世界最小の洗濯機 Scrubba wash bag (スクラバウォッシュバッグ)とは?

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Scrubba wash bag (スクラバ ウォッシュバッグ)

スクラバウォッシュバッグというものをご存知ですか?
クリーニング屋という職業柄、洗濯に関するものにはアンテナを張っているのですが、この商品は”世界最小の洗濯機”という触れ込みです。

さて、その性能や如何に!

洗濯機・・・、ではないけど

スクラバウォッシュバッグの全景

商品名を見ればわかりますが、洗濯機ではなく”洗濯袋”ですね。

このような袋に洗濯物、水、洗剤を入れて揉み洗いする道具です。
もちろん、日常的に使うための製品ではなく、アウトドアや長期旅行のときに使うという目的のものです。

揉み洗いしている風景この画像のように揉み洗いするんですね。

見るからに汚れ落ちはよさそうです。
ただ、これだけだと「水が漏れない厚手のビニール袋でよくない?」となってしまいます。

そうではない秘密が袋の内側に隠されていました。

スクラバウォッシュバッグの内側

内側がこのような構造になっていて汚れが落ちやすいように工夫されています。
どうやらここがポイントのようで、洗濯板の代わりを果たす部分になります。
(ここの構造は特許出願中だそうです。)

この部分が揉み洗いの効果を高め、汚れ落ちを良くしながらも、衣類へのダメージは最小限に抑えるようです。
うーん、確かに効果がありそうです。

使い方

  1. バッグに洗濯物、水、洗剤を入れる
  2. 入れ口を数回巻いて、バックルで固定する
  3. チューブから空気を抜く
  4. バッグの上から揉んで汚れを落とす
  5. 水を入れ替えながら濯ぐ

ざっと書き出すとこんな感じです。
ちょっと特殊なのは、工程3の空気を抜く部分でしょうか。

それ以外は迷わず使えそうです。

皆の感想は?

使ってみた人たちの感想はどうなのでしょうか?

確かに便利

1着ずつ手洗いするよりも遥かに楽、という意見が多いですね。
確かに、Tシャツ、靴下、下着・・・etcを一度に洗えるのはとっても効率的です。

さらに、”しっかり洗う”ということを前提に作られているので、とりあえずの手洗いでなく、それなりのレベルで洗濯できるのも高評価。

壊れる?

空気を抜く栓やバッグの外側が破損する事があるようですね。
使い方が悪いのか、耐久性の問題なのかは微妙なところですが、どこかが破損してしまうと本来の意味をなさなくなってしまうので心配です。

問題は脱水

やっぱり問題は脱水ですよね。
洗うだけなら比較的簡単に出来ますが、脱水が上手くてきなければ乾燥にも時間が掛かり、お洋服のローテーションが崩れてしまうかもしれません。

アウトドアでは難しいかもしれませんが、ホテル滞在ならば大判のバスタオルに包んで水分を取るなどの工夫が必要です。

クリーニング屋的には・・・

やはり、特許出願中という洗濯板の役割を果たす内部の構造には興味がありますね。

例えば、この構造を利用したゴム手袋なんかがあっても便利かもしれません。
医療、福祉施設では、著しく汚れた衣類や寝具類を下洗いしてから我々クリーニング業者に引き渡します。

そんなときに、洗濯板の効果があるゴム手袋があれば作業も楽になりますよね。
是非、ウォッシュバッグに止まらず、その他の分野にも展開してほしいものです。

まとめ

世界最小の洗濯機・・・ではなく洗濯袋ですが、非常時の洗濯ということにフォーカスして新商品を生み出すというのは、同じ洗濯を生業とする我々にとっても注目したいところです。

正直なところ”完璧”といえるレベルまでは達していないようですが、現状このような商品はスクラバウォッシュバッグ一択とのことなので、是非改良を続けて今後も良い商品を生み出してほしいものです。

Scrubba wash bag (スクラバ ウォッシュバッグ)

Scrubba wash bag (スクラバ ウォッシュバッグ)

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