ドライ?スチーム?
今のアイロンはこのように切り替えができるようになっています。
でも、この機能をどのように使い分けていますか?
クリーニング屋が、ドライとスチームの正しい使い分け方をご紹介します!
ほぼ標準機能です
ドライとスチームの切り替えは、例え安価なアイロンでもほぼ標準機能としてついています。
使い分けがよくわからない・・・かもしれませんが、必要な機能なので装備されています。
例えば、この機種ではちょうど親指で操作できる位置に、切り替えボタンが配置されています。
なぜ、このようないい位置に配置していると思いますか?
それは、アイロンがけの最中に切り替えるのが本来の使い方だからです。
使い分ける
それでは、ドライとスチームの使い分け方を見てみましょう。
ドライ機能
アイロン面の熱でしわを伸ばす方法です。
しわがきつく、伸びにくい綿や麻のお洋服に適した方法です。
お洋服を霧吹きなどで湿らせ、アイロンの熱で乾かしながらしわを伸ばします。
スチームという機能ができる以前は、クリーニング屋でもこの方法が一般的でした。
職人さんはこの方法で、ワイシャツをアイロンがけしていました。
スチーム機能
アイロン面に空いた小さな穴から蒸気(スチーム)を出してしわを伸ばす方法です。
比較的しわが伸びやすいウール製品などに適しています。
アイロンで押さえつけずに蒸気を当ててふんわり仕上げたり、スーツのしわを伸ばします。
しわの伸ばしやすさは蒸気の量が影響しますが、今のアイロンは安価なものでも十分使えるレベルのスチーム機能が備わっています。
併用する
と、教科書どおりの説明ですとこのようになりますが、実際にはスチームとドライの併用でほとんどのお洋服を仕上げる事ができます。
綿のシャツだからといって、”ドライ機能+霧吹き”で必ず仕上げなければならないかというと、そうではないのです。
薄手のものや、干し方が上手でしたらスチームアイロンでも十分しわは伸びます。
コツとしては、ドライとスチームを併用する事です。
スチームでアイロンがけしたら、ドライでカタチを整えます。
アイロンを往復させるときに、往路はスチーム、復路はドライ、という具合です。
スチームだけを使っていると、ビシッと整形されません。
イメージとしてはスチームで繊維を緩め(しわを伸ばし)、ドライで形を記憶させるのです。
髪の毛をスタイリングするときもそうですよね。
ドライヤーの温風で髪形の土台を作って、冷風で形を決めます。
それと同じです。
まとめ
このように、スチームを出したり、止めたり、というのは本来アイロンがけの最中に切り替えていくものなのです。
そのために、切り替えボタンはアイロンがけしながら操作できる位置についています。
状況に応じてスムーズに切り替えを行えるようになれば、あなたの腕前もプロ級?!です。