ニットに毛玉が大量発生!毛玉ができにくい素材ってないの?
- 投稿:2015.10.06
- 更新:2020.10.03
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シーズンになってくると、お気に入りのニットは、ヘビーローテーションで活躍する事でしょう。
そんなときに私たちを困らせるのが毛玉の大量発生。
「毛玉ができにくいニットってないのかな?」と考える事もありますよね。
こちらでは毛玉ができやすい素材と、できにくい素材をご紹介します。
ニットの購入を考えている方は参考にしてみてください。
どんな繊維ができやすい?
ニットといえばウール、アクリル、それらの混紡が多くなります。
ウールとアクリルはどちらの方が取り扱いしやすいのでしょうか?
ウール
ニットといえばウールですが、やはり毛玉はできやすいです。
しかし、ウールにできた毛玉は、自然に脱落していきます。
びっしりと大量に発生する事は少ないでしょう。
アクリル
アクリルのニットは、とても毛玉ができやすいです。
さらに、強い繊維なので、毛玉が自然に脱落しません。
放っておくと毛玉が大量発生します。
その他の要因
毛玉ができやすくなってしまうのは、繊維の種類だけが原因ではありません。
毛玉ができにくいよう、工夫されているニットも多く存在します。
糸の撚り方
撚糸回数を増やすと強度が増し、毛玉もできにくくなるでしょう。
しかし、単純に強度だけを追い求めれば、ウールニットの独特なぬめり感、ふんわり感を維持できません。
この辺りは製造メーカーさんの技術進歩に感謝ですね。
編み方
ざっくりした編み方になれば毛玉ができやすくなります。
目が詰まった、強そうなニットの方が比較的毛玉はできにくいでしょう。
その他
特殊なケースとしては、毛玉ができないよう糸自体を加工してしまうものもあります。
そのような糸で作られたニットでしたら、毛玉の心配もないでしょう。
高いものはできない?
これは、関係あるともいえますし、関係ないともいえます。
ちなみに、私にはこんな体験談があります。
クリーニング屋になる前、繊維の知識もゼロの頃、流行っていたブランドのニットを購入しました。
購入金額は2万~3万の間だったと思います。
20台前半の若者からすると、それなりに頑張った買い物です。
ざっくり編んである、アクリル100%のニットです。
(アクリル製品でこの金額ってどうなんですかね・・・。)
素材も何も確認しないで、ブランド名とデザインだけで買ったようなものです。
もうこれが半端じゃない位毛玉ができましたよ!
毛玉をとる→着る、が必須になるくらいです。
実物はこのニット。
このように、販売価格と品質(今回の場合は毛玉の発生)は比例しません。
高いニットを購入するときは事前に細かくチェックしたほうがいいですね。
今はネットでレビューなんかも見れますし。
他の素材で探す
ウール、アクリル以外の素材で探すのも一つです。
このニットはコットン100%です。
外見からしか判断できませんが、比較的毛玉はできにくそうです。
また、コットンでしたらウールなどに比べて、洗濯もしやすく、型崩れも起きにくいでしょう。
できてしまった毛玉を取るには?
引っ張ったり、ちぎったりすると次の毛玉が発生しやすくなります。
カットしてしまうのが一番です。
一番便利なのは電動の毛玉取り機。
シェーバーの要領で効率よく毛玉をカットしてくれるので、手間もかかりません。
それほど高価なものではないので、一つ持っておくと便利ですよ。
こちらも強く押し付けたりすると風合いが変わったりするので気を付けましょう。
アンゴラやカシミヤなど毛足が長い繊維も要注意ですね。
とはいえ、一般的なニットならほとんどの場合対応可能なので、ぜひ活用してみてください。
まとめ
ニット製品にとって毛玉の発生は避けられないもの。
しかし、ニットの風合い、着心地、暖かさはファンが多いのも当然です。
ブランド名やデザインだけで判断せず、見たり、調べたりしてあなたにピッタリのニットを探してみてください。
「自分でやるのが面倒だ~」って方は、毛玉取りが通常サービスに含まれているクリーニング屋さんを探すのもひとつの方法です。
今流行りの宅配クリーニングでは、シミ抜きや毛取り、毛玉取りなどを通常のクリーニング料金内でやってくれるサイトがけっこうあります。
オフシーズンにクリーニングするときには、このようなクリーニング屋さんを選ぶと便利ですね!