冬場になると大活躍するストール。
お気に入りはしっかりとメンテナンスして長く使いたいもの。
しかし、ウール製品が多いストールは、安易に洗濯すると縮んだり、毛羽立ったりすることも・・・。
こちらでは失敗しないためのストールの洗濯方法をご紹介します。
ストールの素材について
ストールは、マフラーやニットと同様に、ウールを素材として作られていることがほとんどです。
そうなれば、当然簡単に洗うことはできません。
お持ちのストールの洗濯表示を見てみてください。
ウールの場合はほぼ100%ドライクリーニングのみ、水洗い不可となっているのではないでしょうか?
安易に洗えば、収縮、毛羽立ちなどのトラブルが起こる可能性は高いです。
洗濯方法
基本的には手洗い、さらに揉まない、擦らない、力を掛けない、などの注意が必要です。
1.洗浄液を作る
洗面器や桶に、ぬるま湯とデリケート衣類用洗剤を混ぜて洗浄液を作ります。
必ずデリケート衣類用の中性洗剤です。
これらをしっかりと攪拌し、よく混ぜます。
2.洗う
ゆっくりとストールを洗浄液に入れて、優しく押し洗いします。
絶対に揉んだり、擦ったりしてはいけません。
ウールは、水につけることで繊維表面のウロコ(スケール)が開き、そこに力が加わることで絡み合い、結果収縮が起きます。
ウールを水洗いするときには、なるべく力を加えない事が重要なのです。
また、強い水流で洗うことが無いためフリンジが絡まることもなくなります。
3.濯ぐ
汚れた水を、キレイな水に入れ替えながら濯ぎます。
4.水を切る
最後は脱水工程ですが、一番安全な方法はタオルドライです。
たたんだストールをバスタオルで包み、水分を取っていきます。
洗濯機の脱水機能を使う場合には、高速回転に入って10秒くらいで手動で止めてしまいましょう。
5.乾燥する
ハンガー2本を使って、風通しがよくなるようM字干しします。
直射日光を避けて、陰干ししましょう。
その際にはフリンジを手ぐしで整えてあげてください。
ここまでやっても・・・
ウール製品は、こんなにも手間をかけて洗わなければならないのです。
しかし、実はここまで苦労して洗ってもストールについている汚れは落ちていないかもしれません。
それは、ストールについていると思われる汚れが、皮脂や化粧品など油性の汚れが多いからです。
油性の汚れは水洗いでは落としにくく、本来は石油系の溶剤で洗うドライクリーニングが効果的なのです。
シャツの皮脂汚れなどは強い洗剤(弱アルカリ性の粉末洗剤)を使って、ガンガン洗濯機をまわしてもなかなか落とすことはできませんよね?
ストールを縮ませないようにするため、洗浄力の弱い中性洗剤を使い、優しく手洗いするのですから余計に皮脂汚れは落ちにくくなります。
失敗のリスクを抱えながらせっかく洗っても、そのような汚れが残っている可能性が高いのです。
まとめ
このように上手に手洗いすれば、ストールも洗うことができます。
日常的には、除菌スプレーをかけてから風通しのよい場所で陰干しするのもよいでしょう。
あっ、シーズンオフには必ずクリーニングを検討してくださいね。
皮脂などの汚れが残っていると、虫食いの原因になりますのでご注意ください。
※上記の洗濯方法は、100%事故が起きないことを保障するものではございません。ウールの水洗いはテクニックと経験が必要です。心配な方はクリーニングをご検討ください。