば、平干しネットがどれだけ便利かがわかるはずです。
ウールが縮む理由
ウールを水洗いしたら縮む。
それは皆さん承知の事実かもしれませんが、”なぜ縮むか?”その仕組みはわかりますか?
ウールを水洗いするとこのような理由で収縮が起きるんです。
- 水を含むとウール表面のスケール(ウロコ)が開く
- 洗濯中の揉み作用によって繊維同士が絡み合う
- 絡まった状態のまま乾いて縮む
逆に言えばスケールを開かせないようにしたり、もっみ作用などの力を加えなければ収縮を抑えることができるのです。
手洗い方法
先ほどの”ウールが縮む理由”がわかれば、”縮ませないようにして洗う方法”も自ずとわかってきます。
まず、スケールが開かないようにするためにはデリケート衣類用の中性洗剤を使用します。
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このような洗剤はスケールが開かないような工夫がされているうえ、中性洗剤なのでウールのタンパク質を奪わないよう風合いを保ちながらあらうことができます。
ウールの手洗いには欠かせない洗剤なんです。
さらに揉み作用などの力をかけないよう、優しく洗い切ることがポイントです。
- デリケート衣類用中性洗剤を入れた洗浄液を作る
- お洋服を洗浄液に入れる
- 揉まないよう優しく押し洗いする
- 水を入れ替えて濯ぐ
- 洗濯機の脱水機能で短時間脱水する
このような手順になります。
ニット類の手洗いについてもっと詳しく知りたい方はこちらから。
乾燥工程で平干しネットを使う
少々前置きが長くなりましたが(汗)、ここからが本題になります。
せっかく丁寧に洗ったのに、乾燥工程で乾燥機を使ってグルグル回したりしてしまっては台無しです。
また、自然乾燥するとしても水に濡れた重みで型崩れする恐れがあります。
そこで平干しネットが活躍します。
ネットの上で寝かした状態で乾かすので、お洋服に負荷がかかりにくいのです。
物干し竿に掛けるタイプの平干しネットです。
画像でも薄手のニットに使っていますね。
まさしくこのようなイメージです。
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こちらは3段タイプ。
靴下やハンカチなどの小物やデリケートなランジェリーなんかにも効果的なので、普段の洗濯に取り入れていってもいいでしょう。
こちらは側面が覆われている筒状のタイプ。
これでしたら風で飛んで行ってしまうような心配も少ないですね。
下着類などはこのような対応が安心かもしれません。
こちらはハンモックのように吊るすタイプです。
ちょっと大げさな気もしますが(苦笑)、流行のロング丈のカーディガンなんかにも対応できそうです。
物干し竿は完全に占拠されてしまいますけどね・・・。
こちらは置くタイプのネット。
浴室乾燥と併用すれば、かなり効率が良くなりそうです。
ニット類の手洗いだけでなく、雨が多い時期の部屋干し対策にも重宝しそう。
平干しネットが効果的な理由
このように、平干しネットはセーターやカーディガンを寝かせた状態で乾燥することにより、型崩れを抑えることができる便利な道具です。
例えばこのような男性用の厚手セーターなんかは、水に濡れると想像以上に重くなってしまいます。
そのまま干してしまうと、重みで縦に伸びたり、肩がポッコリと浮き出てしまうなど、型崩れの原因になるのです。
このようなざっくり編みのセーターも型崩れしやすいですね。
これらのセーターは特に平干しネットが効果的です。
もしもハンガーを使うならば、方の縫い目がしっかりとハンガーに乗るような幅広で頑丈なものを使いましょう。
まとめ
このように部屋干しネットも様々なタイプがあります。
個人的には物干し竿を占領しないので、置くタイプの使い勝手がいいんじゃないかと思います。
先ほども少し書きましたが、手洗いしたニット類だけでなく小物や下着、ハンガーに掛けられない枕や帽子、ぬいぐるみなんかも安全に乾かすことができます。
なんでも家庭で洗っちゃうような洗濯上手さんは、ひとつ持っておくと便利だと思いますよ。