コートの襟、袖汚れにお困りではありませんか?
白やベージュのコートは女性を中心に人気のカラーですが、汚れが目立つのが難点です。
しかも、ちょっと油断するとすぐに汚れてしまうのでホントに困ってしまいますよね。
こちらでは、その予防方法と落とし方をご紹介いたします。
汚れの正体は?
茶色っぽい(黄色っぽい?)汚れの正体は皮脂汚れです。
一番外に羽織るコートといえども、襟と袖口部分は肌に触れています。
シャツなど着用の度に洗濯するものでさえ、皮脂が落ちきらずに黄色くなってしまいますよね。
日常的に洗わないコートの襟、袖には、日々の着用で蓄積した皮脂がビッシリ付着しています。
しかも、ワンシーズン溜め込んだ後にようやくクリーニングへ出てくるので、クリーニング店でもなかなか落としにくいのが現状です。
まずは予防しましょう
ちょっと意識してあげるだけで、汚れの度合いはかなり変わってきます。
以下のようなポイントに注意してみましょう。
肌に触れないようにする
単純ですが、これが最も効果的です。
汚れの原因は皮脂なのですから、コートに肌が触れなければ汚れるはずもありません。
首周りは、エリ付きのシャツを着たり、マフラー、ストールを首に巻きます。
袖口は手袋をつけたりしてもよいでしょう。
特にダウンコートなどは暖かいので、下にロンT一枚しか着ないという方も多いと思います。
白やベージュを着る時だけは、下に着るお洋服にも気を使ってみてはいかがでしょうか?
ベビーパウダーをつける
事前にベビーパウダーをつけておくのも効果的です。
パウダーが汚れを吸着してくれるので、繊維の奥まで汚れが入り込みません。
汚れても、その後の洗濯やクリーニングで落としやすくなります。
クリーニング店に出しているワイシャツは綺麗な状態が長く続きますよね?
これは、ワイシャツに糊付けするため、繊維の奥まで汚れが入らず、次のクリーニングで糊ごと汚れを落としてしまうからです。
ベビーパウダーで同様の効果を得ようという作戦ですね。
汚れの落とし方
正直なところ、そのままクリーニング店へお持ちいただきたいので、あくまで応急処置となりますが、襟、袖汚れの落とし方を書いておきます。
使うのはデリケート衣類用中性洗剤です。
エマール 洗濯洗剤 液体 おしゃれ着用 リフレッシュグリーンの香り 本体 500ml
リスクを自己判断の上、お試しください。
落とし方
- 規定量のデリケート衣類用中性洗剤をぬるま湯に入れて混ぜ、洗浄液を作ります
- 洗浄液にタオルを漬けて固く絞ります
- 汚れ部分をトントンと叩き、タオルへ汚れを移していきます
- 汚れが落ちた(薄くなった)ら洗剤を取り除く作業(いわゆる濯ぎ工程)へ移行します
- 新しいタオルを水に漬けて固く絞り、今度は洗剤成分をタオルへ移していきます
注意点
- ポリエステル、綿のコートのみ対応可能
- 洗剤を残さないよう、念入りに仕上げてください
- 繊維が毛羽立ったり、色が薄くなったりする可能性があります
- 不安な方はクリーニング店へご相談ください
輪じみになったら
部分的な汚れ落としは、慣れた方でないと輪じみができる可能性が非常に高いです。
もしも輪じみになってしまったら、濯ぎ工程をもう一度行います。
その際には霧吹きなどでさっきよりも広範囲を濡らしてください。
そして、乾いたタオルで念入りに水分を取り除いていきます。
落ちない場合は
上記の方法はあくまで応急処置になります。
というよりも、見た目で異常が発生する前に行う予防策に近い方法です。
皮脂が時間と共に酸化してくると変色して黄ばんできます。
さらに汚れが蓄積してくると今度は黒ずみに。
この辺りまでくると、洗剤を含んだタオルを押し当てる程度では、まったく効果がありません。
漂白処理が必須になります。
もしも家庭で洗濯できるコートでしたらこちらを参考にしてください。
まとめ
高価なコートは「一生物にする!」と意気込んで購入することも多いでしょう。
なるべく長く着用するためには相応のメンテナンス、意識が必要です。
白やベージュのコートを着るときは”なるべく汚さないこと”を意識してコーディネートを考えてみてはいかがでしょうか?