クリーニングから返ってきたお洋服を点検してみてください。
異臭や、ジトッとした妙な手触りはしませんか?
もしそのような異変があったら、それはドライクリーニングの溶剤が残っている場合があります!
直ちにクリーニングしたお店に持ち込みましょう!
溶剤が残っていると・・・
”科学やけど”という皮膚障害が起きる恐れがあります。
普通のやけどよりも厄介な症状になりやすいため注意しなければなりません。
溶剤が残っている洋服(特に肌に密着するようなもの)を着用していると非常に危険です。
溶剤が残る原因は?
これはクリーニング店のミス以外の何物でもありません。
主な原因は乾燥不足。
さらに言えば、洋服の種類は多種多様なのに、画一的なシステムでクリーニングすることにより起きる可能性が高くなります。
合成皮革や厚手の生地
これらは一般的な洋服よりも乾燥しにくいものです。
本来は、乾燥機を使える洋服は乾燥時間を延ばしたり、乾燥機を使えない場合は十分な時間自然乾燥しなければなりません。
しかし、普通の洋服と同じような取り扱いをすると乾燥不十分になる可能性が高くなるのです。
ちなみに他の乾きにくいものはこちら。
- 合成皮革
- 皮革
- 中綿が厚いもの
- コーテイング加工品
- 肩パッド
など。
また、たたんでしまうセーター類、特に乾燥機を使えない高級獣毛なども残留しやすくなります。
即日渡し
”朝出して夕方OK!”などのクイック仕上げ。
午前中に受け付けた洋服を夕方にはお店に届けなければならないので、時間の余裕がないのは当然です。
しかも洗濯物が多く集まってくると、時間に追い回されることになります。
余裕を持ったシステムなっていればよいのですが、無理した設定になっていると非常に危険です。
対処方法
お客様の手を煩わせるものではありませんが、念のため対処方法を記載します。
クリーニング溶剤は揮発性なので、密閉された環境でなければ永遠に残ってしまうなんてことはありません。
ビニールカバーを外し、風通しの良い場所で干してあげることで溶剤を飛ばすことができます。
繰り返しになりますが・・・
全てはクリーニング店に問題があることで、お客様にはなんの非もありません。
乾きやすい洋服と、乾きにくい洋服があって当然なのですから、それぞれに合った方法でクリーニングするのは当然です。
もちろんクリーニング店もこれらのことは十分に承知しているので、しっかりと対応しているはずですが。
異変を感じたら着用せずに、すぐにクリーニング店へ相談してください。