”洗濯の代わりにファブリーズ”してませんか?
ちょっと待ってください!
それって危険です!
ファブリーズ効果で汚れは落ちて・・・
いません!
当然ですが。(笑)
ファブリーズは消臭&除菌剤です。
汚れを落としているわけではありません。
しかし、CMなどのあたかも”洗っている”ような宣伝で勘違いされている方も多いのが現実です。
”ファブリーズで洗おう”というキャッチフレーズがついているのも、それに拍車をかけています。
実際に、洗濯せずにファブリーズをかけ続けた結果、シミが浮き出てクリーニング店に持ちこまれるケースもあります。
これを受けて、これまでにクリーニング業界でも宣伝方法を批判、注意を促すような対応を行う組合もあります。
(ただし、除菌・消臭も広義では洗濯に含まれるという解釈もあるので、一概に誇大広告だ!とはいえないようです。)
洗濯は必要
これは、メーカーさんのホームページなどにもしっかりと記載されています。
凄く小さく。
”クリーニング級の消臭パワー”という謳い文句の80%縮小くらいの文字サイズで。(笑)
でも、これは普通は気付きますよね。
洗っているわけではないから、汚れが落ちているはずもないと。
ただ、ファブリーズに頼り切って汚れを溜め続けている人もいるのが現実。
そして、汚れの上に吹きかけた影響でシミが浮き上がってくることもある、のがこれまた現実なんです。
なぜシミが浮き出る
これは、汚れの種類や度合い、お洋服の染色や繊維など様々な原因が考えられるため一概に言えないんですよね。
ファブリーズの主成分はトウモロコシ由来の環状糖類(サイクロデキストリン)と、第四級アンモニウム塩系の成分と記載されています。
前者は成分が明らかですが、後者はちょっと不明です。
公表されている成分とシミの因果関係は正直わかりません。
洗っていない洋服や布製品に(汚れの上に)吹きかけることは十分想定される使い方なので、メーカーさんが何も対応していないとも思えませんが・・・。
万能薬と思わずに!
とにかく何でもファブリーズを吹きかけていませんか?
ファブリーズの成分は上記のような消臭・除菌成分と水です。
そうなんです。
主成分は水なんです。
ということは、ウールやシルク、レーヨンなど通常水洗いできない素材の場合には、トラブルの可能性がゼロとはいえません。
ファブリーズは万能薬ではありませんのでご注意を。
あくまで消臭・除菌剤
です。
これをお忘れなく。
定期的にきちんと洗濯している衣類や、簡単に洗えないものの”簡単な”お手入れをするものです。
汚れは落としていないのですから、当然洗濯は必要になります。
また主成分は水なので、どんな繊維の衣類にも100%安心して使えるわけではありません。
用途をしっかりと守って、思わぬトラブルが起きないよう、上手に使ってくださいね。