寒くなってくると、風邪やウィルスなど小さなお子さんがいる方は特に気になるのではないでしょうか?
いざという時のために、次亜塩素酸ナトリウムを使った消毒の方法をご紹介します。
もちろん感染しないことが一番いいのですが、その後被害が拡大しないようにするためにも、しっかりと覚えておきましょう!
ウィルスを撃退するには?
ウィルスを消毒するためには、洗濯に関連していうと85度以上の熱湯で1分以上洗うなど方法はありますが、家庭洗濯でこれを再現するのは現実的ではありません。
次亜塩素酸ナトリウムを使った消毒液を使うのが一般的でしょう。
初めから適正な濃度に希釈された消毒液が市販されていますが、ハイターなど塩素系の漂白剤を使ってご自身で作ることも可能です。
有効な濃度を知る
公表している機関によって少し差があるようなので、ここでは厚生労働省の資料を参考にします。
濃度を表す際にppm(パーツ・パー・ミリオン)という数値が使われます。
これは、100万分のいくつか?という割合を示すもので、1ppmは0.0001%、10000ppmは1%となります。
ノロウィルスに効果がある濃度は200ppm=0.02%です。
この濃度に希釈した消毒液を、嘔吐物や便がついた場所、トイレ、ドアノブなど皆が触るであろう箇所などにスプレーします。
実際に作ってみる
買い足さなくてもご家庭にあると思われる、○○ハイターなどの塩素系漂白剤の塩素濃度は約5%です。
これで消毒液を作ってみましょう。
200ppmの濃度で希釈するためには、0.02%×水の量(ml)÷5%=○○ハイターの量となります。
500mlのペットボトルで作る
0.02×500÷5=2mlです。
ペットボトルのキャップ1杯5mlとすると、500mlのペットボトルに水を入れて、キャップ半分くらいのハイターを入れることになります。
2lのペットボトルで作る
0.02×2000÷5=8mlです。
ペットボトルのキャップ1杯5mlとすると、2lのペットボトルに水を入れて、キャップ2杯弱のハイターを入れることになります。
まとめ
この消毒液は作り置きしないほうがよいので、緊急事態にサッと作ることができるよう、覚えておきましょう。
また、消毒液を作る際には、跳ねてお洋服などにつかないよう注意してください。
ハイターが原液でつくと、このように色が抜けてしまいます。
塩素で色が抜けると、その後に着色するのはプロでも大変難しい作業になります。
くれぐれもご注意を。