油汚れは水洗いで落としにくい!
これは皆さんも知っていることかと思いますが、それが作業着の機械油汚れともなれば落とすのはかなり大変です。
汚れが移るので他の洗濯物とも一緒に洗えないうえ、そもそも洗っても思うように落とせません。
そんな作業着の洗濯用に専用洗剤が売られているのをご存知ですか?
こちらでは、機械油の落とし方と専用洗剤についてまとめてみましたよ。
機械油を落とすには
油を落とすためには大切なポイントがあります。
それらの条件をなるべく多く満たさなければ、十分な汚れ落ちは期待できません。
しかし、どれも普段の洗濯では行わないようなものなので、少々手間がかかるのも事実なんですが、効果は確実にありますのでぜひ覚えておいてください。
温度
まずは洗濯水温です。
家庭洗濯ではほとんどの場合常温の水道水を使うと思いますが、それでは油汚れは落とすことはできません。
油汚れ(皮脂汚れなんかも含む)は洗濯水温が40℃を超えたあたりから、急激に汚れ落ちがよくなります。
そのため40℃~60℃の間くらいで洗濯するのが効果的。
これは油の融点(油が溶け出す温度)が関係してきます。
特に機械油は大量に濃く付着している場合が多いので、クリーニング店では70℃近くまで温度を上げて洗うことも。
しかし、家庭用洗濯機ではそこまで高い水温で洗うことを想定していないので、最悪故障する可能性もあるので注意が必要です。
洗濯気の耐熱温度ってどれくらい?のページも参照ください。
機械油が洗濯機に付着する危険性も考えれば、桶やバケツで作業することになるでしょう。
機械力
機械力とは、洗濯機で洗う時に加わる物理的な力の事です。
これも洗濯の際には大切な要素。
これは言うまでもないかもしれませんが、ゴシゴシと力強く揉み洗いするのと、優しく押し洗いするのでは汚れ落ちに差が出て当然ですよね。
機械油も漬け置きで汚れが落ちやすくする方法も有効ですが、最終的にはしっかりと力を加えて洗濯しなければキレイに落とすことはできません。
界面活性剤
洗濯には必要不可欠な界面活性剤。
界面活性剤は、簡単にいうと洗濯物から汚れを引き離す役割を持っています。
どんな洗剤にも当然入っているのですが、特に油汚れに有効なものを使っているのが、後述する作業着用洗剤だったりするんです。
身近なところでいうと台所用洗剤なんかもそうですね。
油汚れを落としやすい界面活性剤を配合しているので、あんなにもサッパリと食器を洗い上げることができます。
(そのため当然ですが、台所用洗剤は作業着洗いにも有効です。)
アルカリ
最後はちょっとオマケ的な感じですが・・・。
普段着のお洋服に付着する多くの汚れは酸性です。
油性汚れでいうと、皮脂汚れ(脂肪酸)なんかも酸性。
そのため弱アルカリ性洗剤を用いて中和して落とす、というのが家庭洗濯の基本なんです。
しかし、同じ油でも機械油は皮脂汚れとは成分が違うので、アルカリ剤での汚れ落としは効かないとされています。
ただ、作業服に付着している汚れは機械油だけではないので、洗浄力が高いアルカリ性の洗剤を使う方がよいでしょう。
(ちなみにコックコートなどに付着する動物性油脂には強いアルカリが効果的です。)
作業服洗剤のまとめ
それでは最後に機械油を落とすことに特化した作業着用洗剤をご紹介しておきます。
WORKERS 作業着専用洗い 液体洗剤 本体 800ml (油汚れ用)
作業着用洗剤としては、価格がリーズナブルでいながら量も多く、買いやすい洗剤かもしれません。
界面活性剤はやはり油汚れを落としやすいものが入っています。
こちらは粉末タイプ。
業務用的なボリュームが家庭では少々もてあましそうですが、洗浄力は高そうです。
その分、取り扱いには注意!
【業務用 衣料用洗剤】液体ビック 作業着洗い 4.5kg(花王プロフェッショナルシリーズ)
こちらは洗濯洗剤の大手メーカー花王さんのプロシリーズです。
この洗剤ではありませんが、他のプロシリーズをクリーニング現場で使ってみたところ、やはりかなり性能が高かったです。
こちらの製品にも期待できそう。
こちらも使い方としては温水での漬け置きからの洗濯機洗いを推奨されています。
正しい工程で洗うと、洗剤の力を最大限に発揮できます。
まとめ
- 洗濯水温(40℃~60℃)
- 油汚れを落としやすい界面活性剤
- 高い機械力
このようなところが、機械油汚れを落とすときのポイントになります。
作業着用の専用洗剤を使えればなお良いですが、入っている界面活性剤の種類としては台所用洗剤でも代用できますので、こんな方法も試す価値があります。
- 温水を用意する
- 粉末洗剤に台所用洗剤をプラスして漬け込む(台所用洗剤の量は汚れの程度によって調整する)
- その後通常通り洗濯する(もしくは手洗いで洗い切る)
以上です。
是非お試しください!