すすぎ1回でOKなコンパクト洗剤や、良い香りのする柔軟剤入り洗剤に押されて隅の方に追いやられている粉末洗剤・・・。
でも、汚れ落ちに関してはやっぱり優秀。
これを使っておけば間違いない、という安心クォリティは健在です。
このまま勢力を奪われてしまうのは勿体ない!ということで、この弱アルカリ性粉末洗剤にスポットを当てて、そのメリットをご紹介していきたいと思います!
弱アルカリ性粉末洗剤の性質と特徴
まずは弱アルカリ性洗剤の性質や特徴を知っておきましょう。
ちょっと小難しい話もあるかもしれませんが、なぜ汚れ落ちがいいのか?、他の洗剤との違いは?など、粉末洗剤を使う意味がわかってきます。
PH
いきなり学校の授業みたいになってしまいますが(汗)、ココがけっこう重要なんです。
PHって小学校の時に習いましたよね。
リトマス紙を使ってその色の変化によって数値を測り、アルカリ性、中性、酸性を判断しました。
粉末洗剤の多くは弱アルカリ性、数値でいうと8~11くらいになります。
何で弱アルカリ性がいい?
でも、「粉末洗剤が弱アルカリ性なのはわかったけど、だから何?」って思いますよね。
それは汚れの種類に関係してきます。
- 食べこぼし
- 油汚れ
- 皮脂
- 汗
などなど、このような日常的に付着するであろう汚れの多くは酸性だといわれています。
そのため、弱アルカリ性の洗剤で洗う=中和して落とす、という方法が効果的なんです。
中性洗剤とは
それでは、なぜ中性洗剤というものが存在するのでしょうか。
汚れの多くが酸性なら、弱アルカリ性洗剤だけでも良さそうな気がしますよね。
しかし、それにもちゃんとした理由があって、弱アルカリ性洗剤の洗浄力が悪影響を与えるケースがあるからです。
例えばこんな時。
- 色落ちしやすくなる
- 肌荒れなど人体に影響を与えやすい
- ウールやシルクの風合いを損なう
このように用途によっては、弱アルカリ性洗剤の洗浄力が問題になることがあるんですね。
メリットとデメリット
前項でも少し触れましたが、洗浄力が高い弱アルカリ性洗剤はメリットも多い反面、状況によってはデメリットにもなりえます。
こちらでその辺りについて詳しくご説明します。
ワンショット洗剤の宿命
一口に洗濯物といっても、素材や色、付着している汚れの程度などは様々です。
それを1種類の洗剤で落とそうとするわけですから、なかなか難しいのはお分かりいただけると思います。
クリーニング店ではメインの洗剤をベースにして、様々な助剤や漂白剤を組み合わせて洗います。
本来はそのように洗濯物によって、洗い方もカスタマイズするべきなのです。
洗剤はこのように一長一短。
弱アルカリ性洗剤 | 中性洗剤 | |
---|---|---|
汚れ落ち | 良い | 普通 |
色落ち | しやすい | しにくい |
風合い | 変わりやすい | 変わりにくい |
かなり雑な表ですが(苦笑)、イメージとしてはこんな感じです。
ちなみに弱アルカリ性洗剤の”色落ちしやすい”という部分を逆手にとって、色移りした洗濯物をキレイにするというテクニックもあります。
使い分けがポイント
前途のように、弱アルカリ性洗剤は洗浄力が高い反面、色落ちなどお洋服への影響が出やすくなります。
■小さいお子さんがいたり、汚れた洗濯物が多いご家庭→弱アルカリ性洗剤
■一人暮らしでそれほど汚れた洗濯物は出ない→中性洗剤
このように、上手に洗濯するためには、洗濯物の状態によって使い分けるのがポイントです。
弱アルカリ性洗剤に含まれるその他の成分
このように弱アルカリ性洗剤は汚れ落ちや洗い上がり白さに重点を置いている場合が多いため、こんな工夫がされています。
- 漂白剤:除菌・漂白効果
- 酵素:タンパク質などを分解する
- 蛍光増白剤:白いものをより白く見せる
このような観点からも、汚れたものをキレイに白くしたい!という洗濯の本来の意味からすると、弱アルカリ性洗剤を使った方がよいでしょう。
代表的な粉末洗剤
それでは最後に代表的な弱アルカリ性粉末洗剤を見ていきましょう。
【ケース販売】部屋干しトップ 洗濯洗剤 粉末 除菌EX 0.9kg×8個
LIONさんの定番粉末洗剤トップ。
こちらは部屋干しのイヤなニオイを防ぐという特徴にファンが多い部屋干しトップです。
こちらも洗浄力が高い製品です。
LIONさんからもう一つご紹介するブルーダイヤ。
蛍光増白剤無配合、加齢臭消臭成分を含むなど、独特な切り口で付加価値をつけていて、かなり人気が高い洗剤になっています。
【ケース販売】アタック 衣料用洗剤 粉末 高浸透リセットパワー 900g×8個
こちらも定番、花王さんのアタック。
こちらの製品は、特に汚れ落ちに注力した洗剤となっています。
【大容量】フレグランスニュービーズ 衣料用洗剤 粉末 花しずくの香り 1.5kg
花王さんの香りに特化した柔軟剤入り粉末洗剤、ニュービーズ。
その香りにファンも多い洗剤です。
【大容量】アリエール 洗濯洗剤 粉末 サイエンスプラス7 1.5kg
P&Gさんからはアリエール。
やはり汚れ落ちに重点を置いている製品で、襟袖の皮脂、食べ物などの油性にも強いとアピールされています。
【大容量】ボールド 洗濯洗剤 粉末 香りのサプリイン 1.5kg
こちらは、そいの香りに根強いファンが多いボールド。
先ほどのニュービーズもそうですが、香りに重点を置いている柔軟剤入り洗剤は、普通の粉末洗剤に比べて汚れ落ちが劣ることは覚えておきましょう。
まとめ
節水や時短を売りにしたコンパクト洗剤と違い、粉末洗剤は汚れ落ちに重点を置いた洗剤が多いです。
その理由は冒頭よりご紹介している通り。
弱アルカリ性洗剤は普段着に付着する汚れ落としに関しては、非常に優秀だからです。
汚れ落ちや嫌なニオイにお悩みの方は、洗浄力にこだわった弱アルカリ性の粉末洗剤を検討してみてはいかがでしょうか?